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火星に一人取り残されたマーク・ワトニーは、すぐさま生きのびる手立てを考え始めた。居住施設や探査車は無事だが、残された食料では次の探査隊が到着する4年後まで生き延びることは不可能だ。彼は不毛の地で食物を栽培すべく対策を編み出していく。一方、マークの生存を確認したNASAは国家を挙げてのプロジェクトを発動させた。様々な試行錯誤の末、NASAが編み出した方策とは?宇宙開発新時代の傑作サバイバルSF。(裏表紙より)
物事に真剣に取り組むためには、いかに危機感があるかがすごく大事なんだなと思うことが多い今日この頃。今作品の主人公はその究極です。
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前回の読書レビューから少し間が空いてしまったのは、この本が上下巻にわかれていて、2冊分の時間がかかってしまったから。
(読むのが遅いだけだけど)
作者は、これがデビュー作のようで、それが大ヒット。
映画にも大抜擢されて、もう一生食うに困る事はないだろうね。
凄いねぇ。
さて、この本。
非常に、面白かった・・・と書きたい所なんだけど、実はそうでもない。
たぶん、和訳がダメなんだろうと思う。
宇宙、科学、NASA、ロケットオタクの著者なので、専門的な用語が沢山出てくる。
それのどこまで日本語化するのか、カタカナで表現するのか難しかったろうと思う。
これは映画にもなってるので、是非そちらをお勧めしたい。
私は見てないので、そうだとは言い切れないけど文章で説明するまでもなく、映像で理解できる部分がたくさんあるだろうから。
たぶん、迫力有る映像が作れてるんじゃないかと思う。
マットデイモンも格好いいし。
見てない奴が言うな!って話だけどさ。
お話は、宇宙飛行士が火星で嵐に遭遇し、事故で死んでしまったため放置されたが、実は生きていたという話。
その飛行士がいくつもの難関を乗り越えて生き延び、最後には帰還する事になる。
最初の難関は、食料の確保。
1ヶ月程の備蓄しかないのに、もしも助けがくるならば、地球からは4年もかかる。
何もない火星で食料を自ら作らなければならない。
主人公は、植物学者でもあるので、土、水、酸素、炭素・・・などを様々なものから作り、基地の中でジャガイモを栽培し始める。
こんなのは序の口で、空気、温度、水の確保、地球との連絡方法などなど、ハリウッド映画にありがちな、これでもか、これでもか・・・
と次々に難問が降りかかるという・・・。
日本には「宇宙兄弟」って、世界に誇れるアニメがある。
実写版映画にもなってるけど、あれはダメだ。
アニメは50時間もかけて、ストーリーを丁寧に追うが、映画は2~3時間に凝縮するしかない。
そんな短い時間のなかで語り尽くせる内容じゃないので、是非、アニメで見ていただきたいストーリーだ。
「宇宙兄弟」でも、月で事故に遭遇し、生き残るという話がある。
「火星の人」は、それが火星な訳だな。
小説では、「火星の人」というタイトルだけど、映画の邦題は「オデッセイ」
映画は面白そうなので、機会があれば是非見てみたい。
小説(原作)は、あまりお勧めしません。(^_^;)
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上巻に続き、さらにこれでもかと次々に試練が待っていた。火星でのマーク一人での奮闘に続き、最後はクルーの奇想天外な捨て身のプラン。
まあ、誰かひとりでも死んでしまったら物語にならないだろうと思っていたので、成功して終わると信じて安心して読んではいたが、最後は世界中が祈る中、大感動で終わる。
あり得そうなことを純粋に細かく科学的に書いているのがキモだと思う。
翻訳物はあまり好きではないのだが、これは主人公の話し方も気にならず、別格であり、大変おもしろかった。
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火星に取り残されても地球帰還に向けて知識をフル動員するワトニー。順調に作業が進んで見事に地球に帰還!となっても充分楽しめるストーリーなのに、アクシデントが幾つも用意されている。
よくまぁそこまで考えるなと著者の知識の豊富さと意地悪さ(笑)に感心しつつも面白いストーリーでした。
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とても良かった。
他の方のレビューにあるように、悪い奴が出てこなく、みんなが協力的でユーモアがあり楽しめた。
専門用語が満載で、イメージしづらい場面も多々あったが
その部分を流し読みしても楽しめました。
訳も読みやすく、登場人物のキャラクターがそれぞれステキでした。
映画の公開は終わってしまったようなので、DVDが出たらぜひ鑑賞して、さらに内容を深く楽しみたいです。
ただ、訳の中で一点、「おとがい」ってのに違和感が…。
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映画を観た後に小説を読みましたが、カットされているエピソードが多く楽しく読めました。
スキャパレリまでの旅程は読んでてワクワクしっぱなしでした。
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火星での様子が細かく書かれていて読んでてあきなかった。何よりワトニーのジョークが最高。何度も笑わせてもらいました。
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アイリスの打ち上げ失敗から中国航天局の登場、「プロジェクト・エルロンド」の立ち上げ、そして重要なヒントを伝えたリッチの活躍など、映画で言えばクライマックスから始まる下巻だけど、マークがハブからMAVに向かうまでがかなり詳細に描かれていて、映画で描かれなかった部分も補えた。スター・トレック、指輪物語、アイアンマンとネタもたっぷりだし、ダクトテープの最強っぷりにもにやける。そしてルイス船長がちゃんとボウイの「Life on Mars?」を持ってきてたのがよかったなあ(映画ではStarmanが流れたけど)
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主人公のマーク・ワトニーの超人的な意思の強さに脱帽です。最悪の状態と日頃口にすることが多い我々の「最悪」とは、ワトニー置かれた状態に比べると、毛の先の程でもないということになります。彼は、火星でたった一人になったのですから‥
同僚の宇宙飛行士たちと移動中に、砂嵐に巻き込まれ吹き飛ばされ怪我を負うという事故に遭い、死んだと思われて結果的に置き去りにされたのです。
ワトニーのブログ形式(口調は軽々しい感じ)が大半を占めるこの小説ですが、そのために彼の心の動きや思考回路が手に取るように分かります。彼はこんな状況下でも冷静になおかつ、大胆に自分に出来ることを考え生きるため、助かるための方策を考え抜きます。
作者はかなりの宇宙オタクと思われるので、物理学や化学、生物学など専門的な知識を駆使する場面満載です。陰謀が渦巻くなどの悪の要素が登場する場面など一切なし、きっちり計算尽くした科学的現象を繋いで危機的状況が描かれているので、表現は軽いけど内容はハード。この内容をすっかり理解して読んでいる人は何人いるんだろうなあと思いながら読みました。何となくの理解でも読み通せたのは、主人公を初めとする宇宙飛行士たちのそのマインドに共感できたからです。どんなに危機的状況でも、前向きにどこかに楽しみを見出しながらベストを尽くす。ユーモアを発揮するのは大変な時だからこそ尚のことだと思いました。
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映画オデッセイの原作。オデッセイ観たかった!と言うわけで本から読みました。
ワトニーかっこいい。ユーモアはどんな時でも大事。
あとがきの、この本のデビューの経緯もステキ!オタク万歳!
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ハブのキャンパスが過度の使用により劣化して裂けたとか(結果エアロックが吹っ飛んだ)、息を吐き出すときに含まれている酸素を失念していたとか、過電流が流れて、通信がダメになったとか、全部科学的な根拠に基づく不都合。そしてそれに対応するマークも、科学的根拠に基づき行動して不具合をクリアしていく。マークのユーモアセンスと、孤独な環境に置かれてもめげない精神力には脱帽だけど、そしてマークが植物学者であり、エンジニアであることがこの物語のミソだと思うけど、それを前提としても、事実としてありえるかもと思うほど、客観的に書かれている。過度に、恐怖をあおるような出来事(彗星の衝突とか)もなければ、パニックに陥いるような感情の起伏とかもない。だけど、物語全体を通すと非常に面白く、感動し、爽やかさすら覚える。映画はコンパクトにまとめられているが、ビジュアルで火星の様子を見ることができ、書籍と映画の両方を見れば、より理解が深まると思う。
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原題のThe Martianというのは火星人という意味らしい。だから「火星の人」というのは、スペースオペラっぽい感じのする日本での映画化名「オデッセイ」よりよほど原題に忠実なのだが、「火宅の人」や「家裁の人」を連想させることを意図的に狙ったみたいで、心なしか違和感。
それはそうと、作品は面白かった。ゼログラビティも面白かったが、終始泣きわめいてばかりいるサンドラ・ブロックより、いつも冷静でユーモアたっぷりのワトニーの方が好感が持てる。
大事な時におちゃらけてしまうワトニーがお茶目でかわいい。
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映画「オデッセイ」の原作。主人公がひたすらポジティブ&メンタルの強さが半端ない。
ディスコのくだりが笑ってしまったが、映画版でも再現されているとのこと。未見なのでチェックしたい。
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この主人公のポジティブさはなんなんだ!
宇宙に行く人はこんな感じなのか?
すごく話がシンプルなのに読ませるのは
マーティンのキャラクターのおかげ
あとはそれを引き立てる
技術の裏付けとか凄そう…
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面白かった。主人公が火星に取り残されて絶望的な状況でも、ユーモアを忘れずに前向きに取り組んでいるからだろう。久しぶりに読んだSF小説ですごい当たり。次作も楽しみ。