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真山仁の選挙版ハゲタカ
選挙コンサルタントをしている主人公が難易度の高い選挙に挑んでいく話。
主人公自身は選挙を通して日本を変えたいと本気で考えており、その熱い思いがとある選挙戦を通じて表出したという形になっている。
選挙の用語や戦略などを分かりやすく説明しており、とても読みやすかった。
続編に期待してしまう。
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2020年12月末に香川照之主演でテレ朝系2時間ドラマで放映されたドラマの原作。後から原作を読むと、ドラマはうまく脚色されていたと感心する。でも、原作はやはり文章として読むと別の良さがある。聖さんは他の話でも読んでみたいものだ。選挙は告示前に決まるか。実際にある程度はそうなんだろうと思うわ
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当確師
2015年12月20日初版発行。
真山仁氏による著作。
1962年 大阪府生まれ
1987年 同志社大学法学部政治学科卒
同年4月 中部読売新聞(のち読売新聞中部支社)入社
1989年11月 同社退職
1991年 フリーライターに
2004年 『ハゲタカ』(ダイヤモンド社)でデビュー
Wikipediaに記載によると小学生くらいの頃から小説家を
目指すと決めたようだ。
真剣に未来を考え逆算してきた著者はすごい。
桃山学院高校時代に小説を応募している。
本作は選挙の舞台裏を小説化したもの。
フィクションなので逆転劇を描いている。
ただ現実的には現役首長は相当に強い。
負けるというパターンの方が珍しい。
最近で言うと鹿児島県知事選挙の三反園訓氏の落選を思い出した。
保守分裂ということだったが・・・
それ以外ではまあ、まず現職を打ち負かす事は相当に難しい。
東京都知事選挙で小池百合子氏の経歴や人物に問題ありと
告発する書籍「女帝小池百合子」石井妙子著 も今年出ていた。
しかしあっさり小池百合子の当確なのだ。
そういった現実の世界を踏まえた上で本書を読むと面白い。
主人公の聖には一つの哲学があり、選挙でこの国を浄化するというもの。
ただ選挙も大切だが、アメリカ大統領選挙などを見ているととても
浄化されているとは思えない。
何でもありのデマばかりだった大阪都構想の住民投票もそうだった。
ねじれ国会などが起きるとたちまち何も決まらなくなる。
浄化そのものは必要だ。しかし選挙だけでは十分ではない。
帯にあったデモでは民主主義は守れない!とあるがこちらはしっくりくる。
もう一つこの作品に出てくる対抗馬達のような魅力的な人選も
できないほどに地方の人材不足は著しい。
時が経つにつれ、本書のフィクション感はより強まっていくだろう。
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流石!胸がすく思いでクライマックスまで読んだ!
日本の選挙が,このくらい善意と情熱に溢れたものだったら…なぁ
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読後少し時間をおいてみたが、当確師の活躍度が思い出されない。選挙に戦略は必要だが、立候補者の人柄や信念が一番かなと思った。
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ドラマチックにまとめられて、おもしろい話だった。告示前の根回しで当確が決まるとなると、選挙とは何なんだろうか?必要ないな〜とか思ってしまった。
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「ハゲタカ」シリーズで知られる真山さんの選挙小説。日本では存在が分からない選挙コンサルタントを主役にした物語。架空の都市を舞台に絶対的な市長の3選を阻止すべく当確師の「達磨聖」が立ち上がる。選挙に対する見方が少し変わる小説でもある。特に選挙当確は告示日前に決まっている、というのは発見であった。物語としてはエンタメ度は薄く、実際の選挙を読んでいるよう。「裏切り」という見出しもあるが、そこまでは感じなった。登場人物の誰しもが自分の信じる道を進む、その過程で道が違えることもある、というのが正しいのかと思う。