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201602/個々のエピはわりとやるせないけど、あっさり締められてて、そういう作風の作者さんなのかな。周囲の登場人物達は、特別アクがあるわけじゃなくてもそれぞれキャラ立ってるのに、主人公の性格がまだ中途半端なような。彼女の生い立ちや立場がそうさせているのかも。今後の挑戦に向けて思いを新たにするとこで終わるので、次作にも期待。
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澤田瞳子にしては珍しい時代小説。とはいえ、舞台が京都となれば彼女の土俵という感じ。関西在住、京都にもほど近いところに生活圏をおく俺にとって、出てくる地名や方言が身近に感じられるのが嬉しい。
人情モノでミステリー仕立てではあるんだけど、あっさりした感じ。所謂江戸市井人情物に比べたらベッタリ感はなく、このジャンルが好きな人にはちょっと薄味で不満が残るのかも。俺はべたつきが少ないナチュラルは好感が持てたが。
解説にある「驚異の十割バッター」はおおげさにしても、作者の作品で既読作品に大外れがないのは事実。日本の歴史のどこをとっても小説の舞台にできるってのは凄いなぁ。澤田ブランドさすがである!
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京都の鷹ヶ峯の御薬園で働く真葛、医師であった父は行方不明。薬草のことばかりでなく医師としても期待される能力がある!
余り堅苦しくなく、臨機応変な感じがいいです!
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連作らしく主人公を大事に描かれて過ぎている気がして楽しめませんでした
生薬の知識が散りばめられていたのは良かったです
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瞳子さんの作品は、ほとんど読んでいて、
「京都鷹ヶ峰御薬園日録」は未読(続編も)だった。
光格天皇(119代)の時代、
この時代の江戸ものは時代小説によく書かれるが、
禁裏のある京都を舞台にしたものは、あまり読んだことがなかった。
幕府が開いた鷹ヶ峰御薬園は、広大な薬草畑を持つ薬草園で、
京都市北区鷹峰藤林町に顕彰碑が立っているそうだ。
小説の流れがやや固く、先が読めてしまうのが残念。連作短編になっているが、
一冊としてのフィニッシュが物足りなかった。
でも、美しい言葉を選び取って纏める瞳子さんの瞳子さんの作品は好きだし、良書だと思う。