紙の本
本当の憂国の志士達
2022/02/28 18:33
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投稿者:東京のSS - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸末期、明治時代まで本当に凄い志士達がいたもんだ。小林さんが漫画にしてくれたのは素晴らしい。名も無き志士達を日本の歴史から抹消してはいけない。腰抜けの日本は、この方達を絶対に取り上げませんね。我々が平和を享受できるのは、明治時代から昭和の戦前まで、命懸けの男達がいたからだ。
分厚い本だが面白いからすぐ読めます。
史実を忠実に漫画にしてくれた本。
男は一読すべし、非常に面白い。
紙の本
知らなかった!
2016/02/28 12:48
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投稿者:みらい - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまで、明治維新はすばらしいものだったと思っていました。それが、今に至るまで続く、主体性のない外交の根源がすでにここにあったとは、驚きでした。
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不平士族の乱を全く違う視点から描いているところが新しいと思った。明治から現代日本を批評するという試みがすばらしい。
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不平士族の乱は、単純に血気盛んな若者が、新時代に着いて行けず起こした乱だと思っていたが、そうではないという事がよく分かった。
元来の日本人の大切な精神を守ろうとしていたのだと。
日本人の原点ともいうべき箇所を見つけられたように思う。
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【108/10000】
『愛国志士、決起ス 大東亜論2』小林よしのり
国家主義者にして民権運動やアジア独立運動への支援でも名高い活動家、頭山満を主人公としての、論、というよりは情動に訴えかける物語の第二段。
西洋に傾倒しすぎ、維新の本義を忘れた明治藩閥政府に対抗する、頭山をとりまく士族たちの群像劇となっている。
男装の女傑、高場乱など、教科書がとり上げない、靖国に祀られざる英雄たちを掘り起こしていて新しい。
現在の日本の政治にまで一直線に続く明治政府からの「近代化」に疑問を呈し、反乱分子としてひとくくりにされた者たちの声を拾い上げることが、今後の日本のあるべき姿を模索することに繋がっていく。
歴史とは復古や懐古ではなく、今を見つめなおす批評的な鏡であるとすれば、本書は映りが強すぎるにしても、優れた歴史書であると言える。
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大久保利通を始めとする明治政府は、西洋の価値観を取り入れ、朝鮮に対して軍事力を背景とした威圧外交を行い、王道的な政治を捨て去った。主人公である頭山満らは、西郷隆盛野目指した王道政治を取り戻すべく第2の明治維新を目指し、武装蜂起を起こそうとした。
日本が朝鮮に無許可で砲艦を用いて、測量して挑発し、その後、軍艦で脅しをかけて開国を迫った江華島事件は、西洋のやり方を真似た威圧外交であり、この事件を境にして、日本は王道政治の道を放棄したとある。
この点で、著者は、そのやり方を厳しく批判しているが、当時は、日本の国防のためには、朝鮮が植民地化されないように、朝鮮の近代化を急がせる必要があり、やり方としては、いたしかたなかったのではないかと思う。確かに、西郷のように、道義的にうまくいけばそれに越したことはないが、価値観の違う相手に対して、どれだけ道義的な説得がうまくいくか疑問である。
現に、日本が、竹島や尖閣諸島の領土問題、北朝鮮に対する拉致問題を解決できないのは、道義的に国際社会に訴えても問題を解決できないことを示している。やはり軍事的な威圧を相手国に与えなければ、今後も、成果はでないだろう。
この点、リアリストである大久保利通が現在も生きているなら、我が国は核武装をして、相手国に軍事的な威圧を与えて、領土問題等の解決図ったに違いない。
価値観が違う相手国に対しては、多少でも威圧的に、国内では道義的な解決を目指す。現実の政治をうまくやるには、こうやるしかないのではないか。
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素晴らしかった。西洋の覇道を突き進んだ大久保に対して東洋の道義を大事にして王道を進もうとした西郷。まさに日本の分岐点であり、今日にも通じる話だった。教科書の「不平士族の乱」という記述に騙されてはいけない。