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「異類婚姻譚」
相手の向こうに透けて見える自分と対峙してるのだと思った。
「犬たち」
静かに雪が降り積もる情景が浮かぶ、綺麗なお話。だけど不穏。
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芥川賞受賞作。日常の中で気づかないうちに潜んでいる、作られている毒。読み進めていくうちにホラーではないのにぞくぞく怖さを感じる作品。
他の著者の作品も気になる。
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図書館で。一日で読み終わりました。不思議な空間をぞくぞくしながら、『あ、わかる。』って思う瞬間を感じながら物語の中をふわふわ浮かびながら読んでいたような、感じです。
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第154回(2015L)芥川賞
中編・異類婚姻譚(受賞作) 他
・<犬たち>
・トモ子のバウムクーヘン
・藁の夫
何か違う。
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芥川賞に滝口、本谷氏 第154回、直木賞は67歳 青山氏
2016/1/20付日本経済新聞 朝刊
第154回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が19日、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞は滝口悠生氏(33)の「死んでいない者」(文学界12月号)と本谷有希子氏(36)の「異類婚姻譚(たん)」(群像11月号)に、直木賞は青山文平氏(67)の「つまをめとらば」(文芸春秋刊)に決まった。
記念写真に納まる(右から)芥川賞に決まった滝口氏と本谷氏、直木賞の青山氏(19日、東京都千代田区)
記念写真に納まる(右から)芥川賞に決まった滝口氏と本谷氏、直木賞の青山氏(19日、東京都千代田区)
2月下旬に都内で贈呈式が開かれ、受賞者には正賞の時計と副賞100万円が贈られる。
滝口氏は東京都生まれ。2015年「愛と人生」で野間文芸新人賞を受賞。「死んでいない者」は通夜に集まる親戚間の会話が視点を変えながら展開する。芥川賞選考委員の奥泉光氏は「人物像がくっきりと描かれ、独特の語りの世界を高く評価した」。記者会見で滝口氏は「小説はどういう風にも語れるもの。語りの融通無碍(むげ)な力を信じて書いた」と話した。
本谷氏は石川県生まれ。劇作家として鶴屋南北戯曲賞、岸田国士戯曲賞を受賞。14年、小説「自分を好きになる方法」で三島由紀夫賞を受けた。
「異類婚姻譚」は軽妙で毒気のあるユーモアを交え、夫婦の不思議さをファンタジー風につづる。奥泉氏は「説話の構造を現代小説のなかに生かし、夫婦の不気味な関係を巧みに描いた」と評価。会見で本谷氏は「書き続けることは作家にとって大切な資質。それが自分にあるかこれから試される」と述べた。
青山氏は横浜市出身。11年、時代小説「白樫の樹の下で」で松本清張賞を受けた。「つまをめとらば」は江戸時代の武家の男たちを主人公にした短編集。自立した道を歩む女たちの姿を通して、男たちの惑いや弱さに光を当て、直木賞選考委員の宮城谷昌光氏は「知的でユーモア、爽快感がある」と評した。
直木賞史上2番目の高齢での受賞となる青山氏は「年齢は関係ない。書いていくかぎり、もっとよい作品を書いていきたい」と力を込めた。
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とりあえず、受賞作のみ読了。
ほんと結婚して他人が共に生活し続けるって何だろう。なんて思ってたとこで、この作品と出会えて、よかったのか悪かったのか。
不思議な感覚の内容にすっとのめり込めたが、薄ら寒いぬめぬめした気分の終わり方。
私も自分では気づかないうちに顔がだらしなく崩れてるかもと思った。
やっぱり好き。本谷さん。
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専業主婦の私は、ある日、自分の顔が
夫とそっくりになっていることに気付き…。
「夫婦」という形式への違和感を軽妙洒脱に
描いた表題作のほか、自由奔放な想像力で
日常を異化する全4編。
なんだかよくわからない感じだった。
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気持ち悪いし不気味だし、でも途中で笑っちゃうとこもあったし。夫婦ってこうゆうことなのかなぁとか。不思議な感情がたくさん感じられた。なんか怖い部分もあるけど、あー、それならそれでいいや。と思ったり。本谷さん好きだし。はじめは会話の流れがちょっと違う感じで、でもそれを乗り越えたら一気に引き込まれるように世界に入っていった。すぐに読み終わっちゃいそうでもったいなくて、2日に分けて読みました。何も考えない生活。怠けるとは。どっちがどっちかわからなくなってくる恐怖。天ぷらが美味しそう。チャリンチャリン貯金するゲームの音。何かに依存する事での現実逃避。人が何になりたいか。わからないけど、人じゃなくてもキラキラしてたら嬉しいんだろうな。
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柔らかい文章で読み易くはある。
ただ、ふんわりとした文章にべったりとした気持ち悪さ、薄気味悪さが潜んでいて、この本はそこに魅力があるのかもしれないが、どうやら好きになれない。
何となく、『爪と目』を思わせる。
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キャラクターの誰にも魅力が無いのがすごい。ヌメッと気持ち悪くて、でもドライにローに話が続くので嫌悪感はそこまでなく。意外な結末に最後はちょっとぽかん。
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いや〜、これ読むと人ってなんで結婚するのかなってみんな思うよね?って思うよね。山崎ナオコーラさんの「かわいい夫」の横に並べると意地が悪くて良い。同時収録の「藁の夫」が面白かったな。だって夫がさ、藁で出来てるんだぜ?
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部隊の脚本なども手掛けているだけに一つ一つの場面は手短でいて内容もあまり詰め込まれていない。ゆえに読みやすい。
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夫婦がだんだん似てくる話の中で、サブストーリーとしてキタヱさんの猫の粗相問題が絡み合ってくる。夫の目鼻がずれたり、と非現実なところがあって最終的には花ーーへと変わる。現実離れした世界感であればもう少し、それ以外でも異次元を思わせるなにかがあってもよかったのではないかと。
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芥川賞受賞となんとなく夫婦が議題なところに惹かれて、購入
でも、正直結婚経験がないからかよく分からなかった…
いつか結婚生活を送ったら、また読んでみたい
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本谷さんの作品はこの本が初めてです。
異類婚姻はそれぞれの夫婦の形が垣間見れて面白かったです。
夫婦は長く一緒にいると同じような顔つきになっていくというのはよく聞く話ですが、それがそっくりになっていくというのがユーモラスです。
夫婦でいる時間が長くなると色々な局面に接することになり、
そのたびにお互いに多面的な面を見ることになると思います。その時にどう感じてしまうのか。
この夫婦の場合はきっとつまらないと途中で思ってしまったので、こんな結末になってしまったのかと思います。
芍薬になり山の中に返してしまったというのが、
俗にいう熟年離婚を想像させられて少し怖いような気がしました。
結婚はお互いが蛇ボールのように二匹の蛇が相手の尻尾をお互い共食いをしていき、どんどんと同じだけ食べていって最後に頭同士にだけになってどっちでも食べられてきれいになくなる。
というイメージをしていたり、
端々に想像すると少し不気味な表現があったのが気になりました。
結局最後は何が言いたかったのかはっきりと分からずじまいで終わってしまい物足りなさを感じてしまいました。
<犬たち>はサスペンスを思わせる雰囲気でしたが、
ただラストにうっすらと白い毛が生えてきたという終わりでした。
自分が犬になりたかったのか、それともただの幻想だけだったのか?
トモ子とバウムクーヘンもサスペンスと思いきや
そうでも無くただトモ子の日常から不満から
こんな想像をさせられているのかと思いました。
トモ子の本当の不安が気になるばかりで終わってしまい
すっきりしませんでした。
藁の夫はタイトル通り夫が藁で出来ているという不思議な設定。
この藁というのは多分夫が藁のようにか弱いイメージだからかと。
そんな夫でも心の奥底では実は違うイメージというのが
もう1つの楽器のイメージで対照的に表現されていたと思います。
表面的にはか弱く優しい夫であっても、
それが時には妻にとっては嫌になったり頼りなく思ってしまい心とは裏腹な行動を取ってしまうのかなと思いました。
この場合は擬人化されても何となく表現が分かりましたが、何がしたかったのかが分からなかったです。
ただ夫の本当の気持が聞きただけだったのか。
それともまた違う意味があるのか。
ただか弱い夫にも燃える心があったように映っていたのが救いだったかもしれないです。
芥川賞受賞作ということもあったので期待をして読みましたが、純文学を想像していたのですが全然違うタイプでした。
これが芥川賞受賞作となると少し手応えのないような気がします。
読解力と想像力が乏しいのかもしれないですが、
どの作品もはっきりと見えなくて
作者が何を伝えたかったのかが分かりづらくて残念でした。
人間だけで夫婦を表現するのではなく、擬態化することで想像力は掻き立てられて、文章としては読みやすくて、面白いと思うのですが、
全体的に考えてしまうと心にずっしりと響くものが無かったです。
こうゆうのが好きなタイプな方に��お勧めだと思います。