紙の本
カラスの女房
2018/10/21 22:02
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:手紙 - この投稿者のレビュー一覧を見る
カラスが、ランドセル背負ってる・・・
黒いランドセル!カワイイ!
カラスくん 5才であったか・・・
(チコちゃんといっしょ。)
カラスを、見かけると、ハシボソか、ハシブトか見てしまう。
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『カラスの教科書』の続編。前著がカラスの主要なトピックを学術的に書いたエッセイなら、こちらはより応用的に掘り下げたエッセイ調の生物誌です。
諧謔的なスノッブを感じさせる文体は健在ですが、きちんと学術的な姿勢を崩さない処が素晴らしいです。すなわち、明らかに外した冗談がある一方で、推測や議論の余地がある部分ははっきりそう明言し、どこまでが分かっていてどこまでが分かっていないかがきちんと線引かれています。そして驚くべきことは、3年前の前著から新しい知見がアップデートされている点で、学問として日進月歩があることは当たり前ですが、このようなかなりカジュアルな一般書にフロントラインの情報がやはりカジュアルに盛り込まれていることは非常に刺激的なことです。また、今回は脱線的な情報は文末註にまとめることで、書きたい放題書けると同時にそういうのが要らない人にもスムーズに読むことが出来るというハイブリッドな配慮がなされています。
さらに読むべきなのは「実習」として最後の60ページに裂かれている著者の学部と大学院でのフィールドワークの回想で、ここまで赤裸々かつつまびらかに学生時代の研究活動(しかも必ずしも順風満帆ではなかった)を書けることに著者の真摯な人となりが見えます。そして、「おわりに」では、「誰が言ったか博士号とは『足の裏のご飯つぶ』。取らなきゃ気持ち悪いが、取ったからって食える訳でもない」とあるように、著者の研究の道を進んだもののつきまとう葛藤と、それでも研究をする意味を見出す思いが綴られています。「生物学は差異と多様性を楽しむ学問でもある」とも書かれています。明らかに生物学を言語学に置き換えても同じことが言えます。学問自体がそういった特性を持っているのではないでしょうか。その点において、やはり学問は楽しいと言えるのではないでしょうか。かつて大学院でくすぶった人、くすぶっている人、くすぶりそうな人、その周りの人にとって、この本全体が、カラスを学問することを通じて学問をする意義を再発見する手助けになるのではと思います。
そして、前著だけでもカラスのことが可愛く思えてきますが、この本を読むことでより愛着が湧いてきます。それにより、通勤時に河川敷でトコトコと歩くカラス、電線に停まるカラス、ゴミを漁るカラスにも可愛さを見出すことが出来、通勤の楽しみが一つ増えます。
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みんな大好きカラスくん(オス5才)の続編。自転車乗ってただけで何もしてないのに、なぜかカラスに頭蹴られたことがあるけどカラス好きなこの私。野生のカラスの寿命が20年と知って、あの頭蹴ったカラスまだ生きてるかもしれん、となんか感動した。狼とカラスはキリスト教で悪魔の眷属扱いされているけど、日本の神教ではカラスも神さまだったりするよね。多神教は寛大でええなあ。あと著者のかなりマニアックな部分が随所に見られるが、最近のものまで網羅されてるのはすごいね。
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カラスに関するいろんなことを知るのにぴったり。
前作もおもしろかったけれど、この本もおもしろい。
著者はきっとカラスについてまだまだ面白そうなネタをもっているに違いない。期待しちゃいます。
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カラスの教科書が、笑いが止まらなかったけど、これはダイブマニアックにして、細かいところに入って面白かった。カラスらぶ。
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前作の「カラスの教科書」の補習授業。
カラスとの対比のためか、他の鳥の説明もかなりあった。
そのため、前回ほどカラス色が強くなくなっていて、
残念に思った私は結構なカラス好き!?
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いやいや、補習授業になってますますパワーアップ!ほんとにカラスが好きなんだなあ。こういう対象が一つあると人生違うだろうなあ。
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前作「カラスの教科書」よりかなり専門色が強い内容。
動物はよく「◯歳児の知能」と言われることがあるが、
なるほど、掘り下げてよく考えてみると一概には言えないよなぁと納得。
今まで考えもしなかった角度から、物事を考えるヒントを与えてもらった。
そんなこんなが書かれた「脳トレの時間」と、
フィールドワークの苦労がよく分かる「野外実習の時間」が特に興味深かった。
好きじゃなきゃこんなこと絶対できないよ!
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「こんな本、読む人いるなかな?」図書館で展示してあったこの本をみた最初の感想。でも、なぜか気になって、後日借り、通勤時間に地下鉄で座れた時だけ広げて読んでいたらあっという間に読み終えてしまった。
昨日の朝日新聞にも取り上げられていた、「カラスの教科書」の続編のようだが、こちらから読んでもきっと問題ない。
作者が願う?ように、ほんの少し、カラスに愛着がわいた。
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『カラスの教科書』がものすごく面白かったので期待度高めで読みましたが、期待を裏切らない非常に大満足の面白さでした。鳥だけでなく所謂ジャパニーズヲタク文化がちらほらと出てきて著者の嗜好性が伺えるのもなんとなく好感がもてるというか、さらにナロウになっているというか。全編通してブレないカラス種フォーカスぶりも大変良い。イラストもやっぱり好きです。たまりません。
ともかく、楽しかった。著者にぜひうちの近所のボソ&ブトのいい関係を見にきていただきたいと思ってしまいました。
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図書館で。
カラスの教科書の強化版と書いてありましたが前の本よりは確かに学術より。でも面白話も結構あるので気軽に読めました。そして注釈が結構オタクでさらに愉快。
勤務先は東京なんですがウチの会社の近くでカラス見ないな~ 鳴き声を聞くこともほとんどない。そう言う意味ではちょっと寂しい。いや、ゴミを荒らされるのは困るけど。結局は人間に都合の良い自然しか求められてないんだよなぁってのはワカルけど…ワカルけどちょっとなぁと釈然としないというか。
でもカラスにエサをあげるわけにもいかないので遠くから元気で達者に暮らせよ~と念を込めるぐらいにしておきます。ハイ。
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カラスは本当に頭が良いのだろうか。
それは人間と比べてしまうから言える言葉なのだろう。
動物はそれぞれ頭が良い生き物だと思う。だからこそこの世の中を生き抜くことができている。
人がいることで生きられる生き物と人の存在なしで生きる生き物その境界線を引くことが難しい。
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もう、イラストが可愛すぎですね。内容濃いめですね。カラスのことがかなり好きになります。20170825
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2軒目のコンビニの肉まんが売り切れていたら、
京都は滅亡していたかもしれない…
往々にして観察者って絵が上手だよね。
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いちばん身近で、しぶといカラス。
きっと、地球が異常気象になっても、
最後まで生き残るのは
ゴキブリじゃなくてカラスかな。