紙の本
題名のとおり
2016/04/03 23:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Freiheit - この投稿者のレビュー一覧を見る
砂漠にそびえる神の山、田んぼの真ん中にある廟、廃墟のビーチリゾート、異星人に愛された村などよくわからないが、奇界がオンパレード。
投稿元:
レビューを見る
ところどころに載ってる写真がなんの写真なのか説明されてないので歯がゆいところはあったけど面白かった。パプアニューギニアのマッドメンは見に行きたくなったし、ナンマドールも見に行きたくなった。インドはちょっとまだいいかなという感じだけどガンジス川上流なら入ってみたい
投稿元:
レビューを見る
世界の奇妙なものを旅して書かれた旅行記。
宗教的なもの、謎が解明されていない遺跡呪術。
様々なものを巡った短編エッセイだが、時々日付を記した完全な旅日記のページもある。
イタリア・ローマの骸骨寺を見たときの印象は同じだったので、感覚が似てるかなと思ったが、時間にルーズすぎる。
適当すぎる。
そんな日本での空港までのエピソードはいらないから、現地でのエピソードをもう少し書いて欲しかった。
投稿元:
レビューを見る
海外経験一度しかないわたしにはディープすぎる内容だったけど、世界中おもしろい、奇妙なものに満ち溢れてる!
モノが造られる背景には、必ずヒトの思想や生活があるわけで、やっぱり人間の営みは奥が深い。
アジア、南米、アフリカはやっぱり魅力的だー。映画『かもめ食堂』に出てきた、コーヒーが美味しくなる呪文「コピ・ルアック」について、コラムに不意に出てきて、運命感じた。
投稿元:
レビューを見る
最近1番ハマってるテレビ番組の「クレイジージャーニー」での映像を見て、その旅の目的に心惹かれた佐藤健寿さんの紀行文ということで拝読。
1ページ、時には見開きで掲載されている奇怪な写真たちが文章にプラスの想像力を与えてくれる。
異様であったり、グロテスクであったりする造形の人工物は実際に見てみたいものばかりであった。
その地の奇怪な人々の話も聞けてそこがまた面白い。
現地の物や人だけでなく、足を運んで取材している佐藤さん自身が体験した奇怪な経験もこの人にしかできないものだと思う。。
投稿元:
レビューを見る
さくっと読了。世界の珍奇な場所への潜入レポート。澁澤龍彦の旅の足跡を追った回もあるみたいだったので読んでみた。ウケを狙って書いてるわけではなさそうで好感が持てる。
投稿元:
レビューを見る
世界中に散らばっている奇界な場所を集めた本。本に紹介されている場所はたしかに異様だが、観光化されているのでおどろおどろしさはなく、むしろ滑稽でさえある。
投稿元:
レビューを見る
佐藤さんの文章は初めて読んだが、とても面白かった。例えが上手い!自分も一緒に旅行をしている気分になるくらい表現が良い。
特に印象的だったところは、インドネシアの葬儀文化、「死」について書かれているところだった。人生において「死」こそ最大の晴れ舞台(本文より)と捉える考え方、面白い。日常を過ごしていると、生や死はあまり意識しないからこそ、それらが交わり生活に混在しているしている(それが合理的と考える)文化がとても面白く感じた。
あと、「煩悩から解放されたドラえもん」面白かった!
2018.2.15
投稿元:
レビューを見る
TBSの『クレイジージャーニー』や著書『奇界遺産』でも名を馳せる写真家、佐藤健寿さんが雑誌『怪』で連載していたエッセイ集。
前述した番組をはじめ、著者は世界各国の奇妙な風習や伝統を切り取った写真を送り届けてくれる人として活動されている。
元々は写真家ということで、写真を撮ること、写真集の方が本業なのだろうが、このエッセイも訪れた国々のおかしみあふれる習慣や不気味にすら思える遺産の情景・建造物を紹介しており、何より目で見ただけではわからない空気感を、著者の視界を通した主観であっても軽やかな文体で表現してくれるので、とても興味深く読むことができた。
何より『クレイジージャーニー』を視聴していれば知っての通りかもしれないが、真摯にその文化を尊重する姿勢と、もちろん好奇心という原動力を否定しないで、自らの見たいものに対する冷静な洞察が本書でも伺える。
既出の旅行記として認識されてしまうかもしれない部分が多々あるものの、その国で感じたこと・その国で考えたことは本書にしか記載されていないだろう。
というか写真家なのに発表したものではなく、こういったエッセイとかを出してしまうと、さらに写真家・佐藤健寿という人の人間的な魅力やおかしみの方がクローズアップされてしまうのではないか、という老婆心が頭をもたげた。
インドのくだりなんて騙されて怒ったりしたことですらあっけらかんと白状しておいて、最終的には諦めてしまうのだから「この人ずるいなあ」と思わずにやついた。
そういった悪く言えば独善的、良く言えばマイペースなところは、個人的に旅行記を辿っていく対象としてこれ以上にないほど好ましい。
でもまあこの人なら周りのことなんて気にしないでやっていけるのかなあ、とも邪推する。
どちらにせよ、文化人類学の部分や民俗学としても、とても興味深い内容であり、実地で確認されたフィールドワークとして記録としても学術的であすらある内容だと思う。
元々オカルト方面に明るいせいなのか、奇妙・不気味なだけではなく、世界の不思議や超自然的な部分が多く切り取られているので、オカルトに興味がある人は勿論楽しめる内容になっている。
旅行記の醍醐味として道中の苦労話しももちろんあるし、各少数民族の奇妙な風習といった民俗学的にも宗教・風習を抑えられているので、どこを切り取っても私は面白いとしか言いようがない。
世界の奇界を巡るようになってから2015年発行の十年前から取り組まれてことだと考えると、なんだか奇妙なことだなあとすら思える。著者自身が「こうして続けられるとは」と述べられているように、なんだか佐藤健寿その人こそ奇妙にすら思えてくる。
何より本書を読んでいると、世界の広はもちろんのこと、「常識」と呼ばれるものの不確かさが際立って、まるで自分も一緒になって「ここではない・奇妙な世界」へと連れて行ってくれているような気がした。
それは幼い頃読んだ冒険記のように心躍らせるものでもあるし、現状から逃げ出したい人間が多い現代社会では、まるで夢想の世界に連れ出してくれるような導き手でもある。
かといって自身が直面している現実からは逃れようのないのだけれど、こういう形で読者に「救済」といったら大げさにはなるが「楽にさせる」ことができてしまうのかと思うと、私はてっきり物語しかそういった感慨を与えることはできないと思っていたものだから、特に不思議に感じた次第である。
近代化が進み、各地の少数民族の文化が技術に押しやられていくなか、それでも強かに現存しつづける文化と、それを継承し続ける人々がいるということは、時に均一化が進む現代においては奇妙に映る。
けれども、そういった均一化が進む世界だからこそ「奇妙」であることがクローズアップされたり、自身のアイデンティティとも呼べる独自性を保持し続けていくことを可能にさせていくのかもしれない。
本書の中にも廃れ行く街や風習も勿論あるのだが、それらを含めて様々な形で過ぎ去りあるいは進化を遂げ、各所に謎を残して行くことなど、この世にはざらにあることを改めて示してくれている。
投稿元:
レビューを見る
他のレビューにもある通り、文章自体が読んでいてとても心地よい。コロナ禍の前に読んだ本なので、今読み返すと一層ワクワクできるかも。
投稿元:
レビューを見る
著者はTV番組『クレイジージャーニー』で一躍有名になった写真家。丸山ゴンザレス氏と並び、登場回数の多さとともにマスコット化してる。直近の特番だとクラウンホテルやバーニングマンを取材していた。
彼の主な活動としては、奇界遺産という世界の珍しい・奇妙な遺産やオブジェを見に行くこと。※"奇界"とは、著者の商標登録された単語で造語で、奇妙な世界の略。
本書の内容は、彼の活動のうち様々な雑誌に寄稿した冒険譚の総集編となる(加筆修正はされてるようではある)。
300ページほどで18編が書かれている。1番最初にある台湾の章は、同番組で扱っていたので記憶に新しい。セクシーな売り子と貝殻廟の話だ。クレイジージャーニーで扱われていた話は、番組の内容を思い出しつつ照らし合わせながら読み進めれて非常に楽しめた。
写真家だからか、本の装丁が綺麗で凝ってるように感じた。カバーを外したら見える沢山の仏はもはや圧巻。
かなり対象の遺産については調べられているようで、文献や普通に観光しただけでは体験できない文化にまで言及・分析していたのが面白かった。
ただし文章から情景が思い浮かびづらかった。その悩みを消すように、写真が豊富に掲載されているので、写真と見比べつつ読み進められた。写真はモノクロなので色付きで見たい場合は、オールカラーの文庫版を買うか、著者の魂こもる写真集を買うか、『クレイジージャーニー』のDVDを買うかしよう。
また、こういう総集編にあるあるだが、地図が欲しい。どこのことを説明してて、どこからどこへの移動かまったくわからないのがもやもやした。
※著者のWikipediaから抜粋。
法政大学中退、武蔵野美術大学卒業後、渡米し写真家として活動する。アメリカ留学中にエリア51の撮影に関わったことをきっかけに、UFOやUMAに関する執筆活動を始める。世界中の奇妙な事物や風景を博物学・美学的な観点から撮影・記録する「奇界遺産」で知られる。
投稿元:
レビューを見る
クレイジージャーニーで興味を持ち、この方の文章を初めて読みましたが面白い。写真家としての表現も素晴らしいですが、現地での空気感や感じたことを品良く、ユニークに(ウケを狙ってないあたりが最高)書かれていて、こんな方と一緒に旅が出来たら楽しいだろうなと思うし、一緒に旅をしている感覚にすらなります。完全に佐藤健寿さんの虜です。
投稿元:
レビューを見る
クレイジージャーニーで好きって女性は多い。私もクレイジージャーニーは彼の時は必ずエロい目で見ていた。黒多めのおされなファッション、おされなメガネにおされなおひげ。白いお肌(笑)
それはさておき、旅の文体も深夜特急好きならかなりどハマりするのではないかな。テレビではローテンションなのにエッセイでは熱い男っていうのも良き。面白かった。写真が白黒なのでそれは写真集を是非見たい。
投稿元:
レビューを見る
最初の台湾編はやや冗長かなと思いましたが、あとは面白かったです。白黒ながらも写真はクリア(カラーで見たければ写真集を、という感じですね)。タイの仏教寺のドラえもんのくだりは声出して笑いました。
ーその開ききった瞳孔は、仏教的中庸精神の果て、無我にたどり着いたドラえもんのニルヴァーナを表現しているように見えた。しかし僧侶に意味を尋ねてみると、この四人目のドラは「見ざる、聞かざる、言わざる」を実践した結果、「煩悩からスーパーフリーになったドラえもん」という意味であった。(132P)
あとタイのラチャヤイ島で溺れて九死に一生を得た話もインパクトがありました。無事に助けられて良かった良かった…と思ったのですが、あ、あの、ガイドさんはどうなったんでしょう…?(怖)
投稿元:
レビューを見る
世界を知るにはとても良い本です。内容もインパクトあり過ぎでした。
ただ文字よりもカラー写真を見たくなります。
佐藤さんの写真はやはり映像・カラーでわかる気がします。
もちろん文章もいいですが、やはり映像が1番インパクトありますね!
奇怪遺産の写真集・本の方がオススメです。