紙の本
引き込まれるコラムの連続
2016/10/10 22:38
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投稿者:セーヌ右岸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、一流の数学者、研究者であり、一本筋の通った確固とした国家感、価値観、人物感をもった著者ならでわの珠玉のコラム集といえると思います。2014年9月から1年分50編のエッセイは、身近な家族の話題・あたたかさ、国内の政治・経済・教育・歴史・人の関わり、海外における研究・多様な人間性・価値観の違い等あらゆる話題を、深い洞察眼を持って、しかも時にはユーモアたっぷりに網羅しており、一編一編に引き込まれてしまいます。同じ人生なのに、なんと濃密な人生に作り上げたのかと羨ましくもなります。
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帯(裏を知らなければ本質は見抜けない)に惹かれて買ってしまったが、英国ちょいアゲと日本ちょいサゲ&オヤジギャグ炸裂のオモシロエッセイという感じかも。
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大都会での生活は決して快適ではない。能率や利便は人間の幸せとほとんど無関係なのだ 祖国に対する真の誇りと自信は、大きな領土、経済的効率、強大な軍事力では決して生まれない。文化、芸術、学術など普遍的な価値の創出により生まれる 目先の困窮を見て取りあえず教育費をけづるという愚は、最も避けなければならないことなのに、どこの国でも最も手軽に行われる 最近、近所の寺の門前にある黒板が目に止まった。「世の中が便利になって一番困っているのが、実は人間なのです」。深く納得した
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週刊新潮連載のエッセイを自分では絶対に手に取らない類の書籍。筆者は新田次郎の次男にして数学者。
教育勅語を礼賛する姿勢などはちょっとどうかと思うが、小学校からの英語教育義務化や大学の文系学部不要論への異議など、大いに共感できる部分も多い。また、海外での知見も広く、英国の成人教育についての話しなど、参考になった。
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お笑いの人たちで「♪おんな、おんな、おんな~」と歌う二人組いますよね?←どぶろっくというそうです。いまに教えてもらいました。
あの方々の面白さは、歌う人がセクシーダンディ風を装っているけどイケてないのに「女ってこうだよね」とかなり高い場所から言ってくるのが面白いわけですよね。そしてそこにそこはかとない寂しさやもの悲しさが漂うところが良くて。
私が藤原センセイのエッセイに求めているのは、正に同じ面白さやペーソスなんです。それを藤原センセイはイギリス流の上品なユーモアと言ってるけれど。
内容やテーマは確かに高級な気はするけれど、、でもとどのつまりは「♪おんな、おんな、おんな~」と一緒だと思うのです。
だからお笑いの二人組を観ても、藤原先生のエッセイを読んでも同じように、プッと吹き出しちゃうのですよ。今回もたくさん笑わせてもらいました。(だからせっかくいいことを教えてくれても、忘れちゃうんですよねー。残念っ!(笑))
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20170729読了
2016年発行。週刊新潮のコラム、2014年9月から1年分をまとめたもの。シリーズ第6巻。●「四百字詰め三枚半」のエッセイを集めてあり、一話読み切りにちょうどいい。世界情勢から家庭のことまで幅広く、なんといっても、イギリス生活で磨かれたであろうユーモアが、いい味出している。しょっぱなから「はじめに」でやられてしまう。まじめな小難しい話題でも、ひょっこりぶっこまれるユーモアに吹き出すこと数回。奥さんとのやりとりとか、おもしろいわー。●P130藤原家の瓦解 P186真冬のシドニーにて
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週間新潮に連載されたものをまとめたもの
著者独特の表現があり、笑ってしまう
一時よく読んだことを思いだした
私はこんな短いエッセイではなく
長い文章が好きだな