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投稿者:Otto - この投稿者のレビュー一覧を見る
マンガや出版の世界のことがよくわかる漫画である。実際の作品を知らなくても楽しめたので、マンガに詳しい人なら楽しく読めると思う。
電子書籍
出版業界の最盛期のメモリーを電子書籍で
2018/09/24 10:45
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投稿者:Otto Rosenthal - この投稿者のレビュー一覧を見る
衰退気味の出版業界最後のテコ入れがコミカライズ化。本書は著書自身がマンガ家なので、最も幸福な形でのコミカライズでしょう。
600万部超の発行部数を記録した週刊少年ジャンプの舞台裏を電子書籍で読むのは少し皮肉な感じがします。
紙の本
怪物雑誌の舞台裏
2018/09/24 10:33
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投稿者:Otto Rosenthal - この投稿者のレビュー一覧を見る
最盛期には毎号600万部を超える発行部数を誇った週刊少年ジャンプの中堅作家、巻来功士のコミックエッセイ。
夢と希望を与える少年漫画が裏では商魂と大人の事情で支えられていたことが分かります。
紙の本
充分すぎる成功者?
2017/03/30 16:40
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投稿者:くりんぐりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「まんが道」を始め、この手の「漫画家裏話モノ」が大好きでよく読んでいます。
担当編集者がコロコロと変って、なかなか相性が合う人と巡り合えず、苦労する話は読んでいて大変だなと思いました。
黄金期の週刊少年ジャンプで何作も連載したのに、大ヒットを飛ばせなかった、他の大ヒット漫画家への嫉妬があったと率直に描く巻来先生。だけど、黄金期週刊少年ジャンプの連載陣に名前を連ねるだけで(しかも何度も)、巻来先生は十分成功した漫画家さんの部類だと思います。しかも、こんな裏話漫画のネタにもなって二度おいしい。
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救いもなく、派手な終わりもなく、特にこれといった盛り上がりも感じなかったのだけれど、凡才な(と本人は自評しているが)主人公が荒木飛呂彦、北条司といった血を吐きつづける天才たちを見上げ続け、最後は自分なりの結論を出して締めくくる、というはなし。成功しなかったバクマンみたいな感じだろうか。ちょっと違う。
あとがきの、縦糸と横糸を紡ぐ話がとてもおもしろかったので、そこはぜひ。
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巻来功士先生って、こんなコメディも描ける人だったんだなぁ、という驚き。加えて、大御所というイメージがありましたが、本当ヒット作に恵まれなかったんだなぁ…というのもまた驚き。
話の内容自体も興味深くあるんですが、コメディ描写や人物描写(イケメンすぎる北条司や荒木飛呂彦等…)が面白すぎて、ふつうに面白く読んでしまいましたw
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コメディタッチで今までの作風とは、違ってびっくり。北条司とほぼ同期というのもびっくり。グリーンアイズの裏話が、当時好きだったので興味深かったです。ちょっと早かったり、クセのあるストーリーを描く作品が多くて、大ヒットというより後に再評価されそうな作者かな?と思います。
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業界話はだいたいが面白い。
従来にない、少年漫画からの脱落者という視点は
これまでにないから、なおさらだ。
それも、ルサンチマンではなく、しかしまっさらなピュアでもない――
嫉妬もすれば自負も強い、しかし敗残者としての認識もあるような
調度良い人間臭さがある。
そこの自己認識(および自己描写)の妙が一番感心した。
まあ、ただ糞真面目なのかもしれないが。
しかし、漫画作品として面白いかどうかは別物だ。
やはり、、ギャグセンスや絵の質感はじめ古い部分がある。
淡々としており、山場もないから
これは新書で良かったのではないかと思えてしまう。
唯一漫画的表現としては
魑魅魍魎(少年ジャンプのヒーローたち)から逃げるシーンは見るべきものだったが、他は単調であり、
感情の露出が少ない。
散文の方が、この人のリアルな感情は描けるのではないか。
皮肉にも一番面白かったのが巻末の堀江氏との対談記事
だったというのがそれを表している気がする。
・縦線、横線
・コマの数
ここらへんは、雑誌の編集でもある自分にもなるほどと思わせる。
編集はページだけでなく、全体をつくる。これが縦線。
その場をつくるカメラマン、ライターは横線だ。
横に目を取られてもダメだし、逆も然り。
また、情報量がある程度ないと、イメージだけで逃げられない。
ヘタなカメラマンやコピーでは、大使いはできないってことだ。
この作品に関しては、
再読不要。
時間つぶしにはなる。
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自分最大のトラウマ漫画であるメタルKやゴッドサイダー、ミキストリと大好きな漫画家なので読んでみた。当時から思ってたけどやっぱりジャンプ向きでは無かったと思うんですよ。
巻末のカメラワーク視点の話も面白かったです。
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今は漫画をほとんど読まないが昔ジャンプを読んだときに巻来功士という人がいたのを覚えていた。
特別好きな作家では無かったがすぐに連載が終わる作家のイメージがあり、どこか可愛そうに思えた。
そんな作家の自叙伝。
漫画界における漫画家と編集者との関係がよくわかり面白かった。
巻末の対談も良い。
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少年ジャンプで連載していた漫画家による業界本。ゴッドサイダーの禍々しさと格好良さとエロスは忘れ難いものがある。何で打ち切りなのか謎だったがホラー枠は一つという事で荒木飛呂彦氏と競りにかけられた知り紙一重の怖さを知った。まさかジョジョがここまでの人気作になるとはなぁ〜、ゴッドサイダーはうまくいけば孔雀王みたいな感じになったかもしれないし、勿体無い!
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題名や表紙、或いは目次を見ると、いかにも伝説のジャンプアンケート至上主義による「連載打ち切り」をテーマに扱った「告発マンガ」のように見えるかもしれないが、そうではない。
巻来氏は私よりも2歳上、私とは違い当時盛んにやっていた漫画賞の「最終候補作」の常連だった。大学の頃は授業をサボってそればかりを描き、やがては大学中退をして上京して週間連載が直ぐ決まる、「それなりに才能ある作家」だった。
私は勘違いしていた。画風からすっかり平松伸二の門下だと思っていたが、基本的にアシスタントをほとんど経験していない自分で作った画風だったのだ。どちらにせよ、私は王道マンガを好んでいたからあんなアバンギャルドな絵もストーリーも好きじゃなかったが、現代に至るまで現役であるところがもはや凄いとはいえる。
ジャンプアンケート至上主義の批判は1ミリもない。ここにあるのは、作家と編集者との関係のみである。実名を載せることのできる編集者は実名で描き、そのための書き下ろし本だとは思うのだが、そんなに遠慮するようなことは描いていない。要は「(ジャンプ編集の意向を尊重して)オレはもう強さを競うだけの単純な漫画なんて描かない!戦って死んでもそのたびに友情や愛の力で蘇る漫画なんて描かない!」とやっと自分の描きたいことを見つけて、青年誌に移って行くだけのお話なのである。
まあ、少年マンガ週刊誌から青年誌に移るのは、この当時はそんなにも大きな決心がいったということもショックである。その過程で描かれる黄金期ジャンプの舞台裏の描写はそれなりに面白かった。要は舞台裏と編集者との関係を描いたマンガに過ぎない。この時期のマンガ家の、舞台裏マンガが次第と増えている。石森章太郎ではないが、マンガはなんでもありなのだから、そういう記録的なマンガもあり、だとは私は思う。ただ、もはや藤子不二雄Aみたいな記録的なマンガを描く資格のある人は数人ではなく数千人はいるのだから、これからマンガ家を目指す人は、これがマンガ家の全てだとは思わないように。
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最後のトーク
コマ割りは20ページに対して100〜110コマ
コマとコマの間、場面転換、心理描写を怠らないこと
カメラは据え置き5台に手持ちカメラ1台
が勉強になった
連載終了を幾度も経験した著者だからこその
なんとも言えない感覚を疑似体験できた
地味に成功したが故に自分のプライドに負けてしまった印象を受けた
それでも、たった一人で頑張れる姿もマネしようと思っても真似できないことであることも事実だなと思った
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マンガ家さんの自伝的作品、巻来功士さん版。
個人的にあまりハマるような作家さんではなかったけれど、
どんなことを考え、どんな想いで作品を作ってきたのかが綴られていて、
やはり「ものを作る」というお仕事は大変だなぁと感じます。
そして、想いとともに大事なのが「出会い」「ご縁」なのだとも。
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ジャンプ連載時のゴッドサイダーは訳わからんかったけどすごい印象に残ってる作品。登場キャラの名前や顔も30年たっても覚えてるほど。この作品の連載期間がたった1年半だったということにびっくりした。3年とか5年とかやってた印象だ。あらためて読んでみたくなった。アマゾンのKindle読み放題で0円になってるし。