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一気読みでした。が、なんとも浅い感触が残ります。
少女漫画の世界。
ただ、読んでてそれなりに楽しいのですね。
新しいお母さんのキャラが面白いし、娘とのやり取りも笑えます。
でも、なにかそれだけという気がします。
良くも悪くも原田さん、そんな感じです。
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読みやすくて、心が元気になるストーリー。和音と真弓の関係が心地いい。もっと対立するのかと思ったけど、真弓の真剣な思いが和音を変えていったのがよく分かる。文斗と朱里もいい友達だなー。映画化したらすごく良さそう。
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音楽家の両親を持つ女子高生の主人公の話。
母は昔に居なくなってしまい、父も海外へ。
父と再婚したという真弓との同居。
なかなかこの状況についていけなかったのですが、
読み進めるほどに、真弓さんがとってもいい人に。
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凄かった。物凄くよかった。怒涛の展開でページをめくる手が止められなくての一気読み。こんなに熱い涙がボトボトこぼれ落ちたのはどの小説ぶりだろう。ティッシュを何枚使った事か。
マハさんの作品を読むといつも思う。凄いって。圧倒されてしまう。
真弓さん、本当に素敵だなぁ。優しくて強い。最強じゃないか。
寄付をされたピアノが調律師によって最終調整された場面。少し前に読んだ小説のあの人がついつい浮かんできて…そうしたら文庫の解説が宮下奈都さん。わおっ!
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面白かった。
というか、どちらかというと読みやすかったかな?
面白いけどなんだか少し冷めた感じでよみ終わりました。いくらなんでも、ドラマ仕立て過ぎる、甘すぎると感じました。
その事が気にならなければ、とても良い作品です。
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もう、原田マハは読まないかもな。
こんなに陳腐な設定はだめだ。
こんなに深みのない登場人物もね。
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初めて読む作家さん。世界的な指揮者とチェロの演奏家だった母を持つ、和音16歳の物語。家を出て行ってしまった母、そこへ現れる新しい母と名乗る真弓。
音楽を通して、様々な親子の愛情、友情が描かれていて。
母や真弓さんには秘密があり驚かされることに。様々な試練を和音が周りの人々に支えられながらチェロに向き合っていく様子が丁寧に書かれている。チェロの旋律が聞こえてきそうな素敵な小説でした。
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抱きしめてくれる両腕を求めてしまう、何歳になっても。芸術の神さまに愛されてしまったからといって、それ以外の愛を拒む必要はないのに、それは往々にしてこんなにも難しく、くるしい。
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2017/05/21
またしても、マハさんの魔法にかけられた。
時に絵画を、時に映画を、そして今回は音楽の魅力を言葉で紡いでくれた。
マハさんの紡ぐ言葉は美しい。そして私たちが当たり前のように日々目にしているもの、接しているものの尊さに気づかせてくれる。
マハさんの物語は、必ず人と人のつながりが軸にある。きっとその特別なつながりは物語の中にしか存在しないものではなく、誰もが誰かとの間に持っているものなんじゃないかな。そのつながりを特別なものにできるかどうかは、私の生き方次第。大切な人のために、自分のできることを真心込めてやれる人でありたい。
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2017年6月
お互い相手のことを強く想い、求め合っているのに、どこか噛み合わない母と娘の不器用な繋がりがとても温かかった。
世界的な指揮者(奏一郎)の父とふたりで暮らす、和音16歳。父のボストン行きをきっかけに、もとから冷え切っていたふたりの関係はさらに離れてしまう。そんな中、ある日和音が家に帰ると、父の再婚相手だという真弓が現れる。そして、日本に残る和音と共に暮らすことにしたと言う。何の相談もなしに再婚を決めた父と自由すぎる真弓に、日に日に苛立ちが募る和音。だが、和音は友人をきっかけに再びチェロを弾き始めることで、実母、時依が家を出て行った理由、真弓の想い、父の気持ちを知る。音楽を通して、さまざまな人の想いが重なり合う。
和音は、実母、時依がチェリストだったことから、4歳のときから自分の意思とは関係なく、チェロを弾き始める。母に喜んでもらいたくて、友だちとも遊ばず、小さな身体で大きなチェロを抱える。この物語の登場人物はみんな音楽に携わっている。何かに挑み続ける人の葛藤や強さに感動した。
何十年とひとつのことに向き合い続けることは、ときにはとても辛いことかもしれない。でもそれでも戦い続けた人だからこそ見える景色があるのだと、この本を読むと思う。
「あたしはとことんやった。で、やめるって決めた。こう見えても、4歳のときから36歳まで、30年以上チェロやったんだから。その上での結論だよ。」
という真弓の言葉に、とことん音楽と向き合った強い気持ちを感じ、なんだか涙が出てしまった。いまの自分の人生以上の時間を何かにかけるというのは、どんな感じなのだろうと思った。単純にかっこいいなと思ったし、それだけの時間を注ぎ込めるものに出会えるって素敵だなと思った。
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古き良き(?)20世紀の少女マンガ的な描き方やなというのが第一印象。文章巧者の原田さんゆえ、あえてそういう書き方をしてるんだろう。実際この作品にはそういう雰囲気が良く似合っている。
クラシック音楽、チェロ奏者の物語という縦軸に、母親像という横糸を通していくことで描き出される物語。主要な登場人物である父親も同級生もコメディリリーフちょい上程度の扱いになっているのもむべなるかな。そこにスポットをあてないような配慮をしておくことで、母親と娘(たち)が浮かび上がるという仕掛け。
原田マハ上手いわ。俺の好みじゃない世界だが、それでも上手いものは上手い。
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喪失から回復するフレームのストーリー。回復過程でもたくさんの喪失を経るところは、村上春樹作品にも似ているが、そこは原田マハ作品らしく、喪失しながらも温かさや成長を伴っている。
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マハ先生の本に出てくる女性は強がり。
いい意味で。
弱いわけではなく、強くありたいとまっすぐで、
でもやっぱり弱い部分はあって、
それを補う周りの温かさに泣きっぱなしの1冊でした。
「音楽を愛する人々と響き合う幸せを分かち合うために」
音楽をやってきた人、音楽が大好きな人におすすめの本です。
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題材の取り上げ方やストーリー展開も適度に複雑でどんでん返し系、波乱に満ちているし、お涙場面もあり。どちらかというと四半期のテレビドラマみているような展開。
しかしところどころ展開に弱いところあり。男子の同級生への恋心は少し無理やりな展開。ところどころで恋愛ネタが散りばめられているが、幹となるストーリーが濃いため、無理やり恋愛話を突っ込んだようなツギハギ感あり。
それでも、音楽は楽器との一体感の先に何かを伝えたいという思いにいたったとき、はじめて相手に届くのだ!という一貫した幹にはまったく影響がない。
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題名から気になって、手に取った一冊。
「永遠」は、「絶対に誰にも見つけられないもの」と和音の母が言っていたように、形として捉えることはできない。わたし自身もよく分からないが、この本を読んでいたら、それは「心」なんだと思った。命はやがて尽きるものだが、例えば親が子に託した想いは消えずに心に残る。それが繰り返され、心が受け継がれていく。「本当に伝えたくて大切なもの、そして受け取る側も大切だと思うもの」だけが、永遠になり得るのかな、と感じた。
「まっすぐ」な気持ちや愛情が溢れていて、素直に好き。情景描写も美しい。