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図書館で借りた本。
上木らいちシリーズ。らいちの元に突然メイドとして雇いたいという手紙と一緒にメイド服一式が送られてきた。早速メイド服を来て、指定の日に指定の家に行ってみる。裏では戸田という高校生男子が事件に巻き込まれている。戸田とらいちの二つの立場から話が進んでいて、つながりが面白かった。
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エロミステリ。
援助交際探偵にメイドの衣装付きの招待状が届く。行くとそこで次々に殺人事件が起こる。しかも不可思議な状況で殺されてしまう。謎を解こうと頑張るがライチの魅力が通じない状況に戸惑う。
殺人方法が面白い。意外とスッキリとミステリな状況が解決する。入れ子構造もオチがつくし建物ミステリとしても読める。まぁドラマ化出来ない内容ではあるがVシネマあたりで映像化してほしい。
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社会派×本格×エロミスの大傑作。
援交探偵上木らいちと、高校生戸田公平それぞれの章がどうクロスしていくのか、解決パートまで全く予想できず、大いに驚いた。
不可思議な事件に本格ミステリ具合。読者への巧妙なミスリード。それに加え、社会秩序の不安定さ。ミステリの楽しみが凝縮され、なんといっても「なにが起きているのか?」が、読者は話繋がらないまま、もやもやしっぱなしの幸せタイム。
援交探偵のキャラ人気、エロミス要素抜きにしても、素晴らしい完成度。
ラストに到達するまでの、多くの伏線といい意味で強引な作者の手腕には、脱帽である。
1作目の大仕掛けとエロミスセンセーション。2作目のミステリへの憂いと挑戦。どちらと比べても、シリーズで間違いなくベスト。
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早坂吝、デビュー作から一目置いていたけれどやっぱり凄い作家さんです。
らいちシリーズの三作目。正直いって褒められたお仕事ではないけれど今回も怪しげなメイドだけれど、かわいいから許してしまう!
ダブルで主役を張る戸田くんも一途だから許す!
とにかく、一行も読み飛ばせない。伏線の張り方が上手い作家さんだなぁと、毎回思ってます。
『○る』という表現方法、思わず拍手。
ミステリー読みであれを当てた人いらっしゃるでしょうか?
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途中、分かり易すぎる、と思ってしまったのは、早計でした。伏線が回収されていきます。
(とは言え、伏線やトリックはわかりやすいです。ちなみに、○りそうなこと自体は、初めっからオープンでも良いくらいです)
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「援交探偵」上木らいちの元に、名門企業の社長から「メイドとして雇いたい」という手紙が届く。社長と家族の暮らす異形の館で起こる連続殺人事件。
一方、埼玉県に住む高三の戸田公平は、資産家令嬢・埼と出会い互いに惹かれていく。埼の家に深夜招かれた戸田は、ある理由から逮捕されてしまう。
すっかり騙されたし、肩透かしのような解決もお見事。
面白かった。
(図書館)
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『僕の想い、彼女の考え、二人を取り巻く状況。そういった一切合切を無視し、法の字面だけを追う。それが司法か。正義か。ならばそんなものに意味はない。』
『花田さんは小松凪さんが好き、小松凪さんは藍川さんが好き、藍川さんは私が好き、私はお金が好き。どろどろしている。』
「それ以外にもいろんなセンスが合って、まるでずっと探していた自分の片割れに巡り合えたような気分でした。だからお願いします。僕と一つになってください」
「冗談ですよね。そんな言葉遊びが、人の一生を左右する国家の法に通用するわけないでしょう」
「法こそ言葉遊びの最たるものではありませんか」
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エロミスと社会派の融合。
援交探偵らいちも、黒髪おさげではモテないのか?
埼玉側の登場人物の名前が地名なので、覚えやすい。発端の少女は春日部だし、少年は戸田。刑事は浦和。弁護士は与野。
青少年淫行で捕まった少年。同意だし、誰も僕をさばけない、はず。
一方、東京では、邸宅でメイドのバイトをするらいち。
この2つがどうやってつながるのか??と思いつつ読み進めた。意外だったわ。
動く館ってのも、すごいな。いいねいいね。この発想。
そして彼は弁護士になる。愛した彼女のため。
以下、抜粋。
倫理的に正しいか正しくないかなど関係ない。そこにはただルールがあるだけなのだ。無知を振りかざし、逸脱するなら獣である。ルールを掌握し、その上で自分の主張を通すのが人間的ということなのだろう。
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社会派+早坂吝が融合した世にも奇妙なミステリ。ネタ扱いのトリックに斬新なアイデアを加え、核心へと繋げているのは上手い。読む前はナメていたが、実はらいちシリーズはこのテーマのために生まれたのかもしれない。
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エロミス。
売春で生計を立てる上木らいちの元に、メイドとして雇いたいという手紙が届く。変わった形状の屋敷に赴くと、その夜殺人事件が発生。一方過去のトラウマに苦しむ高校生、戸田公平はとある少女に惹かれるが、逮捕されてしまい…。
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社会派エロミス。シリーズ3作目。
館もので密室トリックもあり。
本文中でも何度も書かれるように、仕掛けが予想できるお馴染み(?)の平面図ですが、その仕掛けを上手く利用している印象。
この作者は作風的にそれほど期待せずに読むんですが、今作は特に細かいトリックや伏線回収、複数パートのリンクが絶妙で、ミステリとしての質も高いのでは。
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ムカツク嫌なエリートだった竜崎も前作を経て左遷され、所轄の署長となりずいぶん変わりました。キャリアでありながら現場に出る。所轄の人間にとっては最初は煙たいだけの男も自分の信念に従って動き彼らの信頼を得ていきます。この経緯がいろんな失敗などを含んでわざとらしくなく、すごく人間らしくて気持ちがいいのです。今回も家庭での問題が浮上しますがやはり奥様が素敵でため息が出ます。家族との関わりもちゃんと変わっていっていますね。本部とのやりとりや事件解決までの経緯にも夢中になって一気に読みました。楽しい読書タイムでした。
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軽い読み口だけどむしろ本格感の強い、過去2作とはまた違ったおもしろさ。一方、他人に勧めづらいところは変わらない(多分良い意味で)。
登場人物の名前は覚えやすい親切設計(^^)
小松凪がんばれ~。