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投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
マロリーシリーズ第8作目。ウィンター邸で発生した殺人事件に出向いたマロリー。そこに住んでいた70歳の老婦人は、58年前にその屋敷で起きた大量殺人事件で行方不明になっていたネッドだった。家族のすれ違いと、不運が重なった悲劇の物語でした。マロリーとチャールズの仲も途中でこじれて全体的に思い雰囲気の話でしたね。終盤の、炎に包まれた屋敷からマロリーが脱出するシーンは、文章がオコンネル調全開で一番の盛り上がりを見せていました。
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「氷の天使」マロリーは、「ミレニアム」のリスベットと並んで好きなヒロイン。オコンネルのクセのある作風も好み、ではあるんだけど…。うーん、これはどうかなあ。
ちょっと思わせぶりが過ぎるというか、展開がもどかしくてイライラしてしまった。終盤の迫力はさすがだとは思うが、どうもスッキリしないものが残る。マロリーの「神通力」の描き方もちとオーバーでは?
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マロリーシリーズ。
邸宅で保釈中の殺人犯が殺された。屋敷には70歳の老婦人とその姪がいるだけだった。屋敷は、58年前に9人の人間が殺された場所で、老婦人は事件後行方不明になっていた当家の娘だった。
過去の事件が!! って思うのだけど、マロリーなので過去には興味ない。
相変わらずの割り切りっぷりで、姪と知り合いだったバトラーは不機嫌なのである。
とはいえ、結局は過去が今に追いついてきた、って感じでそれを無視はできないのだけど。つか、無視できないことに、今度はマロリーがいら立つという。
なんか、みな、ずっと不機嫌だったねww
にしても、結局は家族のゆがみによってもたらされた悲劇で、ゆがんでいることがわかっていてもただすことができない、ゆがんで倒れていく様を見ていることしかできない、というのは悲しい。
ま、それが人間として生きていくということであるといえば、そうなんだけどね。
相変わらずの面白さのマロリーシリーズでした。
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大邸宅で起こった大量殺人、そして行方不明になってしまった少女。
残された幼い兄妹。
長い年月の後に戻ってきた老女。
そこにからんでくるアイスピックでの連続殺人。
舞台設定も良いし、
登場人物がみんな怪しく見えるところや、
家から連れ出された少女と残された兄妹のそれぞれの誤解の過酷さも心を打つ。
マロリーを見守るポーカーメンバーも良いんだけど、
どうしてもマロリーの冷徹なキャラクターが受け入れられないのか、
面白く感じられない。
それにしても気になるのは、マロリーとチャールズの今後。
正確に言えば、チャールズの今後だ。
彼は変わってしまったのだろうか。
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シリーズ第8弾。
相変わらずの複雑に絡み合った描写に、これこれ、と嬉しくなる。
わかりにくいんだよねえ、人物心理も事件の進行も。
マロリーが主人公である限り、そうならざるをえないのかもしれないが、というか、それが自然に思われ、また十分に引き込まれてしまうので、狙った線なのかどうなのか。
ここで終わりかと思いきや、そうきたか、というエンディング。
マロリーなりの正義感の発露にぞくぞくする。
やや強引な気もしたので、もう一度落ち着いて読み返してみるかな、と思ってる。
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マロリーのシリーズ、8作目。
とある屋敷内で起きた事件と、58年前にそこで起きた怪事件を捜査するマロリー。
キャシー・マロリーはニューヨーク市警に所属するが、天才ハッカーでかなり自由な立場というか、普通の人の手には負えないユニークなキャラ。
完璧な美貌だが本人は自覚していないという。
兄のような存在の相棒ライカーと、署には内緒でやっている仕事のパートナーのチャールズに心配されつつ、突き進んでいきます。
由緒あるウィンター邸に、保釈中の犯罪者が侵入?
邸内には、70歳の老婦人と小柄な姪しかいなかった。
58年前、9人もの犠牲が出た大事件は未解決のまま。
老婦人は以来行方不明だったネッダで、事件のときは12歳の少女だった‥
今度の事件とどんな繋がりがあるのか、ないのか。
誰も解決出来なかった事件に取り組んだマロリーが、ついには一刀両断するのか?
構築力のあるストーリーと、スタイリッシュな描写で~強引に読ませます(笑)
チャールズは、姪の方のビッティと顔見知り。
子供の頃に天才だった者同士なのだ。
マロリーを崇拝するチャールズは一歩踏み出したらしいが、感情を持たないとまで言われるマロリーに対して、これが危険水域だったかも?という。
幼いころの悲惨な経験から、ほとんど表情を変えないマロリー。
けれども、ぜんぜん感情がないってわけではもちろんないので、さてどうなるでしょうね?
実は優しいと言うほど甘くはないけど、彼女なりの潔さとちょいツンデレがあるんですよ(笑)
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やたら長い。惰性で読んだけれど読み終えてがっかり。魅力的な老婦人は良いが、女性ヒーロー(ヒロインなんててものではない)にはうんざり。このキャラに魅力を感じないものはこのシリーズの読者としてダメなんだろうなあ。
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マロリーシリーズ第8かな?
チャールズは相変わらず残念だけど、オルテガおばちゃんが掃除以上に活躍するのがイイ
ネッダは残って欲しいキャラだった。。。
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アメリカの作家「キャロル・オコンネル」の長篇ミステリ作品『ウィンター家の少女(原題:Winter House)』を読みました。
『クリスマスに少女は還る』、『氷の天使』、『アマンダの影』、『天使の帰郷』、『陪審員に死を』に続き、「キャロル・オコンネル」の作品です。
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「ウィンター邸」で保釈中の殺人犯が殺された。
屋敷にいたのは七十歳の老婦人と、小柄な聖書マニアの姪だけ。
どちらかが侵入者を殺したのか?
老婦人は五十八年前、この屋敷で九人の人間が殺された“ウィンター邸の大虐殺”以来行方不明になっていた女性だった。
果たして当時十二歳だった彼女が事件の犯人だったのか?
今回の事件との関わりは?
迷宮のような事件に、完璧な美貌の天才ハッカー、ニューヨーク市警の「マロリー」が挑む。
解説=「若林踏」
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2005年(平成17年)に刊行された「キャシー・マロリー」シリーズの第8作… 第1作、第2作、第4作、第7作に続き、本シリーズを読むのは5冊目です。
ニューヨークのセントラル・パーク西通りにある「ウィンター邸」… この古風な大邸宅のなかである晩、ひとりの男がしたいとなって発見される、、、
男は「ウィリー・ロイ・ボイド」と言い、保釈中の連続殺人犯だった… 「ボイド」の胸には裁縫用の鋏が突き刺さっており、死体の傍にはアイスピックが落ちていた。
この状況を見る限りでは、アイスピックを凶器にした「ボイド」が屋敷に入り、逆に鋏を持った屋敷の住人によって返り討ちにあった… というのが事件の顛末に思える、、、
しかし、「キャシー・マロリー」は、その説明に釈然としない… これまでの「ボイド」の犯行ではジャックナイフが使われており、アイスピックを凶器として使用することは考えにくかったからだ。
更に奇妙な謎がある… 「ウィンター邸」には二人の女性がいた、、、
一人は70歳の老婦人「ネッダ・ウィンター」、そしてもう一人は「ネッダ」の姪にあたる「ビッティ・スミス」… 「ネッダ」の事情聴取を担当する「マロリー」の相棒「ライカー」は彼女の存在に信じられないような気持ちでいた。
58年前、この「ウィンター邸」では子守なども含む一家九人が虐殺されるという未解決事件が起きており、当時12歳だった「ネッダ」は事件後、行方不明になっていたのだ… 彼女は58年間、一体どこで何をしていたのか? 58年前の事件では一体何が起こったのか? 「ウィンター家」の大虐殺と今回の事件に関連はあるのか? 過去と現在、二つの事件の真相を確かめるため、「マロリー」と「ライカー」は行方不明になっていた期間の「ネッダ」の足跡を辿る。
本作品は、これまでのシリーズ作品の中で、イチバン本格ミステリ要素が強い作品でしたね… クライマックスで判明する真相も意外性があったし、「ネッダ」に疑惑の眼を向けつつ、その辛い人生に共感しながら読めたし、まずまず愉しめたかな、、、
でもね、何なんだかわからないのですが… 相変わらず、物語の全体像が掴み難い展開・文体���んですよねー もう少し、読みやすかったらなぁ。
とはいえ、本シリーズ、あと一冊ストックしてあるので、続けて読みたいと思います。
以下、主な登場人物です。
「キャシー・マロリー」
ニューヨーク市警ソーホー署巡査部長
「ルイ・マーコヴィッツ」
マロリーの里親。故人
「ヘレン・マーコヴィッツ」
ルイの妻。故人
「ライカー」
ソーホー署巡査部長。マロリーの相棒
「チャールズ・バトラー」
マロリーの友人。コンサルタント
「ミセス・オルテガ」
チャールズの掃除婦
「ジャック・コフィー」
ソーホー署警部補
「エドワード・スロープ」
ルイ・マーコヴィッツの旧友。検視局長
「ロビン・ダフィー」
ルイ・マーコヴィッツの旧友。元弁護士
「デイヴィッド・カプラン」
ルイ・マーコヴィッツの旧友。ラビ
「ヘラー」
ソーホー署鑑識課長
「ネッダ・ウィンター」
ウィンター事件の生き残り
「ライオネル」
ネッダの腹違いの弟
「クレオ・ウィンター・スミス」
ネッダの腹違いの弟
「シェルドン・スミス」
クレオの別れた夫。弁護士
「ポール」
クレオとシェルドンの息子。チャールズの同窓生
「ビッティ・スミス」
クレオとシェルドンの娘
「ブリル」
巡査
「クエンティン」
ネッダ、ライオネル、クレオの父。故人
「エドウィナ」
クエンティンの最初の妻。故人
「アリス」
クエンティンの二度目の妻。故人
「サリー」
クエンティンとアリスの末娘
「ジェイムズ」
クエンティン弟
「ウィリー・ロイ・ボイド」
ウィンター邸で殺された男
「ジョシュア・アディソン」
私立探偵
「マーティン・ピンウィッティ」
ウィンター邸殺人事件を追っている作家
「ウォルター・マクリーディ」
かつてネッダを救った警察署長
「スーザン」
ウォルターの娘
「"ピック"」
初代"棒男"
「ジェイ・ホリー」
二代目"棒男"
「フンボルト」
三代目"棒男"