投稿元:
レビューを見る
秋川滝美さんの「居酒屋ぼったくり」も「№5」です。マンボ!ですね(^-^)2016.3発行。美音(みね)と馨(かおる)の姉妹が営む「ぼったくり」、あたかも村の寄り合い所のような感じです。今回は5話。最初の3話はイントロでしょうかw。4話の「モーニングオムレツ」、美音と要の純愛が。5話は「命の眠る場所」、墓に対する考え方がテーマであり、かつ、馨と恋人の哲との喧嘩と仲直りの話でもあります。葬式や墓は生きてる人のためにあるもので、残された者が満足するのが一番との美音の言葉に同感です(^-^)
投稿元:
レビューを見る
同シリーズ5巻目。
なかなか進展しないなーと思っていた主人公絡みの恋模様、前巻同様に”おやまあ、突然にそんな展開に!?”といった感じで一歩進みます。
それにしても、人間の一生に起こる様々な事柄に触れていて(結構突っ込んでいる)、ちょっと意外な深みを感じたり、読む人によっては結構強いインパクトがあるかも知れません。
ただでさえ、”一切悪人が登場しない”お話しなので、どうしても現実感が希薄になりがち。
その辺を補って余りあると感じました。
人間模様の展開や描写に比重が移った分だけ、お酒や食べ物の描写が減った?(そう感じただけかな?)ような気もしますが、本作品の魅力が減ったとは全く感じません。
次が楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
毎回読むたび気持ちをほっこりさせてくれる『居酒屋ぼったくり』もとうとう5巻。今回もほっこりさせてもらった。
しかし、毎回思うのだが、何か問題が起こるたび物事が都合よく解決の方向に向かっていく。さすがに毎回それでは芸がないのではないか?と思ってしまうのである。
また、自分はウイスキー党なので、気になるのは自分だけかもしれないが、何巻かは忘れてしまったが、前回に一度、今回も一度だけウイスキーが登場している。日本酒やビールなどは毎回美音の口を通して細かい説明がなされ、また、各章の最後にその酒も紹介されているに関わらず、ウイスキーに関しては、その銘柄の記述が全くされていない。このウイスキーはあの銘柄かな?と自分の中では思うものの、答え合わせができず、不完全燃焼に陥ってしまう。
そんなこともあり、今回は辛口の評価をしようと思いながら読み進めていくと、なんと要と美音の関係が急展開。これまでヤキモキしながら読んでいたため、それが嬉しくて、また、今後の進展にも期待を込めて☆4つ。
投稿元:
レビューを見る
美音の優等生的なうっとおしさが、私としては薄れたように感じた5巻、それゆえに面白く読めました♪懸案事項だった関係は急すぎる展開。恋愛話はあまり好きじゃありませんが、こういう大人な展開なら私も「もう一度」体験してみたい(夫ゴメン)。呉竹の問題も片付き、色々落ち着く方向で話が進んだのも良かったです。河原の不法占拠は、まぁ問題ありやと思います。最後のお墓の話は最近リアルに経験したので美音の言い分に1000%同意。残された人の心の問題なんです。血の繋がらない親戚筋や、血は繋がれど後々面倒見ない親戚筋は黙っとけ!!
投稿元:
レビューを見る
出てくるご飯がおいしそうで、居心地のよさそうなぼったくりに、やっぱり行きたくなります。
でもその中にシビアな話が入っていたり、人情の話もたくさんあります。
美音と要の関係も進展していて、これからどうなるんだろう。思いのほか早く進展したのでびっくりした。
シリーズ最後も近いのかな。
投稿元:
レビューを見る
早くもシリーズ5巻目になりました本作。相変わらずの下町の居酒屋を舞台とした常連たちとの粋な酒とつまみ&人生の話が安定感のある面白さでした!
日本酒の勉強にもなるし、本当に楽しめる作品ですが、今回、いよいよ主人公美音と要さんとの距離感が急速に縮まってきて、そろそろ落ち着きそうかな?と次巻がまた楽しみになる内容となっておりました。
投稿元:
レビューを見る
美音と要がとうとう二人きりの時間をバーで作るが、まだ心が通っていないせいか、お互いの気持ちを探りながらのぎこちない会話が続く。少しじれったい気持ちになるが、初々しく、微笑ましく感じた。続きが楽しみ。
投稿元:
レビューを見る
遂にシリーズも〈5〉!ナスの傷のポリフェノールや焼き魚に添えられるレモンの効能、スーパー呉竹の話、屋上市民農園やお墓の問題。エピソードもコラムも全て安定の面白さ。でも!今作の一番の見所は美音さんと要の関係の進展!まさかこんなにグッと距離が縮むとは(笑)正直、2人の関係はこれで終わっていいような気もするけど、その先も見たい気もする…美音さんも早く『要さん大好き!』の完成された看板を掲げられる日がくるといいですね。ってそんなことする柄じゃないか(笑)
投稿元:
レビューを見る
東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。
名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情がある―。
旨いものと人々のふれあいを描いた短編連作小説、待望の第5巻!
(アマゾンより引用)
とうとう、要さんとの関係にケリがついたね(*^ω^*)
ついたのかな??
ついたよね??
投稿元:
レビューを見る
居酒屋ぼったくりシリーズ、第5弾。
最初は、人情居酒屋もの、人々の困りごとを店主が解決する?
商店街の困りごとは、いま問題の「シャッター通り」に関することがテーマになっているものの、単発のお話だと思っていたのですが…
だんだんと、浮上してくる、大型ショッピングセンターの存在感。
その開発に、閉店間際の客・要が関わっている、そして、要と美音の関係が注目されてくるにつれ、全ての道がローマに通じるがごとく、ショッピングセンターの問題に関わってきて…
ラスボスかと思いきやそうでもない、ショッピングセンターがこういう存在になるとは思いもよりませんでした。
今回もまた、要と美音に訪れる転機が、お話を盛り上げてくれます!
『実りをもたらすもの』
アレルギー体質のお孫さんのために無農薬の野菜を作るおばあちゃん。
しかし、禁止されている場所に勝手に畑を作るのはNGでしょう。
馨は「お役所は血も涙も無い」みたいに憤慨するけれど、そういう人情論ではないのよ。
河原を耕すと土地がゆるんで水害の原因になる、とはっきり言ってるじゃないの。
お年寄りって、悪いと分かっていても「少しくらいいいじゃないの…」みたいな考えの人が多いんですよね。
…と、それが思わぬアイデアに繋がって、オープンが遅れているショッピングセンターの問題解決に一役。
冷たい味噌汁、いいなあ~
ズッキーニと豚肉の炒め物、すぐにつくれそう。
『窓の外に見える風景』
専業主婦を選ぶか、外に出るかは、本人と家庭の問題でもあるけれど、「家事なんか仕事ではない」と息まく女×女、「家事を時給に換算すると」と女を下に見る男に対してアピールする女×男と、様々な対立が時に社会問題にもなる。
しかしまた、これがショッピングセンターの問題解決とビミョウな繋がりを見せる。
私は、カリカリに焼けた鮭の皮、大好きです!
『最初の一歩』
何が最初の一歩なのか…意味深なタイトル。
最初にアルコールを口にしたのはいつ?という話題ではあるが…
要が踏み出した最初の一歩かもしれない。
あ~、サンマの塩焼き食べたい!
『モーニングオムレツ』
要と美音にやきもきする皆様、お待たせしました!
しかし、素敵なバーテンさんですね。
初老はいいわ~
熟練、いいわ~
『命の眠る場所』
いよいよお墓の話題まで出てきた。
人々が悩むであろう話題を、次々と真っ向勝負で入れてくる、侮れない作品だ。
私も、葬式もお墓も、残された人のためにあるもの派。
ここに書かれている考え方より、もっとドライな意味ですが。
美音たち姉妹の、「ぼったくり」に対する愛情と愛着がしみじみと感じられるお話。
あれ?
まさか、ショッピングセンターにロッカー式のお墓もできる、なんていうのの伏線ではないですよね?
投稿元:
レビューを見る
ちょ・・・、何、このキュン具合・・・!
先日「いい加減な夜食」を、読んで、イチャイチャしてるし面白いしええねんけど、この展開、ちょっと飽きたなー・・・、とかいうててんけどスイマセン・・・!
なんやろうもう、めっちゃキュンキュンしてんけど・・・!
もちろん、美音と要の関係にキュンですよ。
正直、美音と要の距離感以外のところはどうでもええわ! と、思うけど、それを追求したのが「いい加減な夜食」やってんな、と、ようやく気づきました。
こちらはもう、じわじわじわじわ。
実際、日常生活はいろんなことが簡単にぽんぽんと進まないもんやから、自分の思いと同じだけ相手の意図があって、それらをすり合わせるのに、仲の良さに関係なくわりと疲弊するところもあって・・・。
せやから、何か一つを乗り越えるのに結構な時間をかけると思うのが、「ぼったくり」の世界観やねんね。
客観的に見たら何が変わったのかまったくわからんけど、当事者は気持ちの整理がついただけでひとつスッキリする。
誰でもが陥るそんな日々の生活をおいしく、前向きに書いてくれるのが「ぼったくり」やと思うわ。
それはそれで物足りないけれど、それもいい・・・。とか、思った矢先のあのモーニングオムレツやったからね~!!
キュン死にやった。もう、すてきでした。ごちそうさまでした。
「いい加減な夜食」でも、1冊めは大概キュン転がって読んだので、著者の
「恋に落ちる瞬間」
は、私にとって超ストライクなんやろうな。
「いい加減な夜食」では俺様な俊紀のしゃべり方がエエわ! ってキュンキュンしてたのに、「ぼったくり」では、要さんのつかみどころのない話し方がエエわ! よろってなってる。
どっちも、カッコイイ・・・!
で、せめて要さんは、某ゼネコンの出世頭くらいで・・・、って思ってたけど、これはどうも経営側の人やねんね。
またか。
また、シンデレラストーリーか!! エエけどな!! 大歓迎やけどな!!
相変わらずの、色男を胃袋で掴め! やなあ。やっぱり料理はできるほうがいいに違いない・・・。
しかし、わりと時間をかけて読んでいるため、要さんと美音の出会いはさっぱり忘れちゃったな・・・(笑)。
子猫絡みで美音のプライドが云々っちゅうのは、覚えてるんやけどなあ。
こちらも、出会った瞬間、「この人だ!」と、鐘が鳴ったわけではなかったのよね。
(そこがまた、リアリティに溢れていて良いのね・・・)
美音にとって要の言葉はすとんと入ってくるみたいやし、要にとって美音の気遣いはすとんと入ってくるみたい・・・。
最高やな。それって最高やな!
ふつうの人間やったら、相手に不快な思いをさせんとこうって思うけれど、それがうまく伝わらんときも多いのよ。
自分の気遣いを相手はありがたく受け取ってくれる、それだけで、お互いほんまに癒される。
そういう相手に出会えるか出会えないかが、人間関係がうまくやれるかそうでないかの差なのかも・・・。
そんな具合に、散々キュンキュンさせてもうたそのあとのお墓問題とかごめんどうでもええわって思っちゃったけど(笑)、とにかくこんな調子で自分のことばっかりじゃないねんな。
美音ってね。
いいなあ、誰かのために何かをやりたいと思うけれど、そればっかりじゃない。
自立してはるなあと思うのは、美音自身が、誰かのために何かをやりたいと選んでいるからか。
当り前のことやけど、今回のカナコさんの話を読んでてもそう思った。
天秤、だとか、自分が小さく見える、とか。
わかりやすい看板をささげるカナコさんに、ちょっと自分を重ねたくなったな。私も早く看板を完成させないと、人生が終わってしまいそうだ。笑
ほんまはしっかりした看板を持ってるねんけど、堂々と掲げる自信がないねんなあ。
でもほんまに好きなことやったら、自信とか関係なく、掲げてしまうんちゃうかと思う。
好きって気持ちはごまかせないもの。
■■■■
■パールオニオン
■のべつ幕なし
[副]《芝居で幕を引かずに演技を続ける意から》ひっきりなしに続くさま。「―に口を動かす」「―愚痴 (ぐち) を言う」
[補説]文化庁が発表した平成23年度「国語に関する世論調査」では、「ひっきりなしに続くさま」を表現するとき、本来の言い方とされる「のべつまくなし」を使う人が42.8パーセント、本来の言い方ではない「のべつくまなし」を使う人が32.1パーセントという結果が出ている。
(「のべつくまなし」とは言わんけど・・・(笑)。「のべつ幕なし」と、こんな漢字を使うのは知らんかた)
(2016.09.29)
投稿元:
レビューを見る
今回美音と要に進展の兆しがあり、その部分はとても楽しめました。やっと落ち着いたか…という感じ。でもその時々に『ぼったくり』に訪れる問題は、内容がデリケートなだけに扱いが雑に感じてしまいます。問題提起と同時にフォローも入るのに、そのバランスが悪いからモヤモヤしてしまう。挙句カラッと解決しない。美音の性格上爽やかな物語が望めないのは分かっているけれど、扱う問題がデリケートすぎるのがいただけない。そこを突くならキチンと悪役を作るべきだと思ってしまいます。なんか中途半端なんだよなぁ…。
投稿元:
レビューを見る
あーよかった。
大人になると素直に気持ちを出すのが怖くなるから要ナイス!ストレートでないとね。
今回は料理よりお酒のインパクト強くて…特にあのバーテンダー神です。
自分イメージのお酒がどんなのか想像するだけで楽しいです。
投稿元:
レビューを見る
にやにやが止まらない。私も鮭の皮はいの一番に食べる派。上手いんだよな~食べたいなぁ。今回も色々レシピメモらせてもらいました。
投稿元:
レビューを見る
やっと、話が進んだー!4巻の停滞っぷりを考えると、5巻は気持ちよく話が進んだ感がある。
それにしても、季節がなかなか変わらないなぁ。1冊で1ヶ月ぐらいしか動いていない。
もうそろそろショッピングセンター完成してもいいんじゃないかな(笑)
2016/12/28読了 2016年の75冊目