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絵画のマーケットを題材としたミステリ。
第14回「このミス大賞」受賞作だが、期待したほどの作品ではなかった。
まだ完成度が低いとおもう。
まず本書での主たる謎は2点
1、唯子を殺した犯人は誰か。
2、無名はどこにいるのか。生きているのか。
1については、予想した通りの人物が犯人で拍子抜け。しかし犯人探しが主題の小説ではないので良しとしても、2に関しては、結果的にホームレスのような姿に身を隠しながら、PCを駆使して暗号を送り代書(代画か?)を製作させ、何十億円もの金を動かし、第三者をつかってオークションに参加していました。などは無理が多すぎる。
それと、小説では暗号化された指示書に従って絵を描く段取りが書かれているが、現実にはこんなこと不可能だろう。
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面白かった。
ギャラリーの仕組みとか芸術ビジネスについてはあまり知らなかったので勉強になりました。
ミステリーもしっかりしていて
犯人には驚きました。
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何か不思議な感覚で読み切った感じ
読みながら犯人を想像することをやめてしまた こんな感じになるのは初めてだった。
結果:おおしろい
いつも自宅と職場の昼休み時間が読書の時間ですが
昼休みの時間が 楽しかった!!
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現代アートの世界の裏側を知ることのできる作品でした。
殺人事件の犯人探しというミステリーとしては、警察もたいして働かなくて、そこんとこどうなんだ?と思った。
美術業界におけるギャラリー経営や製作者、アートに携わる人間の思考、オークションの様子などが描かれていて興味深かった。
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世に一切姿を見せない、ミステリアスなアーティスト川田無名の作品を、唯一無名とコンタクトを取ることができて取り扱っていた画商・永井唯子が、ある夜倉庫で殺されてしまいます。
私自身はアートには何の造詣もなく、絵の良さも何もわからない人間ですが、この小説には引き込まれ夢中で読みました。
現代アートの世界をとりまく表裏や闇がとても丁寧に書かれてると思います。
ミステリーとしてより、アートの世界のピリピリした緊張感だけで十分楽しめました。(ミステリーとして面白くなかったということではないです)
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図書館で借りた本。すごく私好みの話で、ミステリーとしても良く出来た内容で読んで良かった本だと思った。姿を一切見せず墨を使って描くアートの作者の川田無名。無名の作品を売るギャラリーオーナーの永井惟子。その惟子が絞殺され犯人は誰か?惟子のアシスタントの佐和子は謎の人物の川田無名を探すのだが…アート、ギャラリー、オークション等の裏話も分かり、ミステリーとしての流れも秀逸で満足。表紙が個人的に気に食わなかった。そこだけが残念。
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川田無名という謎の作家の正体や殺人事件の真相が陳腐なのは残念なところですが、川田無名や美人オーナーなどの人物造形や、美術業界の薀蓄や裏側の描写が秀逸でなかなか面白いです。美術に興味がある人なら読み応えのある作品だと思います。
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ミステリ面は弱いが、美術界のプライマリー・ギャラリーの役割やアトリエの話は興味深い。オークション前のフェアの舞台裏も、ほぼ素人2人でやるという設定は無茶ながら、設営が終わったときの感動には共感できる。佐和子の成長も好もしい。佐和子の今後が知りたいので、続編希望。
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美術ミステリー。なんとなくジャンルから原田マハさんを思い出す。ギャラリーで働くアシスタンの女性が主人公。美術に関する話が丁寧で、臨場感もあって面白い。ただ、ミステリ…?ミステリ風?なのかなと思ってしまう。
2016/4/25
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絵画を取扱うギャラリーのオーナーと芸術家。それを取り巻く謎と事件。順序立ててキッチリと仕上がっている内容だなぁ、と。落としどころもハッキリと明確でテンポもあり大変読みやすかったです。一色さんの経歴を見たら、この内容のストーリーで勝負した事に合点がいきます。ただ、何冊も原田さんの作品を読んでいるので、なんとなく面白さに欠けてしまいました。
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美術界を描いたミステリ。
終始盛り上がりに欠ける展開でミステリと呼べないほど謎がない。犯人はありきたりで何故警察が解らないのかが解らない。
美術業界の話やオークションの話はウンチクとしては面白いがそれだけでは物足りない。
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メディアはおろか関係者の前にも一切姿を見せない前衛芸術家・川田無名。彼の作品を一手に引き受けるギャラリー経営者の永井唯子が突然他殺体で発見され・・・
と。
事件だけを切り取ってみると割とオーソドックスなミステリっぽいですが、アート業界のあれこれが話の核になっているのでそれなりの読み応えが。アートを題材にしているあたり原田マハっぽいですが、こっちはタイトルどおりお金の話を軸にしてアートを語っているのでちょっと新鮮味がある・・のかもしれない。そんなに小難しくもなく読みやすくもあるし。
まあでも実際、後半の事件推理部分はなんとも無理やりな感じがしなくもなかったんですが、自分の知らない世界を垣間見たようなところはなかなかに興味深かったです。
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図書館で借りた本。
川田無名という名の現代画家がいた。無名はとことん姿を隠していて、無名を専門に取り扱っているギャラリーのオーナー唯子は唯一無名とつながりのある人物だった。10億はくだらないと言われる、無名の幻の大作がアトリエに送られてきた直後、唯子が死体となって発見された。犯人は無名なのか?唯子のアシスタント佐和子は、残務処理に追われながらも謎ときに挑む。
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2016年第14回「このミステリーがすごい」大賞受賞作。
美術界がテーマのミステリー。
トリックというより、美術界の内幕を描いた作品。
姿を見せない「川田無名」の作品をめぐる人間模様。
私のような一般人が踏み入れられない世界のため、知的好奇心をくすぐられた。
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このミス大賞受賞作の美術ミステリ。殺人事件に関する部分の謎等は幾分薄めな気がしますが。謎の芸術家の謎の作品にまつわる部分は魅力的です。
正直なところ、「アート」の価値についてはやはりよくは分かりませんでした。作家本人が描いたものじゃなくても価値はあるのか?とか。でもそんなことはたいした問題じゃなく、それこそ「値段」の意味はそういうことなのですね。無名の作品はあったら見てみたいかも。