紙の本
視覚的にも不明確
2017/01/07 20:55
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投稿者:えるべっく - この投稿者のレビュー一覧を見る
この人の作品は、「鹿男」にしても、「ホルモー」にしても、視覚的に想像して
楽しむ部分が強く、それが面白さでもあるのだが、今回の作品は、自伝的要素も含むということで、作品の根幹がぼやけている感があり、結局作者が何を言いたいのかが、
伝わってこない。
ハベルとは何なのか。汎用性のある不思議さではなく、久朔満男の独自の世界だとすると、なかなか理解しがたいところであり、視覚的にも想像が難しい。
結局、面白いと感じることなく430ページが終わってしまった。
紙の本
頭の中はクエスチョンマークだらけ
2016/12/20 16:40
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投稿者:katu - この投稿者のレビュー一覧を見る
「インセプション」というか、「マトリックス」というか、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」というか、「四畳半神話体系」というか。今までとは違う新たな取り組みだと思うのだが、バベルの世界観に全く入り込めなかった。最後まで読むには読んだけど、頭の中はクエスチョンマークだらけだった。
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なんだか万城目さんが遠くに行ってしまったような気が…。ついていけなかったというか、置いていかれたというか・・・。
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これはひどい。
万城目さんの作品だから面白いはずっと思って最後まで読んだけど、難しいというか意味がわからない。良い意味での意味がわからないではなく、「なんなの?この本?」とネガティブな意味だ。
しゅららぼんまでは、面白かったのになぁ。
なんか、ぐるぐると同じ部分を繰り返し読まされてる気がしてイマイチで残念だった。
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なかなかの込み入りっぷりにヘトヘトになりながら階段を上るけど、意外と疲れてない。
理解を求めても徒労に終わるだけなので、流れに任せて流されれば良いということもある。
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ビルの管理人をしつつも小説家を目指す主人公に突如現れた「カラス女」と人間の夢を追いつつも無駄を糧に、影の世界で成長しようとする祖父の大九朔・・・
現実(表)と裏の世界を行ったり来たり・・・
夢を追いつつも上手くいかない人生。その無駄を糧にするかいつか成功するときをみて生きるか。
万城目さんの奇想天外さが物足りない気がしましたけれども、読んでいて、混乱してきたけれども、これぞ万城目ワールドの新たなテクニックかな!
やはり、自分は万城目ワールドからは抜け出せない!
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1970年代のアメリカの
あんまりパッとしないSF小説みたいな。
…「バベル」だもんな。
マキメさんも混乱したんだな、きっと。
■ ■ ■ ■ ■
「エコ」を合言葉として育ったためか
最近の若者は夢に対してまで省エネを良しとしてるように
昭和のバブルな若者だった私には思えるんだよね。
そんな中で「無駄な夢」をエネルギーの源とする存在を描くとは。
風刺?風刺小説なん、これ?
■ ■ ■ ■ ■
設定は好きなんやけどなー。
なんか…長い。
それこそ「無駄」に長い気がする。
語り口調も好きなんやけどなー。
【結論】
マキメさんのは長いお話より短いほうのが好き。
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テナントビルバベル九朔の管理人兼小説家である主人公がバベル九朔の不思議に飲み込まれていく話。
怖すぎて、よく分からなくて、途中で断念。
王様のブランチで特集されてたから借りたけど、全然良くない。
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む、難しい。
とっかかりにくく、でも第1章を読み終えれば、ぐいんと引き込まれ、えーどういうこと?とまた距離ができ、なんですか?村上春樹?と躊躇するもまたぐいんと読み進み、
え、で、どういうこと?そういうこと?でも…。
そういう場合、もう一度読み直すのが常なんだけど、コレはちょっと時間を置こう。
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他の方のレヴューにもありますが、初期の頃の“愛すべき万城目ワールド”とは毛色が異なる印象で、読み進むうちに、なんだか主人公と共にグルグルと無間に歩かされているような気持になり、少々疲れました。
ビルのテナント名は、万城目さんらしさが出ていて、思わず「くすっ」と。。。
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冒険ファンタジーとでもいいましょうか、宮部みゆきさんが書きそうな物語です。
ただ、宮部さんなら主人公は中学生とかでしょうけど。
少しわかりにくかった。
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ビル。テナント。小説家。カラス。ビルの管理人をやりながら小説を書いている青年が迷い込んだ妙な世界。夢、ではなく無駄を源に育まれるバベル。最後までハマれなかった…。
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ずっと読みたかった本、やっと読めた。作家志望の主人公がデビュー出来ずもがいているところに事件が起きていくお話。万城目ワールド全開。夢が叶うまでの苦しさという現実感と架空の世界が交差しながら混じり合って楽しかった。
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デカい!読み始めた時点ではこんなにデカい話にたどり着くとは思いもしなかったです。いやぁ、デカい物語を描いちゃいましたね、万城目さん!
いままで、マキメさんの描く「自分の世界と地続きの魔訶不思議な物語」をゲラゲラ笑いながら楽しんできたのに、これはもう壮大過ぎてめまいがしちゃいました。めまい、まさに、めまい小説ですね、これは。
これまであまり出てこなかったヒトの世の暗い部分がじわじわと滲み出ているようで、一気に世界が深くなった気がします。
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作家志望の「俺」が管理人を務める雑居ビル「バベル九朔」で奇妙な事件が頻発。ある絵に触れた瞬間、なぜか「俺」は湖にいた。そこで出会った少女に「鍵」を渡されると、巨大な塔が現れ…。
自由奔放な万城目ワールドは健在。でも前作の「とっぴんぱらり…」もそうだったように本作もユーモアはあるものの明るさが欠けていた。序盤はモタモタ、中盤から夢と現実の狭間を行ったり来たりするが、だんだんついていけなくなった。自分の読解力の問題とは思いたくないけど…。
(C)