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日本貨物鉄道(JR貨物)会長 石田忠正氏
日本経済新聞 朝刊 読書 (21ページ)
2016/11/20 3:30
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◯「VRMーVendor Relationship Management」は、まさに管理の向きがCRMと真逆。カスタマーが自分に関係するベンダーを管理するという考え方だ。(106p)
◯カメラの機能を撮像素子とディスプレイとユーザーインタフェースに分解して、環境中に分散する。そしてクラウドから部屋全体に置かれたカメラを操作する。(144p)
◯日本の組織・個人は、一般に責任感が強く失敗を恐れる傾向が強い、いわばギャランティ志向である。ギャランティ志向は、ベストエフォートにより成り立たざるを得ないオープンなシステムと親和性が悪い。(160p)
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「アメリカでは、既存のクローズシステムの既得権益者を切り捨てるために、オープン化を実現する」
印象的なフレーズ。
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カメラの例が分かりやすい。
シャッターがエッジノードで、画像処理はクラウド、画像の出力はネット経由で別ノード。
物は分解されネットで1つになる。
この時、シャッター、画像処理、画像の出力が同じベンダでは意味がない。カスタマがそれぞれの機能についてベストのベンダを選ぶべき(VRM?)。そのためには機能をユーザが自由にデザインできるように疎結合する仕組みが必須になる(オープンAPI?)。
IoTの壮大な理想像が初めて分かった。
加えて、IoT実現のために解決すべき技術的側面以外の問題点(ガバナンスの問題点)についても非常に熱く書かれている。僕としては、技術的な面よりこちらのほうに多く賛同できた。今後のイノベーションに向け日本は問題山積である。
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IoTに関する本は、何冊も読んできましたが共通点を見つけることが難しい。。。それだけ、まだまだ定義も曖昧なんだということが、よくわかります。裏を返せば、これから大きな変革を秘めている領域ということも言えると思います。
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IoTとは何か、という書名に正面から答えをもらったような気がする。読んで良かった。TRONプロジェクトはすごく理想的で、社会への出口まで考えられているのに、それでもまだ実現していないのはどこに問題があるのだろう。なかなか自ら悪いとこは書かないだろうから、違う方面からの話も必要なのだろうけれど、API含めたオープン化は避けられないんじゃないだろうか。
180424
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【由来】
・MediaMarkerのトップページで
【期待したもの】
・坂村さんがIoTを解説する新書となれば、読まない理由がない。
【要約】
・IoTはオープンでなければ本来のビジョンを達成できない。そして、そのためにはガバナンスの取り決め方が重要になってくるが、この点において日本は弱いのが懸念事項。
・TRONな坂村先生の本。IoTの普及による素晴らしい世界の礼賛には若干の危うさを感じます。でも文明の発展ってのは、そういうもんかな。ガバナンスの意識の問題が、特に日本においては重要との指摘。でも、だったら日本ではなかなか進まないんじゃないかなあ。
【ノート】
・TORN:リアルタムOS に対してはタイムシェアリング
【HARA無双】
・最近、どんな事を言っているのか、気になるところですが。というのも、言ったことは貧弱ながら、すでに現実化していて、ユビキタスの夢も色褪せた感じなので。楽観主義は昔からですが、結局、敗北してしまう、負け癖は直さないとね。
【目次】
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自分の情報を自らの意思で出すか、それとも自動的に情報を取られることには大きな差がある。自らのかざすというSuicaなどの方式は情報の出し側に主導権がある。
ベストエフォート型とギャランティ型。
道路はベストエフォート型で鉄道はギャランティ型という例えはよく分かる。
鉄道はインフラだけでなく、その上に乗るサービスも提供保証する。
一方、道路はインフラは管理するが、その上のサービスは利用者個々の責任である。
ベストエフォート型は脆弱だが、柔軟性がある。
これから発展していくだろうIoTの理解の一助となった。
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IOTとはユビキタスのことで定義は全く同じである。
それは書くコンピューター、物が相互に連絡しあって効率的に動くことである
こういうものっていう紹介はあるけど心には響かないな。
情報たくさん集めていろいろ活用する社会になればいいのにね
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今まで「モノをインターネットにつなぐ」という文字通りの理解しかしていなかったIoTについて、具体的な活用シーンや仕組みについて知ることができ、理解を深められた。
オープンな仕組みであることがしきりに強調され、これからの普及は技術的な問題でなく制度面に左右されると知った。日本はオープンな技術に乗り遅れていて、インターネットに続いてIoTにおいても同じ轍を踏むのは避けたいと思った。
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タイトルの通りIoTとは何かを解説した本。IoTが生まれた背景とその歴史、現在の実用化と今後の可能性、IoT社会について語られている。
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Kindle unlimitedで読了。IOT系の本の中で、かなり深いところまで言及されている。
Iotにおいてオープン化が重要かわかる。
キャリア主体型から変革できずに日本はガラケーがスマホでやられたように、IOTも遅れてしまわないかが懸念である。
ギャランティ思考があるが故に、高い品質の製品を日本が出してるが、あらゆる技術がコモディティ化したいま、それが足枷になっていくのではないか。
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物をインターネットにつなぐと言うのがどういうことなのかがよく理解できる本です。
ただ社会に浸透させるためには日本のガバナンスを変えていかなければなかなか難しいと言うのもよく分りました。その点海外(アメリカ)のガバナンスは日本と違いどんどんチャレンジできる環境にあるので日本より発達していくということも分かりました。
今後どのように物のインターネットが発達していくのか注目していきたいと思いました。
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IoTという分野の全体感への理解を深めたく読書。
勉強になるだけでなく、読み物として面白い。
以下学びがあった点のメモ
・道路とインターネットの類似性
→全体の責任者なし、しなやかで強い
・オープンデータ、オープンAPIが重要となる
・機器メーカー側が主導権を取るためにアグリゲートコンピューティングを実現すべき
・日本でのIoT発展には技術より制度上の課題が多い
→技術先行に陥る日本、オープン/ベストエフォート/マッシュアップ文化は強い
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2016年の書籍。オープン化の世界的な流れに逆らう囲い込みは望ましくないが、ビジネス的に成り立たなければ社会に受け入れられない。孤立しない囲い込みとして、自社クラウドに直結してAPIを公開することで、独占性というビジネス要求を満たしつつ、オープン化による連携を可能にするアグリゲートコンピューティング(著者・坂村健氏提唱)を推奨。