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「君の名は」の原作が良かったので、手に取って読んだ作品。読後感は切なさが残る。最後に秒速5センチメートルで進んでいく世界、それは人によって違うものであり、一応に比べられないものであるが、何か良いことへのきっかけへと繋がっていければ、前を向いてまた新しい世界へ踏み出すことができれば、良いものだと思う。貴樹が高校から、大学、社会人となり、初恋のことはひとりの人を思い、待ち焦がれる苦しい、心残りなことも感じながらも、現実を受け止め人生を送る姿、心情が現実味を感じ、突き刺さる思い。映像化作品も見てみたい。
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初めて映像作品を観てから10年近く。今読んでも当時と同じような気持ちになるのは、時を問わず通用する名作だからか、自分が全く成長してないからなのかは分からないけど、面白いのでよし。
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映画版に無かったストーリーが厚くしてあると聞いたので好奇心で読んでみた。水野さんはそこそこ良かったが、ほかは凡庸。まあ映画が原作なので小説はあくまでおまけ程度だけれど、あの映像美がないと起伏の少ない退屈なだけのラノベになってしまうなあという印象。
良いところはページ数が少ないという点。好奇心を満たす用途でしか読んでいないので、軽い気持ちで手が出せる。
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心理描写が丁寧で、電車が止まってしまって不安でたまらないあのあたりとかすごくわかるなあと思った。特に自分の使ってる沿線に近いのでよりそう思ったのかもしれない…!周りの自然の描写がすごく綺麗で細かく描かれてたので、ぜひ映像でも見たいなあと思いました!なんだかもどかしいお話だったな。
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桜花抄
学生の恋愛で好きな女の子に対して抱く気持ちや全能感、そして危うさの描写が上手。スマホ使えばいいのにってツッコミは分かるけど、ここではナンセンス。
コスモナウト
女子高生の純粋な恋愛話。恋が叶わないと知る瞬間の気付きは、言葉ではない絶妙な空気感に宿るんだよね、それがしっかり表れていると思う。
秒速5センチメートル
社会人になった貴樹君。恋愛のあり方も変わり、人を一気に好きになって食い尽くすことのないようゆっくりと……のはずが、やはり上手くいかない。そしてフラッシュバックする過去の恋愛と好きな人・好きになってくれる人を幸せにできない辛さが溢れ出す。
こういう暗い話、嫌いじゃないです。というより、めっちゃ共感します。
映画は観てないのですが、新海誠さんの文章はそんなに好きじゃないかも…。けれど、作品の良さは十分に伝わるものでした。
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貴樹と明里、一緒に桜道を歩いたり、手紙をだしても
、2人きりで会話をしても結ばれることがない。
歯がゆく、切ない物語。
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学生時代の叶わぬ甘酸っぱい初恋・夢や希望といった光の側面と、挫折や諦念といった影の側面がリアルに表現されており、物語の世界にのめり込むことが出来る作品であった。
3つの短編で構成されており、それほど時間もかからず読めてしまう。
映画は未見だが、映像でも是非この世界を見てみたいと思わせる作品であった。
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一番有名であるだろう、新海誠作品。「どれほどの速さで生きれば、君とまた会えるのだろう」のキャッチコピーが切なくてもどかしかったのを覚えている。SF長編だと思っていたので、現実のどこにでもあるような連作短編だと読みながら驚いた。けれど、この物語はだからこそ、この世の誰にでも訪れるような、幼い頃の理不尽な別れの切なさを普遍的に描いている。貴樹は私だし、私は明里であると思う。同時に香苗でもあるだろう。短すぎる愛しい人との邂逅の時間は、泣きたくなるほどほんとうに一瞬である。今を懐かしむ日がきっとくる。毎日会えていた人に一生会えない日がきっとくる。その刹那の大切さと儚さを教えてくれているのだと、思う。
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映像付きで小説を読んでいるような感覚。それもはかなさを持った綺麗な映像。小説としてどうかは別としてこんな映画的な物語を読むのも悪くない。
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再読2~3回目ぐらい。アニメ映画も2度鑑賞済み。3話目の話の内容が登場人物の心情も含めて詳しく書かれていて、小説版の方がお得な感じかな。(アニメは音楽に合わせてダイジェスト版みたいな感じで話が進んでいくので)。とにかく思い出は振り返るだけでやり直すことはできないから、辛くても自分を受け入れて前を向いていくしかない。貴樹が自分のこれからに対して前向きになったのは良かったなと思う。陳腐な感想しか出てきませんが感想はこんなところです。
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アニメ映画の小説版。
君の名は。と同じ作者。
世間一般に君の名は。より評価されないのは、切なさ成分が多いから。
純愛なんだろうけど、振り返るとそうでも無かったり……よう、モテよるしな!1回で気づけよホンマに……。
居酒屋でこんな話聞いたら、
仕事もできる。お金もある。何が不満?と半ギレで聞き返す自信があるわ。
でも、すごくリアル。二人の手紙は中学生が書く手紙らしく素直で心が痛む。
風景描写は美しく情景が浮かぶ。
第三者の視点で描かれる文章。題名がいい。
君の名は。よりコッチ派です。
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5年生のリクエストにより、蔵書として入れるかを考えつつ読みました。景色や、心理描写が心地良い。小学6年生から始まるが、高校、大学、そして17年後の日常の描写も多く、この小説の良いところを感じるには、小学生の経験では難しいと判断しました。が、悪い内容ではないので、私物を個人的に貸してあげるのも、リクエストをくれた子には良いかもしれない。
“人生には、この小説よりもっとカッコ悪い、惨めな、恥ずかしい事がきっとあるが、常に目の前のできる事にしっかりと向かいつつ、相反して、自分を俯瞰して見る事を和田は薦める”という事も平易な言葉で言い添えたい。
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映像では語りきれない詳細な風景描写が実に素晴らしいです。
もちろん人物の心理描写も見事なもので、言葉にしにくい感情を見事に表現されているのは感動されられます。
と、上記のような感想は既に嫌というほど言い尽くされてそうですので、個人的に一番見事だと思った点を。
この小説は大まかに3部構成で、1部の大雪の降った寒い日から2部の暑い南の島の場面転換の際の文の切り替えが見事で、読んでいるだけで1部は冬の寒々しさ、2部は島の暖かさを自然と思い起こさせてくれます。
また、視点主によって地の文の語り方などがしっかり区別されているので、二人の人物が本当に語ってくれているのではないかと錯覚するほどです。
小説家を目指すものとしては、こういった技術はただただ感嘆するばかりです。
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DVDレンタル→地上波放送→本書
で、楽しみました。
小説の方を先に手に入れていたけど、なんとなく直感で「小説よりも先に映像」と思って少しあたためていました。
予想通り、小説が原作映像を補完するような感じ。映像を知らなくても楽しめる内容になっていると思う。逆に、映像を先に観た人は敢えて読まない選択肢もある作品だと思った。もちろん読んでもいいけど。
原作者と作者が違う多くのノベライズと違って、映画監督・新海誠さん本人による執筆だから、セリフが省略されていようが場面が付け加わっていようが間違いなく『秒速5センチメートル』の物語そのものだということは大変な魅力。
第3話「秒速5センチメートル」が1番補完されています。映像だけだと何があったのかよくわからない貴樹の高校卒業後の様子とか、「水野」という女性とのやりとりとか。あと、第1話で渡せなかった貴樹と明里の手紙の内容。
ああ、そういうことがあったのか、とわかったけど、そういうことを敢えて描かなかった原作映像の方が私は巧みだと思うし、好きだなぁとやっぱり思うかな。
積極的にお勧めはしないけど、悪くないノベライズだと思います。でも美しい映像と音で情景描写に優れたあのアニメーションは観て欲しい。
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監督自身によるノベライズ。三部構成。
第2話は、主人公を慕う種子島のサーファーの女の子の一人称ですすむ。波に乗れるようになろうと彼女が奮闘する海と波、そしてその気持ちの描写が良くかけている。特に初めて波に上手く乗れる時の気持ちの昂りは、青春波乗り小説という感じ。
第3話の貴樹を中心とする中央線沿線の話も、映画では出てこない彼の人生の積み重ねが多く、味がある。