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紙の本
最後の考具は、考えることそのもの
2005/06/24 00:07
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:六等星 - この投稿者のレビュー一覧を見る
広告代理店勤務の著者の自らの体験に基づいた、考えることを促してくれる便利ツール集。まったく理屈っぽくなく、読んでいると、「考える」ということが楽しくなっていきそうだ。考えることが仕事の人にも、考えることにあまり慣れていない人にも、お勧めである。個人的には、マンダラートが気に入った。
そんなツール集だが、やはり使うのは人間である。本書を一通り読んで役立ちそうな「考具」が見つかったら、まずは使ってみなければ始まらない。そして、考え、書き、並べ、比べ、積み重ね、使いまわしながら、自分の道具にしていくのが、良い方法であろう。
そして最後は、見せる、つまり表現する。せっかくの考えも、アウトプットとして世に出し、批評をうけなければもったいない。そんなことをイメージしながら常に「考えることを意識する」ことが、やはり一番の「考具」なのだろうと思った。
紙の本
誤解と五感
2008/11/03 00:27
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:シャリア - この投稿者のレビュー一覧を見る
私達は常に何かを考えている。しかし考える手順は気にしていない。したがって、いつもワンパターン思考となることさえも気づいていない、自分自身では。
今、目の前にある情報に対して、自分自身どう思うか。その思う方法はその人独自のものだ。そこにいろいろな手法を提示してくれるのが本書である。
情報のインプットの仕方、アウトプットの方法、実現への手順。情報を切り取る道具はいろいろあるが、情報に対する感じかたの方法は、自ら進んで学ばなければ身につかない。
なぜなら私達は、直線的理解はもちろん、放射状的思考、飛躍表現的発想はできてしまうのに対し、つぎつぎに都合よく、それらを組み合わせてしまい、元の木阿弥になってしまうからだ。
赤、青、黄色、エトセトラと混ぜ合わせていくと、黒となって何も見えなくなる状態に似ている。
五感が優れているがゆえに、書き出さなくても忘れないと誤解して、結局何も実現しない状態を著者は「読んで、わかって、やらない」と鋭く指摘している。
初版から5年たち、話題には時々上るが、たとえば周りに、オズボーンのチェックリストメモを持っている人を見たことはない。「人間はなぜか評価する力だけは備わっている」と著者は謎を解いている。つまり、理解はできるがたいした事はできないと、著者のいうところの「現場」を体験せずに判断してしまうからである。(五感がイメージを誘発し、誤解と気づかずに判断してしまう。)
イメージを具体化していく方法が惜しげもなく解説してあるというのに、身につけられないのは、なんともいたましい。五感がかえって邪魔をして、思考の方法を結果ワンパターンにしてしまい、結論として「考え抜くことができない」となってしまう誤解を、本書は解いてくれる。
”もはや問題は「やり方」ではない。するか、しないかだ”と読み解くことができ、”習慣になるまで意識して機会あるごとに繰り返し行うこと”が大切と気付かされた一冊でした。
紙の本
実用的で良い本です
2017/12/09 20:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:one story - この投稿者のレビュー一覧を見る
アイデア・企画の概念を前置きとして説明した上で、発想を豊かにする方法を何種類も紹介してくれて、とても参考になりました。
例えば、「7色いんこ」(誰かになりきると違う世界が見える。)という方法の説明では、10歳の気持ちになりきるためにしゃがんで世界を見てみるという感じです。
抽象的な理論の紹介にとどまっておらず、また、やる気になればすぐに実行できるものばかりなので、色々な方法を試してみようと思っています。
紙の本
企画マンへの1歩
2003/07/13 21:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:HANAHANA - この投稿者のレビュー一覧を見る
いわゆる課題分析・問題発見の手法などの本とは違って、広告代理店に勤める著者の実体験から生み出されていったアイディア・企画創出ツール集になっている。
著者も述べているが、仕事内容や個人の趣向によって、すべてがそのまま使えるわけではないものの、いいところどりして改良しながら、自分の仕事にすぐに役立てることができる、というのが最大のメリット。あまり堅苦しく考えず、使えそうなものからまず取り組んでみよう、と思えた。とりあえず、明日の通勤路は「赤」をテーマにイメージングしてみるつもり。今まで気付かなかった何かに出会えるかも、と思うとわくわくする。