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玉木宏主演で映画化された折に読んでみた。私にとっては初の島田荘司作品。この人も広島県人なんよなあ。上下巻の上巻なので、広敷を広げるのがメイン。映画を見た後に読んだので、ちょっと冗長だったり、本線に絡みきらない箇所が気になった。
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御手洗のシリーズが面白い。と、今まで何度もネットで読んだものの何故か敬遠していたが、ひょんな事から読んでみた。なんで、著者の初見。
途中、中だるみしたのは事実。チャプターが進んでいくごとに、前と繋がる?あ、ちょっと繋がった?あれ、また遠ざかった?!と、心で繰り返しつつ、読んだ。
そして読み進めていく内に事件が地理、宗教、果ては幕末の歴史的なものまでを含んで、規模がどんどんと拡大していく為、内容は盛りだくさんだ。
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瀬戸内海に浮かぶ興居島に次々と死体が漂着していると相談を受けた御手洗は、現地に赴き、三方向から潮が出入りするという瀬戸内海の特殊性が鍵になっていると突き止める。
広島県福山市では、看護学科の学生でベビーシッターをしていた辰見洋子が過失によって乳児を殺してしまったため、隠蔽計画を立て、交際関係にあった小坂井に自分の指示に従うよう懇願する。
時を同じくして、福山市立大学助教授の滝沢加奈子は、阿部正弘が黒船用の新兵器を持っていたことを示す資料が発見されたと知る。その資料には「星籠」という文字が記されていたが、知り合いの学芸員や教授ら専門家と議論しても、その意味は皆目見当がつかないのであった。帰り道、滝沢は神に結婚を約束されたと主張するストーカーに襲われる。
事件を調査していた御手洗は、変死体の漂着には、宗教団体である日東第一教会が絡んでいると推理する。そして、一見無関係の乳児失踪、ストーカーとそのカルト団体が結びつき、証拠が揃った時、警察、内閣情報調査室を巻き込んだ包囲網計画を進めることを決断する。カルト団体の代表は、国際手配中のネルソン・パクであったため、抜かりなく取り掛かったが、海へ逃げられてしまう。諦めかけた時、海中から、数百年の時を超えて潜水艦「星籠」が御手洗たちの前に現れた。「星籠」は、爆発によりパクを乗せた船を停止させることに成功したのであった。
相談を受けた事件の規模が予想以上に大きいと理解し、同時進行で発生していた不可解な謎まで持ち前の鋭い洞察力で解決する様は、惚れ惚れするという一言に尽きる。何手も先を読み、頭のキレない者を小馬鹿にするが、自分が受けた事件は解決するまで決して逃さないという熱意は、誰にも負けないものがあるといえよう(例えばパクの逮捕に向けて警察を煽るシーン)。そんな御手洗が、パクを海へ取り逃がし、一か八か星籠の登場に賭けるというのは、地球上を逃げ回っているというパクのしぶとさが凄まじいことを示していると思われるが、クライマックスに数百年と時を超えて、(本でいうと上下合わせて1100ページをめくって、)星籠の出番をもたらすテクニックは待ちに待った読者に最高の興奮をもたらすであろう。
本書は、単純に御手洗の周りで発生した事件を解くというものではなく、同時多発的に発生していた事件が、御手洗によって原因がひとつのカルト団体にあると導かれるという構成になっている。したがって、特に序盤は章が変わる毎に登場人物が変わるため、長々と読み切るには少々根気がいるかもしれない。しかし、瀬戸内海という場で多様な登場人物の複雑な背景知識を理解してこそ、クライマックスの高揚感が得られるようになっていると解すべきであろう。本格ミステリというわけではないが、数々の謎を常人を遥かに凌駕した能力で御手洗が推理する様子に酔いしれたい読者へオススメの書である。
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長い
けど、人物の描写は丁寧
個人的には本当に普通で平凡な人生を慎ましやかにおくってるだけなのにある日突然状況が180度変わっちゃうような残酷さみたいなものがちゃんと現実っぽくて好き
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会話に引き込まれ、阿部老中が出てきて今、大奥を読んでいるのでどんどん先が気になり推理じゃなく歴史に目がいってしまった。下巻が楽しみ。
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瀬戸内海のある島に死体が流れ着くという相談を受けて調査に乗り出す御手洗と石岡。
調べてみると思ったよりもスケールが大きい事件だった。
御手洗たち以外の視点で書かれた章については、今後どう事件に関わってくるのか待ち遠しい。
読み進めていくと事件に登場してきたり、まだチラッと出てきただけだったりと、まだまだ謎が多い。
でも最後で出てきた名前にあっ!となった。
早く続きが読みたい!
今回は歴史についての蘊蓄が多く、以前読んだ村上海賊の娘を思い出した。
この事件に歴史も関係しているのかな?
下巻が楽しみ。
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あのカルトが出てくるのなんとなく知っていたので、ある意味タイムリーかなと思い読みました^^;
本筋より日本史講にハマった。
やけに文体が軽いし、会話で終わらせる説明が多く感じるけど最初から映像化狙いだったかな?
とりあえず下巻へ。
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正直、内容が薄いというか、無駄っぽい会話とかシーンが多くてちょっといらいらして読む気が失せかけた。。映画化を念頭においたのが裏目に出たのかな。全体を半分か2/3くらいにはできそうだし、そうした方が絶対面白いと思う。ま、気を取り直して下巻へGO!
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映画も観ていないし村上水軍の知識が殆ど無かったのが今回吉と出て(?)瀬戸内海の歴史がとても面白かったし、上巻のラストは普通に「ここでキターーー」と興奮してました。
御手洗シリーズ読むのは久々だけど本当に間違いない、面白い。「一般人に起きる悲劇」の描き方、感情移入して哀しいけど毎回引き込まれる。
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島田荘司が自分の生地である広島県鞆を舞台に描いたミステリー。
上巻では、御手洗・石岡が興居島に流れ着く死体の出所、そして鞆出身の冴えない劇団員小坂井と女優田丸千早などのストーリーが語られる。
面白いので話はどんどんと読み進められます。
統一教会をモチーフと日東第一教会が話には絡んできて…。