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commuovere 「涙ぐむような物語に触れたとき、感動して胸が熱くなるような感覚」とか、szimpatikus 「誰かと初めて出会って直感的にその人がいい人だと感じる時、その人をszimpatikusと表現する」など、一対一の対訳がなく、直接的に言い難い、ニュアンスでしか理解できない言葉を集めたもの。なんとも不思議な感じだが、暖かい言葉が多くじんわりする。日本語からは「木漏れ日」とか「ボケ〜っとする」などが登場。確かにニュアンスつたえるの難しいね。
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"YA'ABURNEE ヤーアブルニー
直訳すると「あなたが私を葬る」。その人なしでは生きられないから、その人の前で死んでしまいたい、という美しく暗い望み。"[p.65]
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原題は「Lost in Translation」。シャツを絶対にインしない男を一語で表す言葉があるなんて(コティスエルト、カリブ・スペイン語)。バナナを食べる所要時間(ピサンザプラ、マレー語)やトナカイが休憩なしで移動できる距離(ポロンクセマ、フィンランド語)を表す言葉があるのもそれぞれの文化が感じられて面白い。そして、何かしらの許しを求めて妻に贈るプレゼントのことをドラッヘンフッター(=龍の餌)と呼ぶドイツ人。日本ならさしずめ「鬼の餌」か(笑)。
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偶然聞いていたラジオ。
【翻訳できない 世界のことば】
その書名の響きが心に残る。
図書館で検索をかけたら、ありました!
貸し出し中だったので、さっそく予約!
書名だけを聞いたので、どんな本かわからぬまま手に。
著者は20代の女性。イラストレーター。
他国の人に説明するのは難しい日本語はたくさんある。
考えてみると、日本語に限ったことではないよね。
日本語に簡単に訳せない世界のことばはたくさん!
この本に掲載された翻訳できない言葉は51。
知らなかった言語も。
翻訳できない日本語って何だろう…?
想像しながら読んでみる。
この本では4つ。
『木漏れ日』
『ボケっと』
『詫び寂び』
そして、そして、『積ん読』
『詫び寂び』は、説明できないと聞くことがあるので、うん、うんと思いましたが、『積ん読』は思いもよらなかった!
20代の著者ならではの気もする。
2ページに1語とイラスト。
楽しみながら読みました。
この本のカテゴリは何だろう?と思いAmazonを見てみると、”外国語学習法”、”旅行会話集”でした。
ちょっと無理やり???
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全人類的、あるいは民族内で共有される感覚、俗に言えば「あるある」を一単語に収めているセンス・優しさある言語。日本語の「木漏れ日」「ボケッと」「詫び寂び」の解説を読んでも外していないので、他の単語も見当違いはないだろう。「積読」に関してはダジャレのニュアンスが伝わっていないか、そこまで解説に含めてない方針か。本書はシンプルなイラストと文章が効果的ではあるがもう少し突っ込んだ説明も欲しい。例えば、外国人漫画(異文化コミュニケーション漫画(北欧女子など))家の方に各単語の解説・用例4コマなど描いてもらえれば面白そう。
よくわかる共有感覚・単語は積極的に日本語化するのも面白い。そういう楽しみを関西芸人ばかりにやらせておく手は無い。やり過ぎると学生運動の頃の爺さんみたいになるが。
「ティヤム」を感じ「フォレルスケット」によって「ナーズ」を知り「ヘゼリヒ」な時を過ごす。今日は「メラキ」するか。
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邦題より原題が素敵だ。
「Lost in Translation」
ソフィア・コッポラの監督デビュー作(だったと思う)の映画と同じタイトル。この映画でスカーレット・ヨハンソンを知ってファンになったんじゃなかったかな。そんなところでも好きな映画の一つ。
外国人が日本で(というか異国で)暮らす中、言葉の通訳で意思の疎通が上手くいかないということをモチーフにして、人と人のコミュニケーションのすれ違い、言葉だけでなく、相手の気持ち、自分の気持ちを伝えあうことですら、送る側受ける側で、けっして同じニュアンスで伝わっていないことを揶揄しているストーリーだった(と理解している)。
そんなことを思い出しながら、本書で紹介されている51の単語をひとつひとつ眺める。言語の種類は30種類ほど。その言語ではひと言で表現できるが、他言語ではそのニュアンスが伝わらない、あるいは多くの言葉を費やさないと正しく理解してもらえない単語が並ぶ。
例えば、スウェーデンには「水面に映った道のように見える月明り」をひと言で表す単語(mangata/モンガータ)がある。あぁ、素敵だなぁと思う。なぜ、その言葉が出来たのだろうかと、北欧の長い夜に想いが飛んでいく。バルト海、ボスニア湾には穏やかに波が立ち、月明かりが美しい道を海面に描いているのだろう。
そしてその思いを補うように味わいあるイラストがひとつひとつの言葉に添えてある。
そういえばと、ロシアに語学留学した後輩が日々の課題に追われ、寝る間も惜しんでロシアの小説を読み込んでいるときに出てきた未見の動詞を辞書で引いた時、「小さな女の子がスカートの裾を摘まんで片足を後ろに引いて膝を少しまげて会釈すること」という意味と知った瞬間、「んな単語、一生使うかー!」と辞書を壁に投げつけたという話を思い出したりもした(笑)
(残念ながらロシア語で紹介されているのは別の単語だった)
そう、言葉は民族の文化、思想だ。
仏の小説家アルフォンス・ドーデの「最後の授業」で主人公は「一つの国民が奴隷となっても、その国民が自分の言葉を持っている限りは牢獄の鍵をもっているのと同じなのです」と語る。
そんな”鍵”の数々が、この本の中には素敵なイラストと共に、陳列されている。
日本語は、何が載っているかと言うと、
「木洩れ日」「ぼけっと」「侘び寂び」、うーん、ちょっと違うような、というか、もっと他にあるような気もする。もう一つが「積ん読」。これんなんか、「積んでおく⇒積んどく⇒積ん読」というダジャレから来ているというニュアンスが果たして著者である20代イラストレータのEllaは理解していたかな、とちょっと心配になる。
彼女のサイトはこちら。
http://www.untranslatablebooks.com/
素敵なイラストで、それを見ただけでも本書は手に取りたくなる。
ゆっくりゆっくりと時間のある時に、チラチラと読みながら、その言語を使う人たちが、どんな想いでその単語を生み出したのか、どんな環境にあれば、その状況、感情を、ひとつの言葉で言い表したくなるのだろうかと想像を膨らませたいと思う。
commuovere(涙ぐ��ような物語にふれたとき感動して胸が熱くなる・Italian)というほどのことはないが、いろんなことを考えさせてくれる心が豊かになる良書だ。
※カテゴリは悩んだけど「詩集」が似合いそう。
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世界中のひとが、ことばにならない気持ちをもってる。ことばにするとすっきりしてぱあっと心が放たれたようになるけど、まあ、自分の国のことばで言えないなら言えないなりで、それでいい気もする。イラストと解説がたのしい。
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日本語には雨を表す言葉が多く、それら全てと同じ意味の英語はない、と聞いたことがありましたが、
それの全世界版といった内容です。
その国の気候や文化によって必要な言葉は変わるのかな。
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いろんな国の、翻訳できない微妙なニュアンスを持つ言葉たち。
日常に馴染むものから、特別な言葉まで様々。
覚えたくなる言葉ばかり。
プレゼントにしたくなる本。
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言葉は概念。それぞれの文化があるのだから、他の言語にすんなり翻訳できない言葉は、そりゃあるはずだ。
穏やかなイラストを添えてまとめてあって、読み易いしイメージし易い。
これらの言葉を選ぶところに、著者のセンスを感じるべきなんだろうと思う。
「バナナを食べるときの所要時間」とか「トナカイが休憩なしで疲れず移動できる距離」とか、生活感出てていいなあ。「だれか来ているのではないかと期待して、何度も何度も外に出て見てみること」なんていうのもいいなあ、と思うし、「サウダージ」ってそうだったのか、とも思う。
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色を表す言葉、なんて、まさにこういう、感じですよね。
浅葱色をライトブルーと訳したら、近いけど微妙に違う。
そんな言語の不思議を感じさせてくれる一冊。
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また素敵な本に出会ってしまった…。
http://zazamusi.blog103.fc2.com/blog-entry-1270.html
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プレゼントにして、自分でも買いました。おしゃれだしそもそも本の趣旨が素敵だなあ。もっとたくさん読みたくなる。
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言葉によって世界が広がるかんじ。イラストレーターの著者が描いたほんわかする絵もステキ。絵本を読んでいるような、詩集を読んでいるような感覚。
34の言語で52の言葉をとりあげる。目に見えるものから概念、感情表現まで。特に感情表現は、著者独自の感性による解釈が読みどころ。自分も言葉に対する感性を磨きたい。
原本Lost in Translationも見てみたい。
16年9月にことわざバージョンが発売されるみたい(英語)。そっちも気になる!
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そんな言葉があるのか!という驚きだったり、いつ使うのだろう?という不思議だったり、その違いが文化の違いなのかな、と思いつつ、言葉の持つ微妙なニュアンスに気付かされる。もっとたくさん素敵な言葉を知りたくなる。
2016/7/17