紙の本
言葉を生み出す感性は様々
2017/06/09 17:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kemtarou - この投稿者のレビュー一覧を見る
意思を伝える言葉。この成り立ちに民族差があり、そこに価値観文化に潜む底流の謎がある。日本語からは木漏れ日、ボケっと、侘び寂び、積ん読がエントリー。絶滅が懸念される民族の言語まで幅広く取り上げ、感性に訴えるイラストとともに、言葉で何を表現したいかの独自性、多様性に面白味を感じる。グローバルと対極にあるローカルを大切にしたいとの思いを抱かせる。
投稿元:
レビューを見る
以前FBで一部が紹介されていて、面白いなと思っていた『翻訳できない世界のことば』。
きれいな絵本みたいな楽しい本です。
他の言語にすると長い説明が必要な概念が、ある言語を話す人たちの間ではたった一語で表せてしまうぐらい普遍的でインスタントにイメージできるものである…ことばと文化の結びつきの強さを感じます。
投稿元:
レビューを見る
素晴らしいテーマ。他の言語ではとても一言では言い表せないような意味を、一語で持つ言葉を絵とともに紹介している。絵もイマジネーションに満ちていて素敵。
バナナを食べるのに要する時間「ピサンザプラ」
トナカイが休憩なしに動ける距離「ポロンクセマ」
そんな、地域に根ざした言葉はなるほどなーと思う。
誰か来ていないかと、何度も外に出てみること「イクトゥアルポク」
笑うしかないほどひどいジョーク「ジャユス」
なぜそれをそのままでなく違う一言で表そうとしたのか、不思議な言葉もたくさん。
日本語はこもれび、ぼけっと、わびさび、積ん読。
英語圏の著者からみれば、これも意外な言葉なんだなぁ。わびさびはまぁ分かるけど、こもれびとかもないのか・・・。
愛する人の髪に指を通すしぐさ「カフネ」
心が快い感覚「ヘゼリヒ」
そんな、愛情にまつわる言葉もある。
何度も読みたい本。
投稿元:
レビューを見る
いったいいつ使う言葉なんだろうっていうのがあったり、それをひとつの言葉にするなんて素敵だなって思ったり。日本の「木漏れ日」「わびさび」も素敵よね。
世界はひろい。文化はたくさん。言葉もたくさん。
投稿元:
レビューを見る
最初は翻訳できないという意味がわからなかったが、日本語もいくつか載っていてその言葉を外国語に直すと何て言うんだろうと考えたら翻訳できない外国の言葉もとても素晴らしいものに思えた。どうしてそのような気持ちを名詞にしたんだろうとか、色んな文化の感受性を味わうことができた。
投稿元:
レビューを見る
レビューの高さに惹かれて買って読んではみた。
絵本としては、ありで、悪くはない。
もう少し何か欲しい気がしたが、求めすぎだろうか?
投稿元:
レビューを見る
タイトルと装丁に惹かれて購入
たまにパラパラとみて「へぇ」といいたい本
TSUNDOKU は翻訳できないらしい(笑)
狭い日本だからできたことばなのかな
投稿元:
レビューを見る
Struisvogelpolitiek(ストラスフォーヘルポリティーク)
Dutch(オランダ・名詞)直訳すると「ダチョウの政治」
意味は「悪いことが起きているのにいつもの調子で全く気づいてないふりをすること」なんですって。おもしろいなぁ。
世界にはいろいろな文化があって、その土地の言葉でなければとても一言では言い表せないコトバがある。
覚えても使う機会は一生ないかもしれない。でも、どの言葉もそれぞれのお国柄が感じられて、フリガナ通り音読してみたり、絵を見ているだけで楽しい。
投稿元:
レビューを見る
読む前は子どもに見せてあげたいと思っていましたが、恋愛をはじめとしてとても繊細で微妙な心の機微を切り取った言葉も紹介されていて、ちょっと難しいかなと思いました。
あとドイツ語で「ぬるいシャワーを浴びる」って紹介されてましたけど!
これって日本語でいう「ぬるま湯につかる」に近いですよね!
投稿元:
レビューを見る
ブクログで見つけて手にしたんだけど、これは買って正解だった!
もう友達だけじゃなくて世界中の人に教えてあげたいくらい!!
自分が言語を大学で専攻してたってのも大きいかもしれないけど、すごく面白かった
著者のコメント・解釈から、そんな言葉があるのか!とか、こういうのを大切にしてる文化なんだなーとか思いながら、その言葉を使う情景を思い浮かべる
この繰り返しなんだけど、いろんな言語のいろんな想い・物を表す単語がランダムに出てくるし、それぞれの意味に驚いたり同感したり、ニヤニヤしたり、素敵だ!って思ったりと印象もバラバラだから、全く飽きることなく読めた
薄いけどボリューミーで、だけど読み終えると物足りなくて、part2とかないの!?って思っちゃった
名前さえも聞いたことがない言語から学んだことがある言語といろいろあったんだけど、各言語からほんの数個の単語だけなのに、言語ってその文化をよく表してるなーって思った
繰り返し読んでも面白いし、著者が言うように誰かにその単語を当てはめてみるのも面白そうだし、自分で単語を調べて自分なりの解釈をするのも面白そう!
まぁ、最後のは母語でない限りどうしても翻訳者の解釈が間に入るけど...ここが難しいところだよね! 説明と解釈が完全一致なんて基本しないの 母語が同じの人との会話でも誤解が生じるんだから母語が違う人との会話なんてもっと相互理解が難しいよね
でもだからこそ、想いを伝えることを、理解しようとすることを怠っちゃダメだよね
こんなに人に薦めたくなる本は初めてかも!ってくらい、いい本だった
(いつもは周りの人には教えずに、読んだことある人と、これ面白いよね!って話したい派)
プレゼントにも適してるかも! てか誰かにあげたい笑
投稿元:
レビューを見る
素敵なイラストと素敵な言葉。
絵本のような本でした。(絵本かも?)
日本語も幾つかあって嬉しくなった。全部素敵な言葉だけど、使いそうな?ものをメモ。でも選びきれずに大量。
COMMUOVERE(Italian)
SAMAR(Arabic)
GEZELLIG(Dutch)
MERAKI(Greek)
KILIG(Tagalog)
KUMMERSPECK(German)
VACILANDO(Spanish)
UBUNTU(Zulu)
RESFEBER(Swedish)
TIÀM(Persian)
GOYA(Urdu)
SZIMPATIKUS(Hungarian)
FORELSKET(Norwegian)
WALDEINSAMKEIT(German)
KALPA(Sanskrit)
投稿元:
レビューを見る
言葉は文化や習慣や生活に根付いていて、一見翻訳されてる言葉でもニュアンスが伝わっているかどうか、謎だなぁ。
投稿元:
レビューを見る
日本語もいくつか紹介されていたが、なぜこの言葉を選んだのだろうと思ってしまうほど、ありふれた気にも留めない言葉ばかりだと感じた。
私たちにとっては取るに足らない言葉かもしれないが、他の文化から見れば国民性や文化に触れるきっかけになる言葉なのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
先に読み終えた家人が「題名は「翻訳し難い世界の言葉」がもっと実態に即している」と言っていた。
家にある辞書で確認しつつ読んでいる。
投稿元:
レビューを見る
絵本のような装丁で情報量は決して多くないですが、ぱらぱらとページをめくる度に柔らかな色彩のイラストとともに新しい発見があります。
少数精鋭で選ばれた言葉のなか、日本語は最多出場タイの4つが登場しています。作者の琴線に引っ掛かるものがあったのでしょう、中には本好きには耳が痛い単語も…。
他の言語では訳せない言葉だからこそ、その国や地域特有の光景や文化が言葉から伝わってきます。景色を表現する言葉はつい想像を膨らませ、いつか足を運びたいと思うほど羨ましく感じるものもありました。また、日本固有の言葉に込められた文化や所作も大切にしていきたいと思います。
ユニークな切り口でまとめられた本。他の言葉ももっと知りたい。