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第一モデル(アクター(人間)に焦点を当てたモデル)の概説、分析と第二モデル(組織の意思決定に焦点をあてたモデル)の概説まで。
キューバ危機を題材とした意思決定に関する研究書。国際関係を学ぶには避けて通れない文献であるが、意思決定について学ぶ際も、この本はかなり有益。
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組織による決定について,3つのモデルを掲げて考察。
特に「決定」が臨界的意義をもった歴史的重大事件であり,史料も豊富なキューバ危機に当てはめて分析を試みた名著。(3つのモデルとは,素朴な擬人化による合理的行為者モデル・個人と異なる組織の硬直的側面を考慮した組織過程モデル・人間関係や組織間の勢力争い駆け引きなどの要素まで考慮した政府内政治モデル)
↓山形浩生氏による紹介
キューバ危機・組織論・決定の本質|新・山形月報! https://cakes.mu/posts/13056
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原著で10年ほど前に読んでいたが、改めて邦訳を読んでみた。
合理的アクターモデルを第一モデル、組織行動モデルを第二モデル、政府内政治モデルを第三モデルとし、この3つでキューバミサイル危機を巡る米ソの意思決定を分析する。
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利益集団の圧力が、国家の政策決定に影響を与える。農業団体が政府に対して保護主義的な法律(スムート=ホーレー法)を作るよう圧力をかけるなど。シャットスナイダー1935
ある組織で政策決定がどのようになされるか。組織が集権的で目標が明確な場合、あたかも一人の人間のように政策を決定する。組織が複数の下位組織の連合体の場合、組織はルールに従って政策を決定する。組織が役職をもつ人間の集合である場合、各役職それぞれが与えれた任務を最大限に実行し、役職者同士で駆け引きをしながら政策を決定する。グレアム・アリソン『決定の本質』1971