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不可能探偵と不可解探偵の掛け合いが面白い。だが、ちらちらと出される過去話が邪魔をする。1話完結形式でまとめてある本だけに、深い人間関係を特に練らずとも、この作品はキャラクターで人を引き込むことが出来たと思う。
シリーズものなので、2巻目が楽しみだが、内容は軽く買うほどでもないかもしれない。
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これなんてBL?
青崎なんで、ミステリとして心配はしてなかったです。短編が七編。一つ一つが短いので込み入った謎はなく、あっさりめ。会話文も多いので、ミステリ慣れしてないひとにも読みやすいと思います。
ミステリ系だとさ、基本探偵と助手じゃん。組み合わせって。でもこの話は探偵がふたり。不可能(ハウダニット)専門と不可解(ホワイダニット)専門。どうやったか、なぜやったか。それぞれ、自分の専門以外のことは考えられない、と。読んでる途中でこれはどっちの専門なのかなぁ、って思うものもあったけどな。そもそもホワイダニットって重要か? って思ってたんだけど、今ふと思った。これ、あれか、ホワイダニットって単純な動機ではなく、何故そうしたのか、っていうトリックを裏付ける思考を考察するのか。
ただどっちかが分かったら終わりってものでもないじゃん、こういうのって。だから結局ふたりで一緒に解決してるって感じでした。
話としては一番最後の「限りなく確実な毒殺」が一番好きかな。トリックが面白かった。あと「十円玉が少なすぎる」も好きです。無責任に思考を展開させていくのって面白いよね。ただ、「ダイヤルWを廻せ!」はだめだわ。燃えやすいものを入れてる金庫だろ、ダイヤル式の本格的なの。それ耐火金庫だろ、しかも1メートル弱の高さ。そういうのな、くっっっっそ重いんだよ。高さ50センチ弱のものでも男ふたりでなんとか抱えられるくらいなの。ひとりで動かすのはきついと思う。
穿地さんと美影を含めた四人の関係もまだ謎のままなので、次作を待ちます。過去のあの事件って被害者が倒理ってことでいいんだよね? ぶっちゃけ犯人は氷雨だと思ったんだけど、「君だけトリックが分かってない」って美影が言ってたので違うのかなぁ。
読み始めは、倒理×氷雨かなって思ったけど、雪密室のところで、あ、逆だわ、ってなりました。
抜粋。「限りなく確実な毒殺」より。
「固定ファンがある程度いれば、駄作が続いても評価は落ちないんだ」
これは笑うところなのかね。盛大な自虐?
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全編ともページ数こそ少ないものの、内容は本格ミステリそのもので、密の濃い短編集でした。
「10円玉が少なすぎる」はかの有名な「9マイルは遠すぎる」のオマージュで、パターンを踏襲しつつもオリジナリティを出している良短編で、一番のお気に入り。
「ダイヤルWを廻せ」は2つの視点が纏まるミステリの醍醐味と、発想の反転が効いた良作。
「髪の短くなった死体」はWHYの回答が意表を突いてきます。
BLっぽい描写は許容しがたいですが、著者らしい作品でした。
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エンターテイメントのラノベの体をとりながら、かなりの本格ミステリー。
雑誌連載だったようで、こなれた感じが逆に心地いい。直に友達扱いしてもらって。魅力あふれるキャラクター揃いでこれからまた楽しみ!
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軽くてあっという間に読めます。読みやすいけど引き込まれるほどではないかなあ。女刑事は事件現場であんなに食べ物食べてていいのかな。
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ハウダニットを得意とする御殿場倒理と、ホワイダニットを得意とする片無氷雨のダブル探偵が難事件に挑む連作短編集。女子高生アルバイト・薬子を加えた三人の軽妙なやり取りが心地良いですし、扱っている謎も密室、暗号、雪密室、毒殺と興味をそそるものばかり。また、ハウダニットがキモだと思われた事件が実はホワイダニットがキモだった、あるいはその逆だったなど予測不能なプロットも良いです。
ただ、探偵二人のキャラがたまに混同してしまうのでもっと振り切れている方が良かった気がします。
ベストは髪を切断した理由が意外だった【髪の短くなった死体】です。
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不可能と不可解、それぞれの要素を得意分野とする探偵コンビが活躍するミステリ短編集。なるほど、こうして読むと、私の好きな(得意、ではないけれど)分野は「不可解」に当たるんだなあ。どれも魅力的な謎とロジックに満ちています。そして四年前の事件というのが気になる……と思ったら。続きがありそうですね。
お気に入りは「十円玉が少なすぎる」。不思議な会話から推理を広げていくタイプの一作。なるほど、そういう考え方が! という思考トレーニングにもってこいの一作で、しかもそういうオチがっ。
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面白かった。
不可能と不可解、2人の探偵が得意のパートを受け持ち事件を解決する。刑事と犯罪者と二人の探偵、4人の関係もこれから明かされるであろう過去も楽しみ。
短編集であり軽く読めるけどトリックはなかなか練り込んであって面白かった。
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howとwhyを分担する探偵バディもの。作品の売りを見事に書き切った表題作と真相解明シーンが気持ちいい『ダイヤルWを廻せ!』がやはり良い。また『限りなく確実な毒殺』のあのシーンああだめだめえっちすぎます
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不可能(HOW)犯罪を推理する探偵と不可解(WHY)犯罪を推理する探偵の2人がコンビを組んで事件を解決する。
大学で同じゼミだった警察と犯罪協力者も絡んで話が構成されてます。大学時代に鍵がありそうなんで、続きが楽しみです。
最後の一行はどうとればいいのかな?
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自分にしては異例の早さで読了できました。久しぶりにツボに入って、面白いと感じられた一冊です。
割と軽く読めるミステリでしたので、長文や小難しい話が苦手でも、問題なく読み進められました。
来年刊行予定らしい次巻が、今からとても楽しみです!!
トリック等に関しては、普段ミステリを読まない素人目なので、解釈が正しいかはわかりませんが、「この話はこれで通るのか?」と思うような部分はちらほらあったやも。
キャラクター同士の関係性とかに重きを置いてお話を楽しみたい人にはオススメかもです。他レビューで言われていた、メイン2人の口調等の差違の少なさも、個人的には気にならない程度でした。
考えすぎだと何度も己を納得させようとしたものの、どうしてもBLくさく見えるシーンは多々ありました……好きですけど(笑)
そういうのが好きな方にも、オススメできそうですかねぇ、なんて。
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不可能と不可解担当の二人の探偵のお話。
謎が解けたらもう後は放置みたいな終わらせ方の章があって、とりあえず謎!次!みたいな感じ。テンポはいいかも。
二人の探偵、刑事、バイトの女子高生みんなキャラが好き。
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探偵が2人というのはなかなかに斬新!キャラがあれなのでライトなミステリー。短編よりも長編が読んでみたい。
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11/07/2016 読了。
図書館から。
幾年か前に館シリーズを何作か読了。
そちらはいまいち、はまらず。
こちらの作品のが好みかなぁ…。
トリックに関しては、んー特に。
既存ものに付け足ししたような感じかなぁ…。
氷雨と倒里のキャラが好み。
次回もあるみたいなので楽しみ。
同期の後の2人が表紙かなー。
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不可能犯罪と不可解な犯罪、それぞれ担当がコンビを組んだ探偵が主人公。いわゆるハウダニットもホワイダニットだが、同じ事件に対して2つの視点から捜査していくのは面白い。それぞれ同じ事件なのに、視点を変えることで行き詰まったり解決したりと、事件の様相が変わっていくのが面白い。