ナナとカオル １７ みんなのレビュー

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投稿者：はっちゃん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

もっと長く続いて欲しい…

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投稿者：w203c88　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

smがテーマでも淫靡淫靡なだけじゃない、駄目男と美少女というだけじゃない純愛が、かわいいイラストと、それぞれミスマッチが魅力です。

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投稿者：しぐれ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

※次の※までネタバレ注意です。



17巻は素晴らしい出来ですね。
単純に読んでも感涙ものですが、9巻の『犬編』での出来事と対比すると、より2人の関係の進展がわかりやすくなると思います。
SMショーの半ばでカオルはショーの進行を拒みます。それはカオルにとってショー（息抜き）の終了は、『二人の別れ』を意味するからです。
一方で『犬編』のナナは失禁寸前というピンチにもかかわらず、人語をしゃべらないという「ルールの順守」を最優先します。それは、息抜き以外で接点を作ろうとしないカオルと繋がり続けるためには息抜きが不可欠だからです。
しかし、SMショーのナナは拘束(ルール)を破り、ショーを終わらせてでも、うずくまるカオルの傍にすり寄ります。これは「息抜きなしでもカオルとの関係を続けていたい」という心境の変化も表していると私は考えます。



※ネタバレ終了です。
もともと緻密な心理描写が魅力的な作品でしたが、この17巻は特に濃厚ですね。
まだまだ距離も人間関係もお互いの問題は山のように残ってますが、最終章突入前のセミファイナルを飾るに相応しい一冊だと思います。