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INAXの趣味の本シリーズ4冊・その2
<写真の本>
●背守り ― 子どもの魔よけ
●山と森の精霊 高千穂・椎葉・米良の神楽
●文字の博覧会―旅して集めた"みんぱく"中西コレクション
●考えるキノコ 摩訶不思議ワールド
コメントは「背守り ― 子どもの魔よけ」でご覧ください。
2017/02/16 更新
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まさに“文字”の博覧会!
“言語”ではなく“文字”の世界コレクション。
書かれる粘土や石、葉、紙の材質によっての変容。
装飾、それをわかりやすくするための変容。
土地の言語に合わせての変容。
様々な変容により、文字は淘汰し、分岐する。
これが一個人の蒐集というのも驚きである。
万人に寄与するために、国立民族学博物館に
寄贈した遺族の選択も素晴らしい。
研究者でなくとも、現物の世界の“文字”を一冊の本で愛でられる、
そんな国にいてよかったと、しみじみ思う。
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彩から借りた本。
現在、使われていない文字も含めて、これまで世界には
200を超える文字があった。
アルファベットにつながるエジプト文字。
漢字につながる甲骨文字、
そして消えた文字である楔形文字と中米文字。
日本語になれた自分から見れば、どれも驚くほど難解!!
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人類にとって最大の発明の一つとされる「文字」にスポットを当て、その中でも"みんぱく"こと国立民族学博物館に収められた「中西コレクション」を中心に、世界の文字から約50種類を取り上げた本。
カラー図版が多く、特に写本の手仕事の美しさがよく伝わってくる。コレクション本なので語族、語源などに言及した解説は少ないが、文字の特徴はよくまとめられている。収集した際の苦労エピソードもあって読み物としても楽しい。
祖父江慎デザインなので、1ページも油断できない。フォント、紙質、文字組どれもが収集された文字に合わせたデザインなので変幻自在にページが変わる。ただめくっているだけでも楽しい一冊。
この本LIXIL出版 (1982〜2021.11)も倒産している。現在出回っている分で終わりだろう。残念。