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カール・マルクス 「資本主義」と闘った社会思想家 みんなのレビュー

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紙の本

新しいマルクスを発見する入門書

2018/12/30 14:54

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:wordandheart - この投稿者のレビュー一覧を見る

カール・マルクスの生涯を辿りながら、彼の思想を変遷を描いている。マルクスの思想はマルクス主義とは異なる。マルクスはより大きな展望を持ちつつ社会の問題に具体的な解決を求めて取り組み、社会変革のために生涯探究を続けていた。資本主義が進み、グローバリゼーションが広がる現代においてこそ、マルクスの問題提起が生きることを示し、新しいマルクス像を提示しようとしている。
入門書としてもとてもわかりやすい。特に「資本論」については紙幅を割いて説明しているが、現代の日本の問題、ブラック企業や社会的基礎サービス領域の市場化なども例として挙げ、「資本論」が今日の問題とつながっていることを示している。
さらに最終章は「資本論」(第1巻)執筆後のマルクスが「物質代謝」論を軸にエコロジー、気候変動、共同体、ジェンダーへと研究を広げていった姿を書簡や「抜粋ノート」を追跡して明らかにしていく。マルクスがこれほどまでに多くの問題に関心を持っていたことに驚かさせる。気候変動など当時はあまり問題化していない分野まで興味を持っていたことや、農耕共同体に高い評価を与え、決して単線発展的は近代化主義論者ではなかったことに新しい発見あった。マルクスを知りたい人に最初に読んでもらいたい本である。

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2016/04/19 19:42

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2016/06/07 09:39

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