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短編集
どれも静かで少し悲しくて切ない。
最後の「十三月怪談」は
悲しくて幸せでポカポカして
キレイでした。
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うまく言葉にできないということは、誰にも共有されないということでもあるのだから。つまりそのよさは今のところ、わたしだけのものということだ。(アイスクリーム熱)
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文字を追うだけではまったく意味が分からないのに、気づけば物語の世界に引きずり込まれている感覚がとても気持ち悪くてすき。
文字面を読むだけではなく、かといって深読みし過ぎるでもなく、物語を読んでいると知らないうちにその世界にいる。
十三月怪談がすきかも。
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日曜日はどこへ、お花畑自身、十三月怪談がすき。
不思議な展開のお花畑自身とか、不思議だけどどんどん引き込まれた。
他の作品もたくさん読みたい。
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「十三月怪談」よかった。十三月という意味がとても意志を強く持ってこのお話を包んでいると思う。
でも全体的にこの小説自体に、川上未映子さんらしい艶かしさと鋭さが少し物足りなくていい意味でも悪い意味でもさらっと読めちゃう。
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何かを思い出して感情がわいて、それから涙になるまでの時間が短くなっていく。顔や声の立体感が遠のいて、距離ができていく。どこでもないいまのために、日常は良くも悪くも思い出を侵食する。
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40代女性のどこか人生を諦観した雰囲気が漂う。
静かに孤独感が語られている。物語が急に好転することも、都合よく主人公が助けられることもなく、ただ淡々と日常が過ぎていく。そんな日々のもの悲しさを綴った作品。
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成人女性・主婦の話が多かったです。
ホラーだとか怖い話というわけではないのですが、読んでいてゾクッとするようなお話がいくつかありました。
人間が持つ感情の面での恐ろしさ、不可解な部分がフォーカスされているように感じました。
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一文が少し長めだけど流れるように読めて独特な雰囲気を演出している。こういう文章の書き方も好き。
「十三月怪談」がすごくよかった。時子が考えてることなんだかすごくよくわかるって思った。全然怪談なんかじゃない、終わり方もよかった。
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川上未映子氏の本は、読み終わった後いつも、幸福な痛みを感じる。痛いのに、自分が痛いと感じる事ができるという幸福に震えるような気持ちになる。
『十三月怪談』は特に良かった。愛とは、誰かと人生を混ぜ合わせる事かもしれない。分け合う事ではなく。
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内容(「BOOK」データベースより)
あのとき、ふたりが世界のすべてになった―。ピアノの音に誘われて始まった女どうしの交流を描く表題作「愛の夢とか」。別れた恋人との約束の植物園に向かう「日曜日はどこへ」他、なにげない日常の中でささやかな光を放つ瞬間を美しい言葉で綴った七つの物語。谷崎潤一郎賞受賞作にして著者初の短編集。
誤解を恐れずいうならばよくわからなかったなあ。文学的なの苦手なんだろうな私。輪郭を曖昧に仕上げた風合いは美しい。でもよくわからん。
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川上未映子、初読です。短編集。
キラキラしてない、静かに切ない。
「十三月怪談」がめちゃくちゃ刺さった。
愛し合う夫婦を襲う病魔…って言ったら陳腐なんだけれど、気持ちにあふれた思考が、意識が、わたしを離さない。一気に読みました。
これは、すごく、いい。
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(短編集なのでまだ全部読んでいませんが、『愛の夢とか』を読んだあとすぐの覚え書き)
フランツ・リストの『愛の夢』を再生ながら、テリーが一続きの音楽を奏でられるまでの時間のひとつひとつを、私もそっと味わいたい一心で読み進めた。
愛の夢、儚いというか、なんだろう。自分を通り過ぎていくのこりかす。愛とか、夢とか、そういう語に連想されがちなあたたかいものの、反対方向斜め下ぐらいに「愛の夢」。震災後の日常が作品の背景だったが故に、余計にそう思う。
余談だけれど、自分の音楽ライブラリの中に放り込まれている“愛”という語から始まる曲の多さに、愛に対する飽和した表現を感じたりなんかした。自分の名前にも愛。
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十三月怪談が、飛び抜けて好きだった。
確かに、夫を残して死ぬってどういうことだろう。って突き詰めて考えると怖くなるな。
「死ぬとは、見えなくなること」シンプルだけど、その通り。
ユニークな死生観も良かったけど、意識だけの状態で、いつか夫が何十年後かに同じところに来てくれるのを待ってるのが、私も同じふうにそれを拠り所にするかもと、グッと?きた。
片方が死んでしまった後、最初はクローゼットを毎日あけて匂いをかぐのが習慣なくらい忘れられないけど、どんどん過去になっていき、というのがリアル。時子の妄想?の世界のなかだけど、奥さんが死んで何年も経って、また奥さんと出会ったばかりの時のような話し方で電話して恋が始まってくところを奥さんが見てるのがせつない。
でも最後の時間2人で過ごせて、良かったなぁと思った。
アイスクリーム熱、ハタチ前後の一期一会感のあるせつない恋のかんじ、よくわからない人に惹かれて、でももう二度と会えない、ってのががリアルで良かった。そんな気持ちを昔感じたことがあったように思った。
お花畑自身、家を買った女がなんだか説得力があって、嫌いになれない。
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ブックオフオンラインで購入したが、まさかのサイン本だった。それはうれしいのだが、肝心の内容が……。『すべて真夜中の恋人たち』で気に入った作家でまとめ買いした1冊。この先大丈夫だろうかと心配になる。