紙の本
道化?作中に登場するのはピエロではなく…
2016/06/13 21:03
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
御手洗潔シリーズ五十作目、ということで期待しましたが、残念な感じ。(本作は他の作品の続編ではないので、独立して読めます)
最近の島田先生の作品はセリフの流れが軽すぎる感じがして、違和感が否めません。
しかし島田先生のファンなので、今後にも期待します。
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御手洗潔シリーズ最新作。
元々、かなり無茶な力技をかますというか、荒唐無稽なことを強引に持っていく傾向が強いシリーズだが、本作でもそこは健在。ただ、御手洗潔の強烈なキャラクター性が、本作ではやや薄味だったのが残念。
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<ネタバレ有り>
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最初の方のだらだらした会話文のみで話が進むあたりは冗長に感じたけど、御手洗が出てきてからはサクサク読めました。前作の御手洗が誰に対してもやたら横柄だったのに比べ、今回は多少初期のような人懐っこさが感じられたところがよかったです。
メインの謎解き部分、初期の島田荘司っぽくて笑ってしまった。その場面を想像すると、確かにタイトルの通りだなと。島田荘司作品を読んで、死体が飛ばないと満足できない体になってしまった人にはおすすめかもしれない。屋上から人が次々転落することの真相については、もうひとつ納得できる理由がほしかった。
あと、関西弁の会話の不自然さが気になって仕方なかった。あんさん~でんがなまんがな~~だすって、女子でそんな喋り方の人って、一体いつの大阪人なんだ。
面白かったけど、この内容で400ページ超、いるか??というのが正直な感想。
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謎そのものは魅力的で吸引力もあるのだが、いかんせん全体にぺらっぺらの印象なので失笑がとまらない。舞台となる銀行のとあるチームの面々がコントみたいなドタバタを繰り広げる。キャラクターや関西弁など、虫唾が走りそうなくらい不快なスパイラルを抜けると「読者への挑戦」が出現。昨今の国内本格とは疎遠なのだが、このご時世「読者への挑戦」って珍しいのでは? それだけのトリックや謎解きを成立させるには、現代では便利すぎて不利でしょと危惧したら、作中の設定は1990年でした。
そして肝心のトリックだが、これはもう島荘にしか書けないトリックです、いろんな意味で。トリックだけ見ると、往年の御手洗シリーズが再現されているようにも思えなくはない。時間と空間を活かしてきた数々のトリックには素直に脱帽。今回もかなりの大技を放り込んでいるのだが、大技の辻褄合わせなのか、ご都合主義な展開が雑で目立つ。これはバカミスと言われても仕方がない。一番納得できたのはタイトルか。
御手洗のあの感じはいつも通りだったのですごく懐かしかった。これで現場の見取り図でもあればもっとやる気になったのかもだが。巻末のシリーズ・リストを見ながら時代を感じた。読み手の私は変わってしまったが、作者の本格に対する不変なスタンスは頼もしい限り。
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御手洗シリーズを冠するに値しない作品のように思った。
こんなバカミスを臆面もなく御手洗シリーズとして
刊行する御大の老いを心から心配する。
近年の作品の凋落ぶりは見ていられない。
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奇怪な飛び降り自殺が続くビルで起こる、摩訶不思議な事件。
挿入される伏線の物語に、どんどん引き込まれていきます。
なぞは深まるばかりで、本当に収束するのかどうか、不安になります。
最後には論理的に解決が付き、様々に貼られた伏線も、挿入されたストーリーも見事に一か所に落ち着いていきます。
御手洗潔の50作目にふさわしいミステリ作品です。
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自殺する気がない人間が次々とビルの屋上から飛び降りて自殺してしまう、という呪いじみた謎は魅力的ですが、真相は思ったよりスケールが小さいですし、偶然に頼りすぎているところもあるので不満が残ります。
また、全体的に無駄話が多い為薄っぺらく感じてしまうのと、御手洗潔と石岡和己の掛け合いが後半しか見られないのが残念で、満足度は低めです。
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御手洗シリーズ。馬車道。
自殺する理由もない人たちがなぜか次々と屋上から飛び降りる事件の話。
ブラック企業から退職し無職となった田辺信一郎視点の苦行者、
バイトに行くはずが、銀行に閉じ込められてしまった菩提裕太郎視点のサンタクロース、
U銀行勤務の岩木俊子視点の宇宙人、
それと屋上から人が飛び降りる話の屋上の呪い、
御手洗と石岡君の馬車道。
それぞれの視点の章が何回かに分けて出てきて全体が見えてくる。
すごくすんなり読めました。
久しぶりの御手洗の新刊で、しかも馬車道で嬉しかったです。
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次々と自殺者の出る銀行の屋上の謎に御手洗が挑む!
章ごとに主人公が変わってゆくありがちな手法だけどそれが共鳴しあって大きな謎となってゆく。
久しぶりの御手洗さんも若返っていて馬車道で活躍して、まだまだ頼もしい限り。すんなりと読めたけれど長さの割りに真相はビックリするほどの偶然。ご都合主義満載。
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あはーん。そこが「衝撃」なわけだな。
いったいどんな謎が潜んでるんだと、ワクワクしつつ。
えーっ、まさかーっ!と思いつつも最後まで楽しかった。いや、楽しかったよ。
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御手洗シリーズ。最初文体のせいか読みづらいと感じたけど、謎の方に意識がいって気にならなくなった。自殺しそうにない人間がどんどん飛び降りたり、サンタクロースの男が急に消えたりとどんなカラクリがあるのかと、ワクワクした。結果でいえば偶然によるもので、唯一飛び降りなかった女性の理由も弱くは感じたけど、予想外だし実際起こったら怖い。
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次々と人が飛び降りる屋上。警察の判断は自殺だが、飛び降りた人々は絶対に自殺する気などなかったはずなのに…
屋上の呪いに関してはちょっとゾクッとしたが、この著者にしては内容が薄いし偶然が重なりすぎのような気がしていまいち。御手洗と石岡くんの登場も後半からで、活躍が少ないのも寂しい。
でもシマソウらしいぶっ飛んだ仕掛けで爽快感はあったかな。
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御手洗潔シリーズ最新作。
・・・なんですが。なんというか・・・バカミスっぽい感じでした。えー?!真相それなのー?!みたいな。なんというか短編くらいでよくないか?というのが感想。
まあこのところわりとシリアスな話が多かったし、昔ながらの奇人御手洗と石岡君のやりとりを久々に楽しむ。。。くらいに割り切って読むのがよろしいかと。
というか、今回の被害者たちがやたらと「キャラが濃い」ような。シリーズキャラといってもいいくらいの濃さ。まあ死んでしまいましたが。
まあそんな馬鹿馬鹿しさが漂う本作ですが、やっぱり「回顧録」ではあるんですよね・・・時系列的な意味での「最新作」はもうないんだろうなと思うとちょっと寂しくなりますね。
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御手洗シリーズ。今回もまたなんとも奇々怪々で魅力的な謎が繰り広げられます。次々に人が転落死する「屋上の呪い」。何ともいわくありげな数々の要素に加え、軽妙な読み口ながら不可解な事件パート。
そして一見関係のなさそうなあれやこれやが……いや、たしかにかなり「あからさま」ではあるのですが。だからといって完全にこの真相まで読み解ける人はどれくらいいるのでしょうか。繋がりは何となく見えましたが。まさかそんなことだったとは!
今回もアクロバットな真相に恐れおののくやら、少し笑ってしまうやら。ちなみに、読み終えた後に扉絵なんかをじっくり見ると……うわ、あからさまなヒントがっ!
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虚実交えたグリコ史。何だろう、キャラ設定や種明かしの絵面がどことなく逆転裁判っぽいというか、コメディタッチのように感じる。だからと言って悪いわけではなく、軽く楽しめる。おそらく100点とはいかなくても80点くらいの解答は皆叩き出せるのでは。7.0