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トンボの故郷 飛龍村 奥の沢。
沢山の種類のトンボが、飛び交い。
その中に ムカシトンボもいた。
それが 巨大なダムがつくられることで、
飛龍村も ダムの底に 沈んでしまう。
反対運動が強く、長い時間をかけて、建設がすすみ
8800億円もの投資となった ダム建設だった。
トンボが好きな 遊介。同級生の 健。
そして、眼が見えない 泉美。
遊介と健は 年下の泉美をかわいがっていた。
そして、二人とも 泉美を守ってやろうとしていた。
は トンボが縁で 友達になり、
3人は 巨大トンボ メガネウラ を見る。
遊介は、公務員に。健は 建設設計会社を経営。
遊介が アジの開きのように 内蔵は切り取られ
焼かれて 死んでいたことから、
飛龍村に 隠されていた事件が 暴かれていく。
デッドマンで活躍した 鏑木警部補、正木、姫野、澤田が
『アジの開き殺人事件』を解明しようとする。
それは、泉美の 幼い頃に 両親が殺された 20年前の事件は
すでに時効になっているが、遊介殺人事件と関連性があると思われた。
登場人物が少ないので、誰が 犯人なのかは
推定できるが、その推定を 覆しながら、本当の犯人を見つける。
ミステリーとはいえ、トンボにまつわる話が、蘊蓄で語られ、
あいかわらず 正木は オヤジダジャレで 健在である。
鏑木は 違和感をかんじる という独特の勘で 事件を解明する。
泉美の 太陽のような笑いが 人を惹き付ける。
それぞれのキャラクターが きちんとしているので 複雑にならない。
物語を編集する力が 巧みで、様々な伏線が
ひもとかれていく。
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前作「デッドマン」次作「ダンデライオン」同様、不可思議な事件、事象が興味を惹きます。ボリュームはかなりありましたが、プロローグの「山奥で遭難した先に自宅があった」に始まり、古代の巨大トンボ”メガネウラ”の存在や内蔵を抜き取られた焼死体など、この先どうなるのか?を気にさせるには十二分な謎ばかり。
それだけに、終盤以降の建と歩美による独白ですべての謎を語ってしまったのは残念に思いました。これは個人的な好みの問題かもですが、事件の真相は自然な話の流れの中で徐々に明らかにしてほしかったので…
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デッドマンで衝撃を受けての二作目。期待を裏切らない最上のミステリでした。これは3作目も早々に読まねば・・・
あらすじ(背表紙より)
多摩川の河川敷で臓器を抜き取られた猟奇死体が発見された。警視庁捜査第一課の警部補・鏑木率いる4人の特別捜査班は、現場に残されたトンボのネックレスを手掛かりに群馬県の奥地の村へ向かう。やがて被害者は村出身の青年・遊介と判明。20年前に起きた夫婦殺害、ダム建設反対運動、巨大トンボ伝説など、事件との関連が次々と明らかになり混迷を極めていく。鏑木班は遊介の幼馴染みである泉美と建のふたりに事情を聴くが…。
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鏑木鉄生シリーズ第2作目。鏑木は警視庁捜査第1課。46歳。部下には姫野・正木・変わり者の犯罪心理分析官澤田時雄。
あらすじ
若い男性が、内蔵を抜き取られ、焼かれた状態で発見される。彼はもうすぐダム建設で沈む村の出身だった。調べるうちに、村で過去に夫婦殺人事件が起きたや、村長がダム建設会社の工作員であったことなどがわかる。死んだ若者と仲の良かった若手建築家や、目の不自由な女性も関係しているらしい…。
大がかりなダム建設や、長年にわたる工作活動など、スケールの大きな事件。でも、事件の真相とか、肝心のトリックなんかが、小手先というか、無理に複雑にしているような気がした。登場人物はみんなキャラがたっていて、読んでて面白いので、次作も期待して読む。
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一作目飛ばして、二作目のドラゴンフライから読んだ(一作目が書店の在庫になかった)けれど充分に、楽しめた。
これまでそれなりに刑事小説を読んできたけど、また新たなお気に入りが増えた。いいぜ!チーム鏑木!(笑)特に、チャキチャキの江戸っ子の正木さん、べらんめぇ口調が面白いし刑事っぽくなくて、岡っ引きぽい(笑)手錠じゃなくて、十手持ってそうだもん(笑)
多摩川で発見された遺体をきっかけに、群馬県のとある村に住む幼馴染み三人の関係と過去、ダムの建設と汚職、物語のキーポイントとなる”トンボ”などいくつもの内容へと広がりを見せて、かつそれらが複雑に絡み合い混迷しながら展開していくので、真相がなかなか見えてこなくて、もどかしい思いがした。だけれど、そのもどかしい思い(はやく、真相に辿りつきたい!という)がページを次々と、読み手に捲くらせていく感じがした。
伏線の回収も最後の方で連続して描かれているのでスッキリしたが、本当のラストはどうなったかが読み手の想像にお任せ的な感じだったので、そこをもう少し描いて欲しかったなー。という印象。
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前作「デッドマン」に続くシリーズ二弾。東京多摩川の変死事件を追う鏑木特捜班は群馬県のダム建設と伝説の大型トンボに事件との繋がりを見出すが―。冒頭から投入される数々の謎は前作以上のスケールを保ちながら展開され、鏑木班のキャラクターは前作同様悪くないし、様々な要素を詰め込んだのに上手くまとまっている。しかし、それ故に全体的に散漫な印象が否めない。展開も前作同様漫画チックで、最後駆け足なのも配分のバランス不足に思える。しかし、どうして小説家は金持ちで美形で頭脳明晰な警察官というキャラクターが好きなのだろうか…?
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鏑木特捜班の2作目。
またあの4人の活躍が読めると思うとうれしい!
とんぼまみれのこの話は、わかるんだけどわからない感じがもどかしいというか…。そして最後まで読んでからもう一回読むと、同じ言葉でも違って受け取れるからすごい。
ずっと掛け違ったぼたんが直せなかったようなお話でした。どっか1個違ってたら、幼馴染の彼らはぜんぜん別の人生になってたんだろうなとか思ったり。
でも相手がいるから、直そう、直した方がいいと思ってもなかなか難しいこともあるんだろうなあ…。
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鏑木特捜班が事件を追う第二弾!
腹を裂かれ内臓を抜き取れた遺体発見
トンボのネックレスから群馬へ
追いかけるとトンボがつねに付きまとい
一作目以上に事件の真相は深くて楽しめました
犯人が狙った完全犯罪もすごいものがある
それにしても鏑木班の面々がいい!
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ダム建設に揺れる飛龍村。
ダム建設会社と村長の怪しい繋がり等が噂される。
そんな中に起きた殺人事件は、飛龍村出身の男性の無惨な死体から始まる。
その死体損壊の理由は?
また、なぜその青年は殺されなくてはならなかったのか?
人情派の鏑木チームが始動する。
今回も悲しい結末が…
2022.10.20
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河川敷で内臓が抜き取られた遺体。身につけていたネックレスから、もうすぐダムに沈む町へたどり着く。盲目の娘は20年前に両親を殺されていた。トンボをキーワードに巡るミステリー。
警視庁鏑木班シリーズ第二作。なぜ内臓が抜かれたのか、巨大トンボの謎、死んだはずの者からかかってくる電話。数々の謎が鮮やかに解かれる。面白かった。