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比沙弥と真田の関係性のもどかしさが切ない。お互い言葉足らずで、思い合っているのにすれ違いばかり。
でも終盤で真田が自分の気持ちを素直に伝えるようになっていく様子は素敵だった。本の中にもあったが、素直になることや弱みを見せることは負けではない。でも無意識にそう振舞ってしまうからこそすれ違う。素直に自分を見せることは2人にとってとてもハードルの高いことだったからこそ、その囲いが取れたのは読んでいて本当に嬉しくなった。
比沙弥の男の欲望が怖いと話したときのやりとりが好きだった。納得はできないけど真田の飾りのない表現がよかった。
如月の比沙弥の守り方?も現実離れしているけれど、比沙弥が話しているように、肉体関係なしであそこまで人のために尽くせるのはすごい。
最後の2人の結ばれ方が素敵。
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この方のセックス描写好きだな。
いささか少女マンガ的だが読ませる。函館行きたい。
ただ、キリスト教は題材としてちょっと荷が重かったんじゃないか?と感じた。なんかうすっぺらいというか。ただ修道院に逃げ込んだだけにすればよかったのにとちょっと思った。
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だれかを信じたい縋りたい愛してほしい
けど、過去に傷ついてばっかりだったから、怖い。
すごく共感した。
幸せをあきらめなかったら、きっといいことがある。
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P215
期待なんて裏切られるんだ。当たり前だ、皆、そうやって生きてる。おまえだけじゃない。それでも必死にやったら蟻一匹くらいは報われるかもしれない。徒労だし理不尽だろう。だけど、救いっていうのは、そういうもんだ。蟻一匹の為に永遠の命をつかってこいよ。
そんなかっこよくあり一匹と潔く言われたことに、ガツンときた。徒労に終わるかもしれない事でも、自分に少しの期待が見えているなら、もともとない事だと思ってやってみた方がいいな、と思えた。
P220
「気持ちを察して下さい。自分を傷つけた相手と向き合ってしゃべるなんて、凄く勇気のいる事です。」
なんてかっこいい。両方の人を大事に想っていなければ、言い放てない一言にアッパレ!!
さて、
気になって読み進めて、読み終わってみたが、何とも言えないモヤモヤしたものが心に残る。読んでいて、なんでこのタイトルなのか、ずっとわからない。
→「イノセント」とは、無垢・潔白・無害のことを意味する英語表現である。
と、調べてみてもピンとこない。
無垢なところあった?
純白ってどこだ?
無害?
もう紡ぐ君や紗雪(だっけ?)ちゃんのことしか、イコールにならない。
んでもって
修道院ってそんな感じで受け入れてくれるの?
主人公のお父さんをそうやって面倒見れるの?
と気になってしまって、なんだかなぁ。
時々出てくる、宗教を絡めたストーリー。島本さんは、なんで絡めるのかな?ほかの作品をもっと読めばわかるかな?
「よだかの片思い」のイメージがまだ残る。体力ある時にまた違う作品読んでみようかな。
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主人公の境遇は恵まれないことばかりだけど、自身を省みずに助けようとしてくれる男性の存在が尽きない。自分の力で運命を切り拓くというよりは、男性が救いたくなってしまう天性の何かをもつ女性の話、という読後感。ストーリーとしては面白かったし、読めない展開に興奮しながら読んだ。