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有川さんの「塩の街」に似た雰囲気。
あらすじ(背表紙より)
どうやら世界は本当に終わりを迎えるらしい―。突然、世界が鉛色の厚い雲に覆われた。空から青い光が注がれた町は、人も獣も鳥も木も、なにもかもが動きを止めてしまう。ぼくは、離れ離れになってしまった雪乃に会うため、危険な旅に出る。十年前、鉄塔の下で出会った彼女と初めて見た夕焼けを思い出しながら…。『いま、会いにゆきます』『恋愛寫眞 もうひとつの物語』『そのときは彼によろしく』と、立て続けに爆発的ベストセラーを発表してきた市川拓司が、震災後久々に書き下ろした傑作恋愛小説、待望の文庫版!
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いいな、この二人。羨ましいな、この二人。出逢った時から惹かれあっていて、時間かかったけど最後結ばれる。それまでずっと信じあっていた。お互い言葉にはしていなかったけど。素敵な恋の話。地球が終わりそうな状況の中なのだけれど。あの夕焼けが意味することは何なのかな…
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にごりが少ない小説、にごりが少ない主人公。
少しファンタジックな市川拓司の作風が出ている作品だと思った。
今世界が終わってもいいように、後悔なきように走らなければならない。
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どうやら世界は本当に終わりをむかえるらしい。
そこから物語は始まった。
読んでいろいろ考えさせられるのは、
世界の終わりの日に、自分ならどうする?
会いに行く大切な人はいる?
今、世界に優しい人間でいられてる?
世界の終わりなのにみんな穏やかな、優しい気持ちでいれる。
こんなにも優しく世界が終わるんだね。
きっと世の中はまだまだすてたもんじゃない。
優しさと、愛について考えさせられた小説でした。
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今大好きな曲「優しさで溢れるように」となんとなくリンクしてた。
「ぼく」と雪乃の愛よりも、「ぼく」への父親からの愛情の方に涙した。
私も優しく生きていきたいし、愛する人のそばにいたい。
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綺麗だった。
読んでいる間中、辺りは真っ青な光で包まれているような感覚。とにかく純粋な物語を求めるなら、これだ。あまりに詩的な表現に居心地が悪くなることはあるかもしれないが。
綺麗すぎるものが嫌いな人には合わないかもしれないが、こんな世界の終焉が迎えられたら、と私は思った。
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市川拓司の恋愛小説。
ただ恋愛小説と呼ぶには少々、美しすぎるし穏やかすぎる。
話の主人公は変わり者で学校では底辺と呼ばれるような少年。彼は徹底して争いがそしてとても優しい。
そんな彼がある日、美少女に出逢い、恋に落ちるという出会ってから10年間のお話。
話は過去の話と同時平行で終わりを迎えた世界でその女性の元へと走る青年を描くような形で進展する。
初め~中盤までは正直、その非暴力さと臆病さと弱さに辟易としてイラついていましたが。
後半の彼が持つ感受性の豊かさと人を思う強さ。そしてその優しさ。それに何よりだからこそ得ることが出来る深い愛に泣かされました。
今までとは結構違う話だったけど、泣かされました。
人との縁や関係性がまるでお手軽なファーストフードのように扱われるきらいがある現代のなかで、このように深い人間関係は醸成するものだというメッセージは貴重に思えます。
こんな本を皆に読んでほしいなと思いました。
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なに、これ
世界が終わる設定。で、どんな物語かというと、愛する人と一緒にエンディングを迎えるってな感じ。あぁ、つまらない。戦わず受け入れる。好みではないな。
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うーーん。
世界は優しくない。
愛は素晴らしい。
うん、そうなのだろう。大切なものがあるのに、日々の雑音や目の前の欲望にまみれてしまって分からなくなってしまっている。
本の世界のまんま、薄く青いモヤがずっとかかっている様な物語でした。
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私の中ではかなりのヒット。
手元に置いておきたい一冊。
世界が終わる日に、私は誰と一緒に居たいと思うのか。
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純愛の物語。
世界が終わる時、
私は誰と一緒に居たいのだろうか。
色々な出会い、別れを繰り返してきた。
誰かを傷付ける言葉もたくさん口にしてきた。
優しくない世界の一部になっていた。
もし愛する人を一途に想い続けられたら
誰かを傷付ける事、悲しませる事ももなかったのかもしれない。
次に恋をするなら優しい世界の一部になれるような言葉を紡いで愛を大切にしたい。
愛する人と永遠を作りたい。
そんな想いを作り出してくれた一冊。
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世界に降り注ぐ青い光。その光に照らされた者はそのまま固まり動かなくなる。青い光はどんどん広がり、世界はゆっくりと終わっていく。世界が終わる前に君に会いたい、その思いで旅に出る優。旅先で会うたくさんの人たちの優しさと彼らの終わり。市川拓司作品特有の、不器用で世界と馴染めない男性と、彼を理解する素晴らしい女性との純愛、そして主人公を暖かく見守る優しいお父さんに涙が出た。
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ピュアなピュアな純愛小説。
設定はとりあえずSF的である。
地上に青い光が降りそそぎ、ありとあらゆる物は動きを止めてしまう。
主人公はその光を浴びる前に、離れ離れになっている女性に会いに行く物語。
中学生の時の出会いから始まり、引越しで離れ離れになり、一時の再開があり、そしてまた別れ、この世界の終わりの前に主人公は彼女に会いに行く。
単純な話だが、物語にぐいぐい引き込まれていった。
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題名と表紙に惹かれて購入。
世界の終わりがこんなにも優しくて
こんなにも優しい人の隣で迎える事ができたら
幸せなのかな。
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こんな世界になったなら、と何度も考えた。
私はどうするだろう。
悲しさの中に優しさの溢れた物語だった。