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USJをV字回復した著者によるマーケティングの本。
とりあえず、自分がマーケターに向いていないのだろうということはよくわかった(別に、なるつもりもないけど)。
まあ、この人のいってるとおり、技術力ある日本の会社がマーケティングを駆使するようになったら、日本の未来は明るいのかも。
ところで、初めて知ったのだけど、日本のテーマパークのチケット価格は世界的に見ても安いらしい。トップのディズニーランドが安いから、余計に地方の遊園地はチケット価格を下げざるをえず、USJができて以降の2000年代にはどんどんつぶれていったのだとか。地元にあった宝塚ファミリーランドが無くなったのは結構、ショックだったなぁ。
後、マーケターからみて意味のわからないCMが多いということだったけど、自分からみても確かにそう思うCMが多い。それでも、認知度向上があったらいいのだけど、どこの会社のCMか分からないときすら確かにある。
なお、USJのCMは放映前に消費者調査で効果を測定しているのだとか。そういえば自分もアンケートサイトでUSJのCMを何回か見せられたことあったなぁ。そういうことだったのか。USJといえば、最後の「わぁぉ」という声はどうやって出しているのだろうと前から疑問に思う。
それにしても、転売されていると分かったチケットについては利用できなくするという手段はすごい気がする。後、mixiのチケットキャンプは定価より高い価格のチケット販売は禁止としたほうがいいんじゃないか? 使ったことないから知らないけど。
それと、ハロウィーン・ホラー・ナイトの話について、「当時女性の中で高感度No.1タレントであったベッキーさんを起用」という文章で思わず笑った。本当に、『当時』は、なんだよなと。そういや、今年のはじめはSMAPを起用してたっけ……。
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マーケティングという言葉の定義を、はじめてきちんと考えさせられた。
せいぜい販促活動くらいにしか思っていなかったが、
①専門的職種であること
②名乗っていないだけでマーケターである一流のビジネスマンは世の中にけっこういるのではないかということ
③マーケターに必要なのは、戦略思考とリーダーシップとコミットメント。消費者心理か数学的素養があればなおよし。
を学んだ。
将来、マーケターになれたらいいなと妄想中・・・
かっこいい。
マーケターを定義するとすれば、「組織の資源配分をConsumer Drivenへ向かわせる旗振り役」だ。いま自分たちが提供している商品・サービスが、果たして世の中のニーズにそっているのか、常に問い続けるような組織でなければ、生き残れない社会。その中で、消費者の声に誰よりも耳を傾け、組織を引っ張っていく存在。売れる仕組みを作り、商品を売れるような状態にする人。それがまーけたー。
また、忘れてはならないのが、execution。戦略だけ建てるのではなく、現場での実行力も担保されなければマーケターとは言えない。真に消費者価値を実現するためには、絵空事ではなく、実際に価値を生むところまで主導する必要がある。
自分で実行する必要はないが、モニタリングする必要はある。
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USJを再生に導いたマーケティング責任者のビジネスノンフィクション。
苦労話を通じて、想定外への対応や考えぬく・やりぬく力は、何度も読みたくなる。
(成功に導くべき組織の基礎体力は、重要であるが)マーケティング部門は、社内のエセ評論家だと思っていたが、真価を発揮すると、想像を超える成果に導く部門である事が、理解できた。
この内容で、文庫価格は、安い。
失礼ながら、角川文庫って、文芸だけでなく、ビジネスジャンルも良かったのだというのも発見の一つであった。
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USJは2000年前後のどん底にあった状況から復活し、今や商業的な勝者へと完全に変貌を遂げようとしといる。
著者はその立役者といわれており、2010年代半ばの成功ビジネスを支えた1つの思想に触れることができる一冊。
分析もさることながら、現場の事情や制約を打ち破っていく強い企業信念と調整能力の重要性にも気づかされる。
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USJ、V字回復の立役者森岡さんの著書第2弾。
自分の子供たちの世代にも読めるように、と書いてある通り、森岡流マーケティングの基本が非常に分かりやすく書いてあり、一気に読める。
具体例も要所に書いてあり、説得力もある、オススメ。
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マーケティングを第一線で実行していた筆者が語るマーケティング論。実体験があるのでよりわかりやすく説明されていると思う。
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P&GとUSJの森岡氏のマーケティング解説本。
彼が実際に経験した仕事の実話を中心に具体例が豊富に盛り込まれているので理解しやすい。
4S、5Cなどマーケティングの本を開くとどこにでもある言葉も勿論当書にも載っているが、これまで読んできた中では一番説明が良かったと思う。
説明だけに留まらず、何故そのような考えが大事なのかがしっかりと書いてある。
前々から読もうと思っていたのだけれど手付かずで、森岡氏がUSJを退職したとニュースで聞いて購入。
日本人が誇るべき素晴らしいリーダーの一人だと思います。情の熱いひと。今後の彼の動向も気になる。
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ジブリ汗まみれでのお話が面白かったので、是非、本も!と思って読みましたが、面白かった!
マーケティングを仕事に……とは思ってませんがUSJの企画がどうやって考えられたのか、それを元に世の中の様々なものがどんな思惑で作られているのか……読んだ後も楽しめる本でした。
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USJを劇的に変えた、たった1つの考え方
森岡 毅
P&Gのマーケティング、マーケティング大学の校長
→consumer is boss
一流のマーケターは単価も販売数も増加させ、往復ビンタで売上を増加させる
価格弾力性
大:ちょっとの値上げで売上が下がる状態
小:上記の逆
→ブランド価値を高め、価格弾力性を下げる
目的→Who→What→How
5c company consumer customer competitor community
how 4P
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カンブリア宮殿で森岡さんの経歴に興味をもち、読んだ本。
SEの私には、マーケティングについては意味がないと思い込んでいた意識を変えてくれました。
論理思考からの戦略思考を展開していく話は特に参考になりました。
力を入れる仕事を見つけて絞り出す、そこで評価されよう。
仕事のやり方を少し変えさせてくれる本です。
ぜひ読んでみてください。
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USJをV字回復に導いたマーケティングのプロが、マーケティングとは何か、どのような知識や心構えが求められるかを非常に分かりやすく説明した本。
マーケティングを学問として学び、実務の中で昇華した方なので、もはやこれ一冊読めばコトラーやアルライズの本は読まなくてもいいのではと思うくらい網羅的かつ分かりやすい。今の日本にはここまでマーケティングを突き詰められている会社や人材は非常に少ないという危機感がこもっており、非常に刺激も受ける名著。
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【きっかけ】
倅が買った本。 昨年のベスト10 ビジネス本になっている。
読んでみた。 「マーケティングの基礎編」 例たくさん
【感想】
これは、素晴らしい。2016年No.1 ビジネス書 久々でマーカーたっぷり
(実は、倅本のため、付箋で対応)
マーケティングの入門書 として、★★★★★
【内容】
007/本書の目的: ?成功のカギである「マーケティング思考」を伝える。
?「キャリア・アップの秘訣」を伝える。
V字回復の着眼点とマーケティングの役割
19/社内外で信じられていた仮説は、「数値に基づく市場理解」に照らして強い疑念があった。
20/ビジネスを左右する本質である「衝くべき焦点」《★着眼点》を「ビジネスドライバー」という。
24/「価格弾力性」先にブランド価値を高めておいて、価格弾力性をできるだけ小さくする。
28/USJが、「消費者視点」の会社に変わったことが、V字回復の最大の原動力
29/会社側のどんな事情も善意も、消費者価値につながらなければ、
(消費者につたわらなければ) 一切意味がない。
その意思決定をできる会社が、Consumer Driven Company 消費者視点の会社
30/プロとしての技術を業界で毎日見てると、彼ら自身の「感動の水準」が、
一般消費者と乖離していく。
多くの消費者にとってわかりやすいものが、物足りなくなり、玄人好みになってしまう。
31/マーケティング責任者がテーマパークのエンターテイメントにも最終責任をもつ、組織改革。
38/【まとめ】マーケティングの役割
41/多くの日本企業は「技術志向」に陥っている
→ 液晶パネルを開発したからテレビを作ろう
43/会社単位の意思決定をドライブできている本来のマーケティング部はない。
45/CMの目的は、企業のブランド価値を向上させて、売上を伸ばすことなのに、
バラバラで、個性が強くて面白いが精一杯のCM。←あからさまな「技術志向」
58/「技術」と「マーケティング」の両方を手に入れた企業が勝つ
59/マーケティング優勢で、技術力を活用する会社が生き残る
60/技術陣で盛り上るものはものは非常に売りにくい。
→そのギャップを矯正するために、組織横断的に「消費者視点」太い横串を入れる。
62/【まとめ】日本はマーケティングができていない
66/マーケティングって、売るより、「売れるようにする仕事」。→売るのは「営業」
67/商品を売れるようにするとは、「放っておいても顧客が商品をバンバン買っていく状態を作る」
★「選ばれる必然(選ばれて当たり前の理由)を作れていること。
68/マーケティングの本質:★「売れる仕組みを作ること」
★「消費者と商品の接点を制する(コントロール)ことで、売れるようにする。」
84/マーケターがやるべき王道は、「商品やサービスのR&D(開発)に対して、
消費者が喜ぶものを予めちゃんと作らせておくこと。
85/ブランドを棄���しないが、価値の創造もないグレーなものは、やらない。
←ブランド価値を向上させる自信のないものに費やす経営資源がもったいない。
90/パーチェスフロー ←消費者が゜認知」→「購入」→「再購入」
91/流れ悪い川の治水工事
(市場の大きさ湖の水)を(認知率・配荷率・購入率という川幅)→(企業の売上池)へ流す。
92/マーケティングの本質 まとめ
96/戦略の定義:『目的』を達成するために『資源(リソース)』を『配分』する『選択』。「資源配分の選択」
97/なぜ戦略が必要か?→?達成すべき『目的』があるから。?★資源は常に不足しているから。
99/経営資源とは、使う人が認識できていないと使えない。 ←あんな才能があったのだ??
104/選択と集中 同時にやらないことを選ぶ
109/「目的(Objective)」:達成すべき使命 戦略思考の最上位概念
「目標(Target)」:目的を達成するために経営資源を投入する具体的な的(マト)
←「到達目標」のGoal ではない。「目的は東京占領、目標(ターゲット)は日本軍」
110/「目的は、No1企業、目標(ゴール)は、売上4000億円」
「戦術は(Execution)」は戦略を実行に移す具体的プラン
112/最初に「目的」を明確にすることが、最も重要
114/ 目的:Objective 目標:Who(ターゲットは誰か?)
戦略:What(何を売るか) 戦術:How(どうやって売るか)
115/戦略のカスケード・ダウン 上位の「戦略・戦術」が下位の「目的」になる。
←視点のレベルで変わる。
116/上司とかみ合わないとき、「共通の目的」を確認する。
122/戦略の4C 選択的・十分・継続可能・自社との整合性
127/★美しい戦略とは:相手と自分の特徴の差を自身にに有利になるように活用されているもの。
131/美しい戦略は、相手との差を利用する。←相手の強みを殺して、自分の強みをいかす戦略
133/【まとめ】 「戦略」を学ぼう
136/第5章 マーケティング・フレームワーク
146/戦況分析 外部要因は、自社で制御できない。
→予め動性をモニターして、変化の兆しに最新注意を払う。
振れ幅を予測して、自社で制御できる「選択オプション」を事前に準備しておく。
160/ひとが本当にほしいのは、ドリルの刃ではなく、どりるで得られる「穴」である。
←根源的な価値
161/ブランド・エクイティ:ブランドをモノ以上の価値にしている消費者の頭の中の一定の認識
消費者が、そのブランドに対して想起するすべての要素
166/ポジショニングは相対的。 自分のポジショニングを動かすことで、
全く動かない相手を消費者の頭の中で動かせる。
167/HOWは、戦術(Execution) Whatを Who に届けるための仕掛け
182/【まとめ】マーケティング・フレームワーク
184/日本人の「お互いに分かち合う」価値観。
すべての富は神が自分に与えてくれたものだと本気でおもっている外人とは違う。
190/Mind(理性的意識)とHeart(情緒的意識)は分けて使うが、
日本語には「心」で一体化されている。
情緒的に戦えることで戦術は強いが、情緒が入り込むことで、
逆に戦略が弱いのが日本���の特徴。
192/これからは、
★自分一人が勝つことに迷いが一切ないアングロサクソンやユダヤや大陸系の
経済圏の人と、伍してやらねばならない。
192/戦術に大きな強みを持つに日本は、戦略段階で、極力「情緒」を排して、
合理主義に根差した冷徹な「選択」をなすべき。
205/コンサルは、企画提案はできても、プレッシャーのなか、
重大な意思決定をするという「当事者体験」はつめない。
208/人を育てる伝統:P&Gは、トレーニングを積極的に奨められ、
文化人として人を育てることにコミットする社風があった。
227/マーケターは、「マーケティングのスペシャリスト」であり、「ビジネスのゼネラリスト」である。
236/職業の収入の期待値を知っておくことは重要。(うどん屋の大将の年収は決まっている。)
237/年収の期待値以上に重要なこと
→その仕事がすきかということ。 好きでなければ成功できない。
238/会社ではなく、「職能」を選ぶ。
241/会社は、あなたの強みに対して給料を払っている。
弱点克服の努力に支払っているのではない。 強みをアップしなければ。
242/弱点はなくならないが、強みが冴えることで、目立たなくなる。
自身の強みとは関係ない弱点と克服すれば強みを大きくいかせる弱点。
後者を克服すべし。
245/人から見える行動(Behavior)は、
←Skill(技術)←Maindset(意志・心構)←Value(価値観) に裏付けられている。
246/著者が弱点を克服できたのは、上司からアドバイスで、
マインドセットに大きな変化が起こったから。
人が変われない最大の理由は、「変われない自分にガッカリしてしまうこと」
247/自分の強み探しで重要なのは、他人との比較ではなく、自分の中の相対的な好き嫌い、
得手・不得手から導く。
自分の好きな行動、得意な行動から探す。
251/生きた証を残したい。
ゴールのみえないマラソンを楽に走ろうとするのではなく、
到達したいゴールを明確に定めて、その方向へ一日一日
短距離の全力疾走で積み上げていく方が、公開が少ないと著者は考えている。
259/マーケティング思考をもってビジネスをすれば、成功につながる。
★戦略的考え方、「大事なものを選んで集中すること」をできる限り日常に活かすこと。
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成功事例の紹介です。主にマーケッティングの必要性を強調されています。目的、目標、戦略、戦術のマーケッティングフレームワーク勉強になりました。2017-01
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マーケティングのポジションが長くなればなるほど、いざ人から「マーケティングって何ですか?」と聞かれたときに鋭い答えを返すことができなくなると感じていた。
学生やマーケターじゃない人に向けて、マーケティングのプロと呼んで良い著者が書いた本書は、その問にずばりと答えるに留まらず、それが組織にとってなぜ必要不可欠なのかということをわかりやすく書いている。
「そうそう!そういうこと!」と、痒い所に手が届く感じの良書。
マーケは、どんな会社の中でも、ともすれば「なんか頭良さそうだけどわかってない」みたいに見られがちな部署だが、限られた資源(十分な資源をもっている会社なんて規模に関わらず、ない)を、いちばん成果が出るであろうところに突っ込むことで会社に最大の結果をもたらすのがマーケティングの仕事である。
マーケティングを生業とする人間が読んでも、改めて学びのある一冊だ。
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マーケティングの入門書として優れているだけでなく、森岡さんの知見がふんだんに盛り込まれており、入門者でなくとも読み応えがある。
あえてご自身の実績に裏打ちされた経験論で語られることにより、よりドラマチックでリアルな温度が伝わってくるのが良い。
確かに著者の主観は多分に入っているが、本書の主旨と異なるため、「体系的でない。主観が入り交じっている。」等の批判はこれに当たらないと思う。