紙の本
Another エピソードS
2016/08/30 02:04
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投稿者:みすてり - この投稿者のレビュー一覧を見る
夜見山中学三年三組で起こる災厄をかつて経験した青年に会うため夏休みに『湖畔の屋敷』を訪れた見崎鳴。
そこで遭遇したのは3ヶ月前に謎の死を遂げた幽霊だった。
自分の死体を探す幽霊の記憶の断片を集め鳴と幽霊は謎と死体を見つけられるか?
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ミステリーという感じは無かった。ホラーでもない。ただただ物語に惹き込まれていく。
あらすじ(背表紙より)
聞かせてあげようか。あなたの知らなかった、この夏のお話。異能の美少女・見崎鳴は語りはじめる。1998年、夏休み。かつて夜見山北中学の三年三組で“現象”を経験した青年に会うため、“湖畔の屋敷”を訪れた時のことを。鳴が遭遇したのは、三ヵ月前に謎の死を遂げた青年の幽霊、だった。行方の分からない自分の死体を探す幽霊と鳴の、謎めいた冒険の結末は―!?名作学園ホラー『Another』、驚愕の続編!!
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正直なところ、最後の鳴と榊の会話シーン読むまではこの作品を「1つの作品として書けそうなあるプロットを、人気の出たAnotherの枠組に当て嵌め、続編的な位置付けにすることで一定程度の利益を見込むというコンセプトで作られた商業的な側面の色濃い作品」としか思えなかった。Another本編とは殆ど関係がなかったから。
だけど、ラストのところと、あとがきを読んで納得。そもそも外伝の位置付けであればなんの問題もないし、あの現象の「影響」を違う視点から描かれていたんだ、というのが明かされたときにとても納得してしまった(よく考えたら端々の描写で途中で簡単に気づく方もいるのかもしれないけど)。
そして何より、正統続編が制作中ということに驚き。次は何を仕掛けてくるのか。楽しみで仕方ない。
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「Another」上・下巻数の外伝。
続編の『Another 2001』に続くようです。
2001の主人公は今回のSに登場の奏君が、3年3組の生徒って設定なんだろうな?
語りはじわじわ予想をさせつつ、どんでん返しがありましたが。Anotherほど、先をさきをと読み進める感じがなく、たんたんと終わった気がしました。ラストの謎解き部分が、追加、ついかで、説明的な感じがしたので、でもそこがないと、提示した謎が残ってしまうという。
久しぶりに綾辻ワールドにはまっております。2001楽しみです。
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『目には目を、命には命を』
賽は既に答えを導き出していた。空は低く、水は青かった。五月の名前を口にした時、彼等は偽りない世界へ浄化される。
美しの瞳は真実のみを写し、遥か彼方の光に想いを寄せながら、ある事実を突き止める。
人は死ぬ。必ず死ぬ。現の心を映し出した鏡は割れ、季節は静かに移り変わる。
死を語るのはいつの時代でも死者ではなく生者だ。
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さすがの綾辻作品。ホラー(あまり怖くはないけれど)の形をとりながら、しっかり本格ミステリーになっていた。子供にしては…というのはこの際置いておいて。続編が楽しみ。
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見崎鳴が榊原恒一に夏休みに体験したことを教える、という設定。その体験は、幽霊となった賢木晃也の視点から語られる。賢木の死体は一体どこに行ったのか。
幽霊が語る物語ということで、綾辻さんらしからぬ設定だなあと思って読んでいました。Anotherのマンガ版を読み直してからエピソードSを読んだので、途中でもしかして…となんとなく真相の10分の1くらい(笑)はわかったけれどそういうことかと最後に納得しました。綾辻さんらしい。こういういい意味で騙される作品はとても好きです。
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外伝的な位置付けでシンプルなストーリーなのだが、ラストにはすべての謎を綺麗に回収するあたりが本当に素晴らしい。
夏、ホラー、謎解き、少年少女、田舎といった、大人になりきれない大人が好きそうな設定にやられる。
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『Another 2001』への重要な橋渡しとなる『Another』外伝。ネタ割れにつき本編必読。 ―― http://bookmeter.com/cmt/57553043
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幽霊が自分の死体を探す話。
だが、最後にはただのホラーでは終わらない綾辻行人らしいオチが。
さらに、物語の最終盤に次作につながる内容が。
どんでん返しが予想していない方向だったため、完全にだまされた。
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自身の死体と死因を捜す幽霊と死の色が視えるという隻眼の少女。
終わらない三年三組の呪い
底に沈む記憶
死の後の行方。
輪郭が曖昧な語りの妙とオカルト趣味の雰囲気満載で
これまでとこれからをつなげる外伝。
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サラサラッと流れていくスピンオフ作品。本編が気に入ったから早速こっちも、ってことで購入・読了。本編でメイが出かけていってた時期の出来事も、ちゃんと物語として出来上がっていたんですね。中編くらいってこともあって、何となく物足りなさを感じてしまったけど、これはこれで、最後の種明かしまで含めてだいぶ楽しめました。さすが。あとがきにも書かれていて、恐らく本作における準主役の彼が中心に添えられるであろう次回作にも、必然的に期待が膨らみます。
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久々に身銭を切って買った本。
終盤のタネ明かし、昔自分が使った手法と同じようなものだったのに、見事に、コロッとダマされました。
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文庫版再読。夏にふさわしい物語なので、夏が終わる前に、と浸って読みました。
本当に「ひと夏の避暑地の思い出」という雰囲気の、ひっそりと涼しげで切なさが残る美しい作品です。ミステリ的な驚きはもちろん大きな魅力の一つなのですが。ネタを知ったうえで読んでも、充分すぎるほどにどっぷりと浸ることができる物語でした。むしろ再読の方が、先を急いで読みたい気持ちがないため、さらに浸れるかも。至福なりや。
そして初読時に感じたあの予感……当たりましたねえ。新たな惨劇へと続く模様です。楽しみ楽しみ♪
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以前の作品とはテイストの違う作品。しかし、ちょこちょこ出てくるヒントのようなものが最後にバッと繋がる瞬間が良い。
なるほど、あっこれはなんとなく分かってた。というような感じがとても心地よい。