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スチームパンクでハードボイルドで男やもめが凸凹バディ組んだりわがまま王子様と疑似家族したりする、好きなもの全部盛りのような多崎礼の新作。
おまけに性別不明の家主とか美味しすぎる。
「血」が価値をもつ世界観、巻き貝(スネイル)という都市国家の形態といい、独自の世界がまたとてもいい。
どこをとってもわくわくする。
しかもこの1巻、凄まじく気になる引きで、今すぐ2巻が読みたい。
帯によると2巻は7月下旬刊行とのこと。
後篇、と書いてあるので前後篇、2巻で終わりかな?
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これはいい。若干苦手意識のあるハードボイルドっぽいスチームパンク的な世界観にもかかわらず、ページを捲る毎にぐいぐい引き込まれた。第2話のマーテル〝シシィ”の段には泣かずに居られようか。ヴィンセントの「平和に慎ましく、心穏やかに生きたいだけなのに、僕等は思った通りに生きられないんだろう。」というセリフは登場人物誰にも掛かってくる言葉のようだ。早く2巻が待たれる。
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血液の性質で階級が決まる社会を舞台にした物語。
ううむ、いつもながら独創的な世界設定。
表紙の、中田春彌氏の美麗なイラストで手に取った人も、後悔ナシ。
詳しいレビューは2で。
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多崎礼さんの作品は本作で初めて読みました。
登場人物が皆、個性的で読んでいてワクワクします。
また、血液で各個人の価値が決まり、明度(バリュー)、彩度(クロマ)、色相(ヒュー)の三属性でその能力値が測られるという設定が面白い(まるでマンセル表色系!)。
上・下巻の書影から、ロイスとルークのイメージは焼き付いたのですが、他の登場人物(ギィ、ヴィンセント、ティルダ、他)や、ライコスの風景などの挿絵(イラスト?)もあると嬉しいなと思いました。
全体的な感想は下巻を読んだ後で書かせていただきます。
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バリューや何やとちょっと慣れるまで時間かかりましたが面白い。血によって生活もかわるヒエラルキー社会、曰くありげな主人公に雇い主(?)、最初は繋がってなかったものが、徐々に輪郭と背景をもつようになっていくと更に面白くなっていく。一筋縄ではいかないキャラクターの一人ひとりが多彩な魅力。
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血で全てが決まるという過酷な世界観に興味をもち、「煌夜祭」の作者であることから期待して購入。物語はハードボイルドな感じ。巻き貝がうまくイメージできず、世界観にうまく入り込めなかった。ルークのキャラはいいアクセントだと思うのだけれど、もっと登場人物を掘り下げて欲しい。
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「血」の持つ価値で人生が決まってしまう世界。主人公は探索人。そこへ人探しの依頼が来るが裏がありそうな気配。王子が拐われたらしい。
ファンタジーな設定のハードボイルド。少し精霊の守り人と被るが、雰囲気はもっとダークな感じ。まだ1巻なので人物紹介だがキャラクター、世界観は面白そうなので次を読んでみたい。
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ここまでの世界観を構築する力がある作家なのだと知った。
ハヤカワの電子書籍の半額セールのときに、ずっと気になっていた作品だったので買ってみた。
物語の部分では実にオーソドックスな展開ではあるけれど、ファンタジーの命の世界観はなかなかのもので、面白かった。
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随分書評書いていなかったんで、随分前に読み終わってはいるんですが…記憶を掘り起こして記録していきます。
これは特に前情報もなく、純粋なジャケ・あらすじ買いです。1巻が出た時点で、中田さんの絵と表4のあらすじが気になってはいたんですが、全くの新規で続きモノだとな〜と眺めるだけだったものの、2巻で「完結」となっていたので購入。
「血の価値を決める三属性」「巻き貝状の都市国家」「少年の捜索依頼」という久しぶりにSFファンタジーのような独自世界観。正直なところ1巻の時点では、少年ルークがちょっと苦手な「わがままな子供」すぎてハズしたかなぁとも思ったのですが、2冊同時に買ってよかった。2巻の感想に続く。
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登場人物たちが足を運ぶ場所、目にする物、あるいは舞台設定全般、記述が素っ気なさ過ぎて物足りない感じです。説明不足で何が起こっているのかよくわからないという感じの部分もままありました。
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血に階級がある世界。女王に大切にされない王子が家出をし、何でも屋の元で厄介になる。あらすじとしては真新しさはないものの、すっきりとした文章と構築された世界で読ませてくれます。
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11:多崎さんの最新刊。これまでとはレーベルが違うからか、作風もかなり硬派寄りになっていて(中盤以降はお馴染みの路線をなぞるのですが)、今回は今までになく「格好良い」路線。
何より、これまでは少年少女、「子どもたち」の物語を書いてこられた多崎さんが書く「親と子」の物語ということで、続刊も期待して待ちます。
血の三要素など、ファンタジー要素を取り入れつつのスチパン。吸血鬼とか獣人とか、そのものは出てこないのだけど、それっぽいものが好きな方はぜひ。タイトル通り「血と霧」が漂う都市国家ライコスの設定も気になる……!
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ーー血に支配される国で、血に染まらぬものを探しつづける男。ーー
作中にずっと流れる鬱々とした灰色の雰囲気と、その中でキャラクターが時折チリチリと光るように生きているのがとても素敵な物語だった。血の三属性については、把握できるか不安もあったけれども自然と馴染むし、ブラッド〇〇がこうだからこうなるぞ、と何度も言ってくれるので分かりやすかった。一巻で多くの情報が入っていて、それら全てが繋がっていくのが小気味よく感じた。でも帯の血に染まらぬものを探す男は誰の事なのか?
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多崎さんは天才なのかな。
いや、違うな。多崎さんは知っているんだな。
世の理を。
「子供を守るのに理由はいらない」
人はどうして大人になるのか。
きっと…子供を守るため。
自分の子供だけじゃなく。
子供を。
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Twitterでおすすめされて読んだ。初読みの作家さん。血の明度、彩度、色相という独自の設定はつかむまでは??状態だが理解するととても魅力的。この壮大な物語は本当に2巻で終わるのでしょうか?ミリアムは見つかるのでしょうか?