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二作品良かった
2022/04/16 06:19
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
しかし……あとがね……。まぁ、たくさんの小説家による競作のようなもの、だから、とも考えられますが。それにしても、小説家の自選で、何もこの作品にしなくても、と思える作品もありました。西澤さんのと貫井さんのは良かったです。
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どんでん返しというので、ワクテカしながら読んだ。だけど、内容的にはミステリーというよりホラーなかんじ。そして、少々グロも入ってる。
なんか思っていたものとは違って、途中で挫折。
私には合わない作品だった。
2016.7.23 挫折…
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作者自身が選ぶどんでん返しをテーマとする6篇の自作品。
【綾辻行人「再生」】
既読の作品だったが、言われてみれば確かにこれはどんでん返し(笑)
【有栖川有栖「書く機械(ライティング・マシン)」】
これは究極の缶詰め状態。作家としては自虐的ネタだろうか。
【西澤保彦「アリバイ・ジ・アンビバレンス」】
アリバイ崩しの作品だが、犯人の行動は今一つ腑に落ちない。
【貫井徳郎「蝶番の問題」】
探偵役による手記の解読は鮮やかだったが、どんでん返しとなる結末はどうも・・・。
【法月綸太郎「カリバリズム小論」】
『法月綸太郎の冒険』収録作とのことなので、既読のはずだが、ストーリーをまったく覚えていなかった。「私」と向き合う綸太郎の態度がどうもおかしいことの理由が最後の最後に明らかになり、なるほどそういうことかと納得するとともに、空恐ろしくなった。
【東川篤哉「藤枝邸の完全なる密室」】
言うなれば二重密室という状況になるのだが、後半の探偵と犯人のやり取りがおかしくて、笑ってしまった。でも、もう一ひねりした結末を私は予想したのだが。
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すっっっごい期待をしてしまった分、ちょっと拍子抜けというか「あれ?どんでん返し?」というところもあったのでこの評価。
一番初めだったせいか、綾辻行人の「再生」が面白かったかなあ。そっちか!と心の中で突っ込みましたけれども。
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人選、うまいなぁ。
双葉文庫ってうちあったかなぁ。表紙裏表紙の内側(表2、表3のとこ)が水色でびっくりした。どうでもいいですね。
綾辻の名前があったのでまあ、さくっとレジへ。レジ前で並んでる途中ぱらっと見ちゃって、綾辻のが「再生」ってのも知ってしまって、当然読んでるんだけど、「……まあ買いますよね」って買ってきました。欲を言えば、各作家から一言ずつなにか欲しかったなぁって。そうするとたぶん原稿料的なのが跳ねあがりそうなんだけど。
「再生」は何度読んでもぞっとするね。やっぱり綾辻の傍点の使い方がすげー好きです。学生時代部の先輩に「○○(作家の名前忘れた)とか読んでみたら? 傍点の使い方勉強になるよ」って批評会で言われたんだけど、綾辻のが好きで、そこを目指しているんだよなぁ。
有栖川「書く機械」これ、どこに入ってたやつ? 何か読んだことがあるような気がする。有栖川はあまりラストで物語的にオチを持ってくるタイプじゃないと認識してるんだけど、これはうまくオチてて好きです。人間味、感情が上手くでてるあたり有栖川だなぁって思った。
西澤「アリバイ・ジ・アンビバレンス」すっっっっげぇ好き。こういうタイプ大好き。歌野とかこの系統で書きそう。ああ、そうくるか、と素直に思いました。
貫井「蝶番の問題」貫井、初めて読んだんじゃね? 手記の中身についてはなかなか凝ってて面白かったですが、話のオチは弱いかな。
法月「カニバリズム小論」この話をチョイスするセンスがすげぇわ。好き嫌い別れそう。カニバがどうのっていうより、「小論」ってあるとおり基本カニバリズムについての薀蓄なんだよね。九割がそう。なので、それが「物語として」受け入れられるかどうかっていう。だって普通すぐ思うじゃん、殺した相手食ったのってどうせ証拠隠滅したかっただけなんでしょ、って。なんだろうなぁ、この薀蓄の部分、オチがあれなら、もっとこう、うまくぞっとさせる方向で作れた気がするんだよなぁ。オチは面白かったのよ、使い古されてはいるんだけど、おもしろかったの。だから、そのオチをもっと生かすようにならんかったかなぁって。いやお前誰なのよ、とは読みながらずっと思ってたんだ。で、最後にほとんど唐突に出てくるフロイトの名前な。こっちが知識不足で気づかなかっただけかもしれないけど、本人が自分をフロイトだと思いこんでいるのなら、その伏線をもっと組み込んで欲しかった。
東川「藤枝邸の完全なる密室」ひさしぶりに鵜飼さんと戸村くんを読みました。また読み返したいねぇ。軽いノリは相変わらずだし、比較的ミステリとしてもまともなほうだと思います、東川の書くもののなかでは。ラスト、とても好きです。これね、読み終わってからタイトルを確認したらいいよ。「……ああ!!」ってなるから。
綾辻から東川まで。新本格つめこみました、みたいな人選。それやるなら中身もデビュー順にしたらいいのにって思ったんだけど、したら綾辻の次に法月きちゃって、それはそれできついなって思い直しました。
抜粋、西澤「アリバイ・ジ・アンビバレンス」より。
追い詰める――��げなしに使った言葉だったが、その刹那、眼前の世界の黒白が反転したかのような錯覚に陥る。
「どんでん返し」っていうのはつまり、黒白の反転、綾辻流に言えば「ネガとポジの反転」なんだよなって。
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粒ぞろいの1冊。
なんて豪華な執筆陣。(敬称略(笑))
・綾辻行人「再生」
ホラーは苦手で、ちょっと気持ち悪いところもあったのだけど、ラストのくるり、は本当にお見事。綾辻先生のどんでん返しは、どれも絶品。(あ、どんでん返しがないのも大好きなのは言うまでもなく。)
・有栖川有栖「書く機械」
こんな編集者はいやだーーーと思いながら読んでいたら、あらららら。機械が書いた小説は遠慮したいなー。
・西澤保彦「アリバイ・ジ・アンビバレンス」
ユーモラスな流れに油断したー。怖いよー。
でも、そんな風に追い詰められた故だと思うと、、、
・法月綸太郎「カニバリズム小論」
綸太郎が彼を訪ねた理由に衝撃。
そりゃ、明るい顔になんてなれないよね。
・東川篤哉「藤枝邸の完全なる密室」
大好きな烏賊川市もの。
彼らにかかわってしまった犯人さんはお気の毒(笑)
あんな探偵にトリックを見破られたらダメージは2倍増し?(笑)
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こんなタイトルだったらやっぱり買ってしまうのですよね!!1
しかも自薦!!1
あまりアンソロジーは読んだことないのですが、ついつい買ってしまったのです
取り敢えず、どんでん返された順位を付けてみようと
最初から読んで見たのでした
綾辻行人『再生』
ホラーと言うか、何と言うか
ミステリと言うよりは世にも奇妙な物語的な。
最後にどんでん返されるのかな?と思っていたのですが
あんな良い所にフラグが……!11
デスヨネー。そうなるのですよねー……と、ニヤニヤしてしまう感じ。
最初に読んだし取りあえず6本中4位。
これが基準になるのかな……?と思ったら大間違い。
有栖川有栖『書く機械』
あれ?……まさか…あれれ?読んだっけ……?
と何となく思い当たるお話だったのです
以前の短編集にあったお話だったのですね
火村でも、江神さんでもなかったのです(ザンネン)
ところでこの話、どんでん返しなのですか?
と言う事で6位。
西澤保彦『アリバイ・ジ・アンビバレンス』
フツーにこのシリーズで長編が読みたいな……と思ってしまったのは、きっと前半の主人公の長いお話(設定)が面白かったからなのでしょうね。
主人公が気付かなかった「あれ?どこかで……」的な関係は、恐らく速攻読者は頭に浮かんでしまうので展開はそんなにどんでん返されなかったのですが
主人公とヒロインの後半、思考の進み方が小気味良くてあっと言う間に読んでしまったのでした。4位。と言う事で綾辻は5位。
貫井徳郎『蝶番の問題』
貫井は暗い感じのお話しか読んだことなかったのですけど、クローズドサークル。劇団員の5人。嵐の山荘。全員の死体。そして手記が発見。
やばい。やばいのですよ。もう心が躍るのです。
何がとは言えなかったのですが、ちゃんと伏線も新本格な要素も楽しめて面白かったのです。
貫井のこう言うの、もっと読みたい……!!1勿論1位。
法月綸太郎『カニバリズム小論』
探偵法月シリーズが読めると思っていなかったので、かなり得した気分。
しかも珍しい法月探偵のお友達の視点。
短編に丁度良い後味の悪さと気持ち悪さだったのです。
これで長編は……誰か書いてそうなのですが。
ミステリと言うよりも、心理を探る。そんなお話だったのでした。3位。
東川篤哉『藤枝邸の完全なる密室』
今まで読んだことのある本では、どちらかと言うと大衆作家(赤川次郎系)なイメージなのです。
犯人視点での心理描写がdkdkして読めるのです。
筆圧で流れを持っていく。そんなスピーディで加速する追い込まれ感が面白かったのですね。2位。
読んだ本が多い程、あああ。らしい……!!1と思ってしまうお話ばかりだったのでした。
有栖川有栖は除く。
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メンバー見て買うしかないと思い。
短編集は気楽に読めてよい。
どれもなかなか面白かったが、綾辻さんのホラーまじりの話が、とてもいい。
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久々に、アンソロジーを読んだ。
本格作家をかなり豪華に集めているだけあって、ジャンルや雰囲気にバラエティがあり、かつ基礎的な書きっぷりはしっかりした話ばかりと、コスパのよい作品集だと思う。
ただ、個人的には「どんでん返し」が最大の魅力といえる作品はなく、期待に対する肩透かし感はあった。もっと大掛かりな仕掛とか、天地を返す叙述ミステリを思い浮かべた自分が悪いのだが。
そういう含みもあり、西澤・貫井両名のものは、割とストレートな本格でよかった。
3+
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【収録作品】「再生」 綾辻行人/「書く機械」 有栖川有栖/「アリバイ・ジ・アンビバレンス」 西澤保彦/「蝶番の問題」 貫井徳郎/「カニバリズム小論」 法月綸太郎/「藤枝邸の完全なる密室」 東川篤哉
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既読作もあり、あっと驚くほどのどんでん返しではなかった。ホラーや本格などいろいろ混ざったアンソロジー。
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錚々たるメンバーによ自薦短編集、そのメンツに惹かれて読んでみたが・・・肩透かし感はある。
綾辻氏の作品は氏の好きなホラータッチの話で、オチのエッジが効いているのだけど、残念ながらこのオチは他の作品で読んだことがあって強烈度が薄まった、残念。
有栖川氏の作品は、作家の悪夢といったところがだ話が短編でもなお長く感じる。
西澤氏の作品は掴みがいいが、キャラが魅力無いうえにただ単に論理のアクロバットで現実感にかける。
貫井氏の作品が一番ヒネリが効いているし小粒ながら読みごたえがあった。
法月氏の作品はいかにもこの人ならではのブラックさが際立つが、あまり面白みを感じれない。
東川氏の作品は、ユーモアミステリーの味が活かされて密室物のパロディでもあって楽しく読める。
本来長編で実力をいかんなく発揮される作家だけに期待が大きかったのかもしれない、と同時に短編の難しさというのも分かった一作。
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やはりこの六人の名前を見たらミステリーファンとしては読みたくなりますよね。しかも大好物のどんでん返しときたら。
でもたぶん、そこまでどんでん返しを期待しないほうがいいと思います。やはり、短編ではいつもほどのゾクゾク感までは到達しませんよね。
それぞれはさすがの読み物になっています。どれも面白いですよ。
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ミステリーの有名作家ばかりを集めた
完成度の高いアンソロジーです。
タイトルが、「どんでん返し」でなければ…
短編のどんでん返しってなかなか難しいですね。
「どんでん返し」という言葉への期待感をもたずに読む方が楽しめる作品だと思います。
貫井さんの作中作がお気に入りです。
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■本格推理の巧者たちがあなたを仰天させる。
十七歳年下の女性と結婚した助教授。妻が恐るべき運命を告白する…。ベストセラーを目指せと、編集長にたきつけられた作家はどこへ…。完璧なアリバイがあるのに、自分が犯人と供述する女子高生の目的は…。貸別荘で発見された五つの死体。全員死亡しているため、誰が犯人で誰が被害者なのか不明だ…。推理作家が、猟奇殺人の動機を解明すべく頼った人物とは…。独身の資産家を訪ねた甥。その甥には完全犯罪の計画があった…。六つのどんでん返しが、あなたを虜にする。