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映画化するし、どうせ邦画だから見ないし、原作を読んでみたくなってはじめて手に取りました。
かなり読み応えがありました!
少し前に、どの描き方も不充分で、主人公にも周囲の人物にもまったく感情移入できない駄作を読み、ものすごくフラストレーションがたまりましたが、この小説はあらゆる意味でパーフェクト!
主人公の幼少期のこと、、、そしておとなになってから裁判でのことが、自然に流れて、とてもおもしろかったです。
早く結末を知りたいと思って読み続けてしまいました。
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どんどん引き込まれるように読んじゃえたけど、内容が怖すぎる。こんなこと世の中でホントにあるのか…?ってなる本でした。
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本屋の平置きを見て購入。面白かったけど、主人公の壮絶な人生は読んでいて心が痛んだ。世の中、こんな奴がいるのか!?というくらい悪い奴に人生を滅茶苦茶にされてしまう。最後は多少救われるが、読後感は爽快とまではいかない。前半の悲しみが大き過ぎます。
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読みやすい文章だし、先が気になって、どんどんよみすすめられたが…
うーん。
代償も思ったほどじゃなく(これが限界なのかもしれないが)、登場人物の行動にイマイチ納得できない部分もあり。
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いやいやこれはなかなかに面白かった!
素直に負けなくて良かった!
小公女セーラみたいだった。→いや違うだろ。笑。
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因縁の出来事がおこる少年時代と、成人してからのパートに分かれるが、一貫して悪人の描き方がムナクソ悪くていい。
文章もテンポがよく読みやすい。主人公の行動など若干ひっかかる部分はあるが、それほど気にはならない。
最後はキチンとスッキリさせてくれたので満足。
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少年期に両親を亡くした主人公が、その原因となった遠い親戚の友人の弁護士をする事になり、弁護士として危機に立たされる。根っからの悪党の狡猾な恐ろしさを翻弄される周りの人を描いて際立たせている。
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最初から胡散臭い感じが伝わってきた。そして、どうしようもないじれったさ、あまりに欲深く人間性の欠如した親子。そんな状態の中で、味方になってくれる人と出会え少しはホッとしたり出来る。しかし、社会人になってまた奴は現れる。関わりたくなくてもその網に自分から懸かってしまう。いつその網から逃れリベンジ出来るのか?天才的な悪人はこれでもかと攻めてくる。じれったさとなんとか一矢報いてくれと願いながら読み進めた。奴が最後までなめた態度でいたことと圭輔が弱腰に感じたところはもうひとつスッキリしない。それにしてもこんな悪人と関わるような事が死ぬまで無いことを願うばかりだ。
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99.9%の有罪率を誇る日本の刑事裁判。
その裁判を自分の思う方向へと誘導し、操り、そして翻弄する。
達也という人間の在り方を考えたとき、こんな人間に生きていく価値はあるのだろうか?と寿人と同じように感じ、そう感じてしまう自分に愕然とする。
幸せだった圭輔の家族に突然訪れる不幸な出来事。
その予兆は少し前から現れていたのに、まだ小学生だった圭輔にはどうすることも出来なかった。
生まれながらにして悪人はいないという性善説は、残念ながら達也には当てはまらない。
自分の手は汚さず、周囲を操り、常に自分の望み・・・他人の幸せは許せない、他人を不幸にしたい・・・を、淡々と叶えていく。
たったひとり生き残った圭輔には、子どもだからという配慮のもと、すべての事実が知らされることはなかった。
大人になってから聞かされた当時の事実に、衝撃を受けた圭輔の心情を思うと胸が痛くなる。
終盤に向けての展開には、ただただ驚かされた。
隠されていた真実、用意周到に張り巡らされた達也の思惑。
過去に光があてられたとき、ようやく見えてくる汚され傷つけられ、虐げられた人たちの辛い思いが浮かびあがってくる。
まっすぎに、自分の中に後ろ暗いものを抱えずに生きていけたら幸せだ。
けれど、100%真っ白な人間なんているのだろうか。
圭輔のどこか優柔不断で臆病な性格は、達也たち親子によって心に深く刺しこまれた楔によって形成されたものだ。
けっして爽快感が残る物語ではない。
辛く、苦しく、やりきれない痛みが、心にじわりと傷をつけていく物語だ。
それでも、読んでよかったと思わせてくれた物語だった。
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伊岡瞬著 「代償」
生まれながらの悪人などいないと思うが、作品に描かれている達也などはもしかしたら「善」というものを知らずに生まれ育ったのではと思ってしまう。
「悪い子供はいない、悪い大人がいるだけだ」とはある教育評論家の言葉だが、ではその大人を悪くした一番最初のワルは誰?
もしかしたらそれこそ生まれ持っての悪人なのか?
達也の恐ろしさが自分に降りかかって来るようでイッキ読みの面白い作品だった。
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450頁超えでそこそこ分厚い。面白くはあるので思ったより短時間で読めましたが、生理的に嫌悪感を抱かずにはいられず、一応ハッピーエンドと言ってもいいのに気持ちドンヨリ。継母と小学生男子がデキてるって、フランス書院かよ。いや、フランス書院では醜女と小学生の絡みなんてありえない!?(^^;
両親と幸せに暮らしていた小学5年生の圭輔の人生が、近所に遠縁の一家が引っ越してきてから暗転する。一家の息子で、圭輔と同い年の達也に、初対面のときから悪意を見て取っていた圭輔。しかし、達也は人の心に取り入る天才。彼の企みによって圭輔の家は火事に遭い、両親は還らぬ人に。その後、達也の家に預けられた圭輔は地獄の思いを味わう。大人になり、弁護士になった圭輔のもとへ指名があり、なんと依頼人は強盗致死罪で逮捕された達也で……。
子どもは子どもらしくあってほしいという気持ちがあるからか、悪意に満ち満ちた子どもの話は苦手。邪悪で卑猥、自分の手は汚さずにどんな酷いこともやってのける達也にはヘドが出そう。第一部で描かれる少年時代の話は本当に辛い。第二部では胸のすく展開を期待しましたが、どこまで悪賢いんだという達也に翻弄され、すっきりとはできず。誰だって性善説を信じたい。だけど、絶対に更生などしない人間って、この世にいると思いませんか。
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借り物。読んでいる間ずっとモヤモヤとイライラが止まらないという、恐ろしいほどのクズ野郎が出てくる。が、最後にそのモヤモヤとイライラを払拭できるほどの結末が待っているかといえばそうでもない。決して面白くないわけではないけど、読んでいる間の感覚が酷すぎて読後感が薄い。とにかく色々な意味でもやっとする一冊でした。
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こんなに悪い奴、憎い奴がいるのかと思ってしまった!悪役キャラの悪党ぶりが物凄い!
胸糞悪い!笑
しかし物語は手が止まらない一気読み!
これは是非とも読んでいただきたい!
読んだらわかる!!笑
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家族を失い遠縁の達也の元で過酷な生活することになった圭輔。弁護士になった圭輔のもとに殺人の弁護の依頼をかけてきたのは達也だった。
宮部みゆきの模倣犯を思い出し、犯人の網野と達也が重なりました。親切そうに相手に近づきいたぶるところがでしょうか。
途中、圭輔の元から友人の寿人や美果が離れていき孤独に悩まされる圭輔を見てられませんでした。
最後はきちんと寿人と一緒に、達也に代償を払わせたと言えるかは分からないけど、失ったものも大きすぎたかな。だからこそ真琴との中が上手くいきそうな最後の展開は嬉しかったです。
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前半は結構しんどいこと書いてあって。実際にもいるんだろうね、子供でもああいうサイコパスのような。怖いなあ。よくまあ、しっかりと人物設定して書けてました。