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あまりにも過酷すぎる主人公の思春期の受難劇を描いた第一部は、読み進むのをためらいたくなる。
しかし、彼の運命はどうなるのか読み進みたいし、彼の行動諸共もどかしい思いを引きずりながら、頁を捲らざるを得なかった。
嫌ミスとも思える第一部に対し第二部は、思春期の関係を断ち切れずに、悪魔的犯罪者と主人公が法廷で争うリーガルミステリーとなっている。
決着はどうつけるのか、題名通りどういう代償を与えられるのか、息を持つかせぬサスペンス溢れる展開に、読書の醍醐味を味わう。
これまでも、小説その他でいろいろな犯人・悪人が登場しているが、これほど悪魔的な存在が描かれているのは稀有ではないか。
「まったく人を顧みない、全く反省しない根っからの悪を書いてみたい」という、著者の思いは、見事に果たされている。
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著者初読み。
ブクログで話題になっていたので、読んでみた1冊。
レビューでイヤミスであることは理解して読み始めたが、どこまでも広がる悪意に気分が悪くなる。
第1部で描かれる圭輔と達也の中学時代。そして、第2部では弁護士となった圭輔が達也の弁護を頼まれる様子が描かれる。
どこまでも、悪人である達也の圭輔に対する嫌がらせは目をそむけたくなるほど。しかし、どこかで圭輔が救われるのではないかと、つい先が気になり、ページをめくる手が止まらない。ラストは期待したような内容ではなかったが、それはそれでイヤミス作品として成り立つのかもしれない。
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一気読みしようという意識なく気付いたらもはや最後のページだったレベルの「一気読み」。サスペンスでイヤミス
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たまたま目にとまったので、購入。
早く解決してくれ〜〜〜って思いながら、ドンドン読めちゃいました。
途中読んでいるこっちが心折れそうになりましたが、続きが気になってサクサク読めちゃう作品。
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本は通勤中に読んでいるのだが、朝からイヤな物を読んでしまった感。一旦引いて、更に悪化する展開に心が重くなってくる。
普通の家に暮らしていた主人公が、気の合わない親戚の同級生が泊まりに来た日に、火事で両親と家を無くしてしまう。その同級生の家に引き取られるが、苦痛の生活を強いられる。
話としては物足りなさを感じる。タイトルに引っ張られたかな「代償」、まあそうだけど。もう少しひねりというか、意外な展開が欲しかった。まあ「代償」だけども。
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達也と母道子の変な関係にあんぐりって感じ。火事で両親を亡くした圭輔が弁護士に出世し、寿人と一緒に真相を暴く部分は一気読みした。
最後は2人とも裁かれて一安心。
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最初、なんだが重くてイライラしてなんとなく嫌な感じだなぁと思う文体というか雰囲気で、途中ようやく息を吐くんだけどやっぱり終わりかた含めて残念というか……わたし結構嫌ミスとか大丈夫なんだけど、今回作品肌に合わないのかなぁ。
多分主人公にイライラするんだと思う。
当たり前の反応なんだろうけどお前弁護士になんでなったんや!としか思えないというか。
決意して達也と対峙するという場面が明らかに薄いせいだとも思う。
あくまで個人感想で、好き嫌いの話です。
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201708/面白かった、一気読み。ヤドカリ一家(藤子Aの魔太郎)をさらに凶悪化したような達也一家。圭輔の努力(というにはあまりにも過酷だけど)で弁護士となってからはもう少し強気に出られないのかと、耐えるだけの主人公圭輔に苛立ちを感じる場面もあったけど、ずっと続くとそうなってしまうよね…。そして周囲にわずかだけど支える人々がいてよかった。書店ポップで気になり買ったけど、「代償」っていうタイトルは、表紙買いするにはちょっと弱いかなと思った。
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代償
伊岡瞬さん。
一気に読めました。
ビックリするくらい一気に。
大好きな作家さん。
薬丸岳さんに、匹敵するくらい。
感情移入しすぎて、
主人公圭輔が、あまりに可哀想で。
目が腫れるくらい
泣きながら読みました。
達也の鬼畜さ。サイコ的。恐ろしさ。
こわかった。
こんな人に目をつけられたら。
お終いだーと、
本なのに震えました。
孤独な主人公圭輔に、
話しかけて友達になってくれた寿人。
良い人だー。
最後まで、ドキドキハラハラ。
最後尻切れとんぼに、
なる作品が多い中。
よい形で、終わったので、
読み切った感があり。
面白かったです。
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何気なく本屋で立ち読みしたら、
止まらなくなり100ページも読んでました。
そのままレジに直行です。
あいにくレジが混んでて、
そこでも読んでました。
そのくらい止まらない内容です。
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読み進めていくうちに、真っ暗な嫌な気持ちが募っていく。
達也とはそういう人間だった。本当の「悪」とは、そういうものなのか。
自らは手を下さず、思いのままに世界を支配する達也。彼の巧妙な計画に周囲の人は巻き込まれていく。
読み進めらと嫌な気持ちになるのに、続きが気になって仕方ない。そのジレンマに苦しみながらも、読んでよかったと思える作品だった。
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幸せな家庭で不自由なく育った圭輔が、不幸な事件をきっかけに
遠縁の道子、同級生の達也の家の居候の身になり・・・
圭輔の人生は一体どうなるの!?
不幸な事件の真相とは!?道子の夫の行方は!?
一気読み必至と帯に書いてあったが、これは本当に一気読みしてしまった。
途中でやめてしまうには辛すぎて。
本当に辛すぎる。
それなのに、この主人公の心の美しさと言ったら。
優しすぎるよ。お人よし過ぎるよ。
何て良い子なのだろう。。。
題名が「代償」なのだから、どこかに明るい未来が待ってるはず。
それを読者である自分も必死で追いかけてしまっていた。
兎に角苦しい途中で読書を終われない。何とか少しでも光が差すまで!!
とついついページを捲ってしまう。
読んでいて苦しい時間も長いが、最後はす~っと胸のすく思い。
最初から最後まで、圭ちゃんはいい人だった。
これは単純な復讐物語でなく、主人公から学ぶべきものはとても多い気がした。
なるほど、全く復讐ではなく、これは代償なのだろう。
読後のスッキリ感と言ったら◎
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最初は心が痛くって最後まで読み切ることができるか心配になるほどだったけれど
どんどんひきこまれる。
悪人は予想以上にこれでもかというくらいに悪事を働き、善人はとことんお人好しなくらいに素直で真っ直ぐ。
対比する人間模様の交錯が浮き彫りになるほどに先が気になって
裏切らないストーリー展開。
読み応えバッチリで読後もわだかまりもなく胸にストンと落ちて
読了したという達成感でいっぱいに。
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同情、応援、嫉妬
ありえないほどあまりにひどい犯人は別にして、主人公の悲惨な人生に同情する第一部。幼き頃の天敵と対峙する主人公を思わず応援する第二部。いったいどないなんねん?
準主役というか、仲間が増えてからの主人公は自身のタバコの葛藤を抱えたまま天敵を追い詰めていく。でも、結果はあまりにあっけない。そして、超美人にモテるところに至っては嫉妬しかないな。
少し非現実的に過ぎる感じがあるのと、言い訳はあるものの淡々と過ぎ去った過去の事件処理があまりにずさんに感じる点以外は良く出来た筋書きで一気読みしちゃいましたよ。銭湯行けなくなったよ。
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自力で生きて行くのには幼すぎる。
理不尽な大人の元にいるしかない。
縁を切りたくても切れない人達。
そんな物から逃げたくても逃げられない…。
苦しすぎるよぉ