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本好きにはたまらない本、という紹介を見て読んだけど、うーーーん世界観が全然好みではなかった。
あの作家の話を描くならそれだけでミステリ仕立てにした方が面白かったと思う。
抽象的な謎めいた女性、不思議な少女・・・・おっさんは好きかもなあ(おばちゃんにはゲロゲロ)という設定。
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ブクログで本好きのための本という広告を見て読んでみた。魚が囀るという不思議なタイトルに惹かれて読んだけど、読み終わってから納得。
現実と虚構が入り混じってグイグイ先が気になる作品だった。けどなかなかファンタジーだったので、苦手な人もいそう。
風景描写が詩的で、文学作品のほか作家自身のことも知れて知的好奇心を満たしてくれる作品だった。
日本でも文豪ストレイドッグスや月に吠えらんねえといった作家や文豪を描いた作品(マンガ)が多いけど、世界的な流行りなのだろうか?
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面白くなかったとは言わない。今までに読んだことのない雰囲気と構成で、読み進めるのは楽しかったし、本の中で挙げられる作品で興味を引いたものがいくつかあったから読んでみようと思う。ただ物語としては物足りない。せっかく素敵な舞台なんだから、もっと語ってほしかったかな。ラストスパートが特に。。。
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む~~、なぜかあまりおもしろいと思えなかった。
かなり描写が観念的じゃないですかね。そして理屈っぽいというか、説明っぽい。芸術とはこうである、みたいな感じで言葉で述べてしまっている。
で、その観念的な部分と、大作家たちの殺人(?)という妙に現実的でセンセーショナルなネタとが、頭のなかでうまくかみあわなかった。著者が巻末で、そういう論もあったけどフィクションですみたいな説明もしているけど、シャーロキアンからは憎まれそうです(^_^;;
物語同士がつながっていて登場人物が行ったり来たりといえばサーズデイ・ネクストですが、あれはあれで破綻もしてるけど、濃厚な世界があってやっぱりおもしろいかな。
あと、書店ファンタジーだとペナンブラ氏とか。あれも、それなりに一定の世界が築かれていたものね。うむ。
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本好きの青年ヤニスが偶然出会った古書店の女主人リオ。ヤニスは彼女の本にまつわる知識の深さに魅了され、本屋へ足繁く通い詰めるようになる。しかしある日リオはお店から忽然と姿を消してしまった――。
本好きをときめかせる仕掛けが端々に用意されています。ヤニスを通して様々な名著名作の登場人物やモチーフが描かれ、元の作品を読んだ人なら「これは!」とひらめく瞬間があるはずです。場面は現実と虚構(という名の本の世界)を行き来しながら物語の深淵へ。
これでもかと詰め込んだ物語の数々と著者の本への熱量に思わずおののいてしまい、個人的にはなかなかストーリーには集中できず。あとヤニスへの感情移入が難しかったのがちょっと消化不良です。タイトルと設定は好物なだけに悔やまれる。
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アテネで暮らす本好きな主人公・ヤニスと不思議な女性・リオとの交流と神秘的な体験を描く作品。ヤニスが語る本を買う際の行動やリオへ寄せる想いにニマニマしていたら、他方のパートで進んでいた物語が急に合流して驚きのクライマックスへ。ミステリ要素もあるよ
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本が凶器になる可能性。基本的には心や人生を豊かにするものだけど。ミステリを書いているからって、完全犯罪をできるとは限らないけどね。現実とフィクションを混同しがちな気がするな。
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霊感をもたらすミューズとの邂逅。
今いる場所を離れて、書くことへの情熱をもちはじめるのには、このくらいは妄想がいるのだろう。
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2017.2/10 ジャンルや色などで分類されていない不思議な本屋...それは良かった。でもなんだろう、ちっとも響かなくて残念。
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物語とは、読書とは、世界とは。
ヤニスがアテネ旧市街で迷い込んだのは、女店主リオの守る古びた書店。リオとの会話を楽しんでいたヤニスだが、ある日、リオは消えてしまう。
不思議な話。なんともいえない余韻。理路整然としたものを求めて読んだら、混乱したまま終わるだろう。フレッチャーとアーサーの挿話が、現在と何か関係したり、謎が解けたりしたのか、といえばそうでもない。とにかく物語の、読書の世界に迷い込んだ。それが楽しいことを知っている。
物語は現実と違うかもしれない。でも現実よりもはるかに雄弁に、隠されたものを語ることがある。文字に書かなくても読まれるものがある。物語は力を持っている。それを読み解こうとする情熱をもって受け取ることができる人がいれば。物語が禁じられる世も恐いが、物語を読まなくなった世が恐い。
リオの正体を知って、そして読書の楽しみをかみしめる作品。大人の読書だった。
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小さい頃に読んだ、ネバーエンディングストーリーを思い出し、わくわくした。
翻訳本ながら違和感なく、魅力的な文体。
帯に書かれている通り、本好きに読んでほしい。そして読み終わった後に誰かと話したくなるような物語だった。
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もーれつに当たりだった。読んでよかった。小説を愛している、特に物語に迷い込むのが好きなタイプの読書家に向けての本だわ。じわじわ染み込む。訳者あとがきの「詩的にして哲学的、知的かつ魔術的」という言葉通りだよ。胸が猛烈に昂っているが言葉にならないよ。
「愛情もまたわれわれが知覚するものと現実が混ざりあったものだと言っておこう。信じるときにしか存在しないという意味において、愛情はよき物語と同じだ」