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現代に生きる源義経が、千年の時を超え、自らの怒涛の生涯を語り出すというのだが、中途半端に現代のものを取り入れていて、逆に読みづらい。
好きな人にはツボなんだろうが、読破できず。
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予備知識がほとんどないので大丈夫かなと思ってましたが、大丈夫に決まってたわ、町田康さんやないか。
義経と弁慶の、幼少期から頼朝軍に参戦する前までの話。もちろん大筋の流れは歴史的事実に基づいているものではあるのだろうが、その中で起こっている(であろう)人物描写、会話などがモロに町田康。町田康さんでないと書けない世界。最高。おもろすぎ。あ〜おもろ。
特に右大臣師長の男女のもつれのために挙兵させられた者たちの会話最高。おもろすぎ。
あと、弁慶の自意識。
本当につくづく町田康さん以外書けないでしょこんなの。
で、ここで終わっちゃうの!?という潔すぎる終わり方でえっ!?てなったけど、全4巻になる予定なのね。最高。
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泥棒のお姉言葉のくだり
おもしろすぎたし 義経強くてかっこいいし
めっちゃ町田康
これ4巻もあるのかー楽しみ。
早く早く早く早く早くー
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めちゃくちゃ面白い。本当に面白い。
ギケイキっていうのは『義経記』であって、牛若丸=源義経の生涯を描いた同書の現代語訳版が『ギケイキ』になるのだけれども、もうこの文体の面白さ。
現代語訳というより町田康語訳と言ってよいくらいのハチャメチャで「悲しい&苦しい」とか「マジぶっ殺す」とか普通に出てくるし、義経が超自然的な能力をぶっ放すしで。
幕末ものとか戦国時代ものを含めてもっっと町田康語訳を読みたい!
ですが、その前に、、ギケイキ続編出ますよね??
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出だしの面白さがわからなくて、ハルクホーガンと判官贔屓をググった後、知識って必要だよな…と思いました。
久しぶりに町田康作品読んだけど相変わらずで面白かった!てか完結じゃないのか!
埼玉の国道沿いの今はハックドラッグとか変なラーメン屋があるあたり、に、めっちゃありそうそういうとこ…てなった。
これからラストがわかってるだけに、辛そう…でも続々出たら読む。
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町田節、炸裂。感情移入はしにくい。最後の最後の頼朝を追いかけるとこだけ。「告白」がおもしろかったからいくつか読んだけど、あまり合わないのかも。でも、続きが出れば読む。
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子供の頃「ぎけいき」を読んで泣いた
それ以来義経ファン
これは「ギケイキ」
よくまあここまで!と呆れてしまう
でも面白い内面とか本音(きっとそうなんちゃうかな)なんてとこまで描かれていて
ラスト「えっ!」だったが そうか4巻まで続くのか
平家、マジでいってこます
本とのラストはどないなんねやろ
≪ 千年の 流転の果ては いてこます ≫
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"超"現代訳版、義経記。
もとの時代が時代なので、相変わらずわかりにくいことも多々あるのだけど、それでもこんな言葉遣いで読めるのは面白い。
ここにあるのははじめの部分だけなので、完全版になるのを楽しみに待ちたいと思います。
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思ってたより随分読みやすくて(でも町田康さん初めての人は大変かも)、しょっちゅう吹き出しながらあっと言う間に読了。このペースでこの厚みじゃ後半だいぶ飛ばすのか?と思ったけど、まだ続くんですね。
ある程度このあたりの歴史の知識を備えてから読むと、アレがこうなるのか、という面白さがあると思う。
とりあえず、菊門狙う人多すぎ。あと義仲の扱い!笑
たのしかった〜。続きが楽しみ。
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今更ながら町田康さんを読む。前から冒頭の数行を読んで頭から離れず気になっていた『告白』をやはり読む気になった
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牛若丸、つまり源義経の物語である。
とはいっても町田康の作品。
きちっとした歴史小説の訳ではない。
ないどころか、ここまでハチャメチャだと本当に爽快。
アホなパワー全開で、久しぶりに小説読んで声を上げて笑ってしまった。
しかも単にアホパワー全開なだけではない。
思わず「そういうことか!」と納得してしまう政治的な駆け引きが読んでいて面白い。
面白いだけでなく、現在の愚劣な政治的駆け引きを皮肉っているようでもある。
あるいは人間の奥底に潜んでいる、誰にも見せたくないような部分をさらけ出しているようでもある。
不真面目なようでいて、キチっとした土台があるし、結構マジなのだ。
だから面白いのだ。
ここまでやらなくても、と思える箇所もあるのだが、そう思えるくらいに徹底してやってくれているから爽快なのだ。
まぁ、真面目に歴史を読みたいと思っている人や、全編が関西弁なので関西弁に抵抗がある人にはお勧め出来ないです。
また、ただ単に悪ふざけしているだけじゃないか、としか思えない頭がガチガチに固い人も出てくるでしょう。
現在も「文藝」に連載中であり、予定では全4巻になるとのこと。
連載分は読まないで、新刊として発売されたものをまとめて読みたいなと思う。
第2巻の発売が今から待ち遠しい。
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「ハードボイルド読書合戦」で取り上げられていて、これは読まねばと、初町田康長篇。町田康って面白そうだなあと思いつつ、なんというかちょっと危うい感じがして、敬して遠ざける的な気持ちでいた。
(つくづく自分は、なんだかんだ言っても、根っこのところで秩序派なんだなあと思う。パンクをまあイヤだ!とは思わないけど、近づく気にはならない)
なるほどこれは、高野・清水両氏がおっしゃるとおり、荒ぶる中世のイメージを感覚的に取り込んで書かれているところがすごい。義経って実際こうだったんじゃないかと思わせる。「読書合戦」で高野さんも言っていたが、近世以前を舞台にした小説やドラマなどには、無自覚にその後の時代(江戸中期以降とか、現代とか)と同じ価値観を前提にしたものがよくあって、それは本当にヘンだと思う。
今とは異質なものの考え方をする登場人物たちが実にパンクで、そこに不思議な爽快感がある。続きが楽しみだ。
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ちょっと!
全四巻の最初の1冊って、わかるようにしといてよ!
「ギケイキ 1」ってなってたら、完結してから読んだのに。
町田康が、義経の一人称で自分の人生を語る。
しかし義経くんがえらいのは、千年前の生活なんぞ想像もつかないようなわしらのために、今の言葉で、今の風俗をふんだんに取り入れて語っているところだ。
“そして人間はなんといっても見た目に左右される。(中略)そこで私は以下のようなコーディネートにした。
まず白い小袖、そのうえに唐綾(からあや)を重ね着て、薄い藍色の帷子(かたびら)を合わせる。白い、すそ野大きく開いた袴を穿いて、敷妙(しきたえ)といういい感じの、腹巻、といって胴に巻く防具を巻き、唐織のゴージャスな直垂(ひたたれ)を合わせる。
(中略)
って、いまこんな格好で歩いていたら、ロケですか?って聞かれるに違いないが、当時はこれはnew lookだった。このキャラに似合ったfashion' fashion'なのだった。”
でもまあ、語るべきところはそこではなく、やっぱりだらだらと、しかし何がなしいい感じのリズムに乗って語られるその文体。
会話文も地の文も、とにかく楽しい。
好き嫌いの別れる文章だと思うけど、私は好き。
義経青春時代といえば平安時代の末期。
そして義経は曲がりなりにも武家の生まれなわけで、結構命のやり取りがえげつない。
すぐ「殺す」とか「いってこます」とか、「首を落とす」とか言って、実際にやっちゃうし。
そんな中でも有名な暴れん坊が、武蔵坊弁慶。
しかし、なぜ弁慶がそのような人間に育ってしまったのかというと、生まれの高貴と顔の不細工がそうさせてしまったわけですね。
今の時代よりはるかに見た目が人生を左右する時代。
弁慶の不細工は致命的だった。
ならば己の腕力で世の中と闘っていくしかないだろう。
だから弁慶(幼名・鬼若)は暴れ狂った。
“そのとき、鬼若は楽しかっただろうか。愉快だっただろうか。
ちがう。鬼若の心のなかには無限の悲しみがあった。(中略)
爽快な暴力をふるいつつ、鬼若の心はズタズタに傷つき、血を流していた。”
弁慶の悲しみは悲しみとして、やってることはただの行き過ぎた暴力だし、人間性に問題があることを本人は気付いていない。
生まれがよくて、力が強くて、頭も秀才程度には良い。
だから野心があるのに、顔が悪いせいで認められないのが悔しい弁慶。
生まれがよくて、武芸に秀で、金はないけれど超イケメンの自覚がある義経。
この二人がようやく出会い、頼朝が平家打倒に立ちあがったところで、次巻に続く。やれやれ。
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なにこれ、おもしろい!!
すっぴんで町田さんの古典町田訳を朗読しててメチャクチャおもしろかったので、義経記がギケイキになっても絶対おもしろいと思って借りてみる。
既存の義経、弁慶のイメージ覆しまくり。
なんだ、こいつらとんでもねーーー、の連続。
義経記自体は読んだことないんだが、これ読んでから読むと結構おもしろいかも。
義経もなかなかのものんだが、弁慶の心内の描写がすごい。弱気弁慶と強気弁慶の血みどろ闘いが、こーゆー風にあらわすかあって感じ。
いやあ、町田さんの感性に脱帽。
未だ頼朝に会ってもいない。
どうやら続きがあるみたい。
頼朝の語りも聞いてみたい。
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あのー、これは古典文学の現代語訳ではありません。マジメな、本読みのお友達、ずーっと若くて、橋本治なんか好きだって言ってる方が、ついていけませんとおっしゃっていました。さもありなん。まあ、町田君の小説としては、あんまり出来がいいとは思いませんでしたが、町田康というのはこういう作家なのです。宇治拾遺をよもうが、義経記をよもうが、書いているとこうなって、あと、もう誰も止めることができない。しかし、何なんですかね、これって。高橋源ちゃんとも違うんですよね。そういうのを面白がってる自分自身も、少し怖い。