紙の本
高低差は語る
2016/06/01 13:11
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
高低差をたどれば歴史がわかる。古事記、日本書紀、万葉集にうたわれていた風景と今の風景はずいぶん違いますが、高低差に注目すれば、それらの原風景が浮かんできます。「真田丸」のあった場所も、高低差をたどってみれば、ほら!本書を片手にまちを散歩してみませんか?あなたの「ブラタモリ」が展開します。
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「はじめに」とある巻頭で、著者、新之助氏は中沢新一氏の「アースダイバー」で地形を歩き、読み解く面白さを知ったとある。
僕自身、テレビのタモリ倶楽部を別にすれば地形歩きの面白さを知ったのは中沢氏の著書だった。
2012年発行の東京「スリバチ」地形散歩を初めとする地形歩きの本も何冊か読んでいる。
2013年秋からの大阪での単身赴任。大阪ってホント平べったいなあと思いながら読んだのが、中沢氏の「大阪アースダイバー」。面白かったが、どうしたって上町台地の話になる。
最近、友人とのやり取りでフェイスブックを始めると、大阪高低差学会のニュースが入ってくる。大阪に高低差?と思わないでもないけれど、チョッと興味を持つ。
そんなわけで読んだ本書。(前振りが長くなった。申し訳ない)
本のレイアウトや地図などのデザインが「スリバチ」と同じで、シリーズの印象。
パラパラと立ち読みしても、面白さが判らない本と思う。文章と地図と写真に目を配りながら、じっくり読まなきゃピンと来ない。太古からの海岸線の変化や古代から江戸時代、近代の河川工事での地形の変化など、そういうことだったのかと思う処が満載。
本書に紹介された場所は全部、大阪暮らしを始めてから行った処。十三、伊丹は自転車漕いで行った。中百舌鳥の仁徳陵や柏原の応神陵、住吉、天王寺、石切は古代史好きには外せない。
東京の地形絡みの本を面白がって、今は大阪をアチコチ歩いている僕のために出版してくれたような本。そんな奴、あまりいないだろうと思うけど。
きっとタモリ氏とNHKのスタッフはブラタモリで大阪取り上げようか、どうしようか、考えてるだろうな。新之助さんと連絡を取って、あーだこーだやってるんじゃないかな。でも、なかなか難しいよ。
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楽しい。大阪にこんな場所があったのかと気づかせてくれる。行ってみようと思える。写真もまた楽しい。地図もいい。
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高低差マニアに取って必読書と思い、久しぶりに新刊を書店にて購入した。
まずは上町台地というのでなるほどなるほどというところは多々あるが、少々おもしろみに欠けるとことがあるかな。
こんな本を買おうという人であれば、大阪の地形の成り立ち(歴史)はある程度抑えていると思うし、一寸した景観ポイントはもちろん知っているというところである。
もう少し突っ込んだ内容が欲しい。今回注目したところは、部分部分でカシミール3Dを使った地図が出てくるのであるが、こういったソフトを使った地形の見方というようなところをもう少し詳しく書いて欲しい。
概要は良いから一点集中で突っ込んでくれた方が、ほお、そうなのかと納得できるのである。取り上げている範囲も広すぎる様に思う。手応えがあったら続編で別のポイントを詳述というのが良いのではないかと思うのである。
あと、文章が少々説明的である様な気がするのである。タモリ倶楽部というわけにはいかないとは思うが、この手の本にはもう少し期待したい。
と言うわけで、少々辛めのレビューとなりましたが、続編に期待。
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我が家でも もれなくブラタモリブームでして。
その関連ということで 面白そうだなと手に取ったのがはじまり。
さすがに図書館での予約も多い。
次の予約もあったので じっくり読む時間がとれず 知ってるエリアだけのつまみ読みだったけど。
地元に住んでいながらも、へぇ。そうだったのかと思える情報がかなりつまっていて なかなか面白かった。
この本をカバンに入れて散歩に行けたらきっと楽しいはず。地元のことを好きになれる一冊。
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ブラタモリ。大阪で地形というと、やはり上町台地がメインになる。それ以外の地形についても触れられている。地形に興味がある人にとっては、良いガイドブックになる。
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古代日本の国際港にて商業繁華の浪速の地。東京と比べて圧倒的な歴史の深さに驚く。やはり日本は関西を中心に動いていたということを思い知らされる。地理の勉強だけでなく歴史の勉強にもなる。ただ、上町台地北部の谷があらかた埋め立てられている事実は残念だ
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大阪の水の都のイメージに対して、上町台地が南から伸びてきて、千里や枚方などの丘陵が周囲に控える地形をイメージすると、それぞれの地域の特徴が別の角度から見えてきますね。
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<目次>
第1部 大阪の地形の魅力 高低差概論
第1章 砂州の上にできた大阪
第2章 母なる上町台地の記憶
第3章 地形歩きの極意
第2部 大阪の高低差を歩く
第1章 大阪のはじまりの地
第2章 上町台地の高低差巡り
第3章 水辺の跡に誘われて
第4章 古代の海岸線を辿る
<内容>
皇帝さのないように思われる「大阪」の地形散歩本。意外と大阪にも坂はある。「上町台地」は知っていたが、そこから結構下るところもあり、その下ったところは川辺(現在は暗渠多し)なのだ。「谷町」もあるし、「道頓堀」は水辺だし、旧難波江もイメージできた。歩いて見たくなった。
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大阪府の坂道、地形、川の流れ、暗渠などについて歴史、歩き方について書いてある。ブラタモリ風の地形の街歩きの本。