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シンプソンズと数学とが結びつかなかったが、本書を読んでストーリーの至る所に数学ネタが散りばめられていることを知った。確かに数学者たちの楽園だ。
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1990年7月から1991年9月まで米国に出張していた時にザ・シンプソンズを楽しく観ていた。その時には隠された?数学の話題に気が付かなかった。この本を読んでお下品だけなアニメではなかったことが分かった。
DVDを借りてじっくりと観てみたい。
英語版を知って買おうと思っていたら,翻訳が出たので早速買ってしまった。翻訳で付加された脚注がとても丁寧で,日本語も読みやすい。
タイトルはいただけない。シナリオライターは天才ではなく秀才でしかない。原題を素直に訳したほうがよいと思う。
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サイモン・シン氏の著作は、邦訳が出たら必ず買うようにしています。本作は、ザ・シンプソンズという、テーマはあるものの、これまでに、氏の著作の総集編という趣。科学、数学の世界の、入口からもう一歩踏み込んだ部分をのぞかせてくれる。
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数学ネタに絡めた「ザ・シンプソンズ」「フォーチュラマ」礼賛本で、同シリーズを観たくなる魅力にあふれているが、啓蒙書としては著者の能力からすると息抜きのような書籍。企画自体は「代替医療のトリック」前からのようだが、同書の訴訟騒動で疲弊しているのだろうか。
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「フェルマーの最終定理」で名を馳せたサイエンスライター、サイモン・シンの最新作。
最初は「何故サイモン・シンがザ・シンプソンズ?ネタ切れ極まれりじゃない??」と失礼なことを思ってしまった。
すみません。
ザ・シンプソンズは、大味なアメリカンギャグが連発される退屈そうなアニメという先入観があって一度も見たことがない。
しかし、このサイモン・シンがこの本で明らかにしているとおり、ザ・シンプソンズは微分積分からフェルマーの最終定理、高等幾何学等々まで高度な数学概念を縦横無尽に張り巡らせたナード・ギーグも楽しめるアニメなのだ。
ハーバード大、プリンストン大、カリフォルニア大の物理学や数学の修士、博士持ちが脚本家にぞろぞろ名を連ねているのだもの。みなさん、ナチュラルボーン数学好き。
競技数学者(マスリート)なんて単語、この本で初めて知りましたわ私。
数学を知っているということは、もう一つ別の世界の扉を開くということなのだなと痛感させてくれる本。
ザ・シンプソンズとは直接関係ないけど、こんなエピソードで一番それを感じた。
「アメリカの数学者エドワード・カスナーが甥のミルトン・シロッタと話していて、100の100乗に名前があるといいなといった。すると9歳のミルトンがgoogolという名前はどうかと言ったのだ」
なんか見覚えがありますね。グーグルの社名はここからきたのだそうです。googolの方が正しい綴りだそうですが、創業者二人は綴り間違いのgoogleを好んだので、そちらを社名にしたとか。
また、ミルトン君はグーゴルプレックスというもっと大きな数の定義を提案し、グーグルの本部は当然グーグルプレックスというそうです。
また2004年にグーグルはシリコンバレーを通る国道101号線沿いに次のような看板を立てた。
{first 10-digits prime found in consecutive digits of e}.com
(eに現れる最初の10桁の素数,com)
このウェブサイトの名前を知るには、e(オイラーの式の最初に現れるe)の数の並びを調べて、素数になっている10桁の並びを発見するしかない。(中略)そのウェブサイトを訪れると、グーグル研究所に職を得たいと思う者にとってポータルになる、別のウェブサイトへのリンクが現れるようになっている。
なんかゾクゾクしちゃうよねー、こんな数学ネタが盛りだくさんで一気に読めました。
本自体の面白さには文句無し!
しかし、この本の著者は「フェルマーの最終定理」、「宇宙創生」、「暗号解読」とあれだけ知的興奮に満ちた本を世に出したサイモン・シンですからね。。。
「代替医療のトリック」を読んだ時もそうだったけど、
サイモン・シン自体への期待値が大きすぎて、やや肩すかし感があるのでした。
次作に期待!
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シンプソンズの制作チームは他のアニメとは違う高学歴の人がチームに多いらしい。そのため数学的な難解な定理やエピソードなども混ざっているらしい。
著者のサイモンシンは「フェルマーの最終定理」からファンで読んでいたが、今回は私自身ほとんど見たことがないせいか、あまり興味を持てなかった。
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アメリカのアニメ「ザ・シンプソンズ」や「フューチュラマ」には、多くの数学・科学ネタが織り込まれています。
脚本家のほとんどが理系マニアであるからです。
数学者・科学者として研究の現場に残る道から外れ、コメディアニメ制作の道へ進んだ彼らに後悔は“ほとんど”ないようです。
理系であることの信念を捨てず、研究職以外の仕事へ進んだ人にはきっと共感できる一冊。
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アニメ『ザ・シンプソンズ』は実は数学満載の作品だった。それを支えているは有名大学で数学、物理学を修了した経歴を持つ脚本家陣。
小ネタ、背景に多くの数学ネタが登場。作品内で扱っているのは、微積分から数論、無限小から無限大までと幅広い。
『ザ・シンプソンズ』は知っているけれども、見たことはないので、本書をきっかけにかなり興味を持った。
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純粋数学は名画に似ている。ほとんどの人にとって理屈は分からないが、その美しさは感じとれる。
シットコム(シチュエーションコメディ)アニメとしてしか認識していなかったシンプソンズに、こんな数学的遊びが盛り込まれていたとは!科学者がSFの名作を生み出す例は欧米に多いが、数学者の脚本家集団がこれだけのコメディを生み出しているのは面白い。さらに言うなら、脚本家集団という欧米的製作方式も面白い。
これまでの著者の本とは少し系統が違うので、個人的には肩すかしを食った面もあるが、強い知的好奇心を満たしてくれた。
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アニメ「ザ・シンプソンズ」の中で出てくる一見意味のない記号や数字には、数学的な意味がちゃんとあるとサイモン・シンが優しく説明。脚本家たちへのインタビューを元にまとめているのでサイモン・シンの偏見ではなくちゃんとした正しい見方になっている。
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シンプソンズに出会ったのは25年も前か…
愛犬にバートと名付けた自らのセンスに、本書を読んで感じいった。
インテリがインテリを皮肉ることの面白さは、まさにその通り。
無限=無限+1、ドウッ!
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『フェルマーの最終定理』、『暗号解読』、『ビッグバン宇宙論』、『代替医療のトリック』に続くサイモン・シンと青木薫のコンビで送るサイエンスノンフィクション。
黄色の肌をしたヘンテコなキャラクターが主人公の米アニメ「シンプソンズ」のことは知っていたけれど、全く面白くなく(理解できなかった)まともに観ることはなかった。『サインフェルド』や『フレンズ』は楽しく観ていたんだけれど。本書は『シンプソンズ』(正確には『フューチャラマ』も)に数学ネタがちりばめられていて、そのネタが脚本家たちが頭を絞って入れ込んだものであることが解説されたものである。どうりでわからなかったわけだ。
そもそもコメディアニメの脚本家に多くの数学科や物理学科の出身がいるのが驚き。アニメのストーリーには論理的な思考回路が必要なのかもしれない。本場のアメリカで「シンプソンズ」と数学の関係はどこまで知られていることなのだろう。それによって、この本のインパクトは違ってくるだろうな。
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Futurama見たくなる、素数、次元、数学歴史ネタが詰まったシンプソンズとそれを支える脚本家たち。アメリカのドラマおよびテレビアニメの脚本家の層の圧倒的厚さがよくわかる。
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「シンプソンズ」走っている。あお黄色い肌のギョロ目の一家のことだ。C.C.レモンの印象が強い。それ以外は知らなかった。本作は、そのシンプソンズを作った人たちの話だ。
そしてシンプソンズに描かれた「数学」を解きほぐす。
一度も見たことがなかったので、そうなのか。という感想しか持てなかったが、一度でも見たことがあるならば、とても楽しいと思う。
背景に書かれた数学やセリフに含まれた数学など、とても面白い。数学がアニメとどんな関係が?と思ったが、読んでみると納得できた。脚本家がギークやナードばかりだからこそできた作品なのだろう。
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科学ネタを、関係する人に焦点をあてた面白いドキュメンタリーとして書くことに定評がある著者の最新作。翻訳文もわかりやすい。
長寿テレビアニメ「ザ・シンプソンズ」の脚本家チームに数学者たち(元研究者たち)が多数含まれていることに注目し、過去のエピソードの中に登場するギークな小ネタがどういう経由でアニメに盛り込まれるようになったかということを紹介している。
読んでいる間はエンターテイニングで面白いのだが、何が書かれていたかを人に説明したり、書き記したりできないため、自分のアタマの悪さを痛感する。