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・どうでもいい嫌なことについて何度も考えるのは、「おなじみの問題」に安住してしまっている。
↓
⑴どうでもいいけどおなじみになっちゃった問題
⑵なじみがないけど少しずつやれば何とかなりそうな問題
⑶自分には手に負えない問題
に仕分ける。
⑴を手放し、⑵にとりかかる。そのうちに⑶の解消の糸口が見えてくるかも
・日常における「うまくできたなー」「今の自分はやれている」「これはおもしろい」という感覚をじっくり養う
↓
他人の評価を気にしないようになれる!
満足は他人の評価とかじゃなくて自分の中だけで完成できる。
(競ってくる奴は不快だし…)
負けたくないことと負けてもいいことをはっきり分ける
・やりたいことを仕分けする
↓
短期=衝動。小さい器。満たしやすいがすぐ干上がる。ほっとくと叶えなくても消えることも
長期=願望。大きい器。満たすのに時間がかかる。大変さをわかっていながらやりたいと残っているのは、大切なことなのかも?
・愛着=親バカのようなもの。ある種素敵なこと
根拠を示して他人を羨ましがらせる必要はない。
自分で自分は親バカだなと認めてさえいれば、心の中でその対象は支えになってくれる。
・自分の中の子供の面倒をみるのは自分
だれかに面倒をみてもらっても迷惑だしその場しのぎにしかならない。
自分で面倒をみる。あやす。
大人になっても子供の自分が内側にいるのは、みんな同じ。
・明日の自分を接待する
明日の自分がありがとうって思いそうなことをしといてあげる。
↓
少しずつ毎日が暮らしやすくなる
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津村記久子ってエッセイの手法を変えた?
「やりたいことは二度寝だけ」のような、日常雑記ユルユルダラダラ系とは一線を画す、自己啓発本にも近い手法、ストレスが多い日々をやり過ごして、それでも幸せに生きていくノウハウがしっかり詰まった良書である。
ムッサ頑張ってる連中には申し訳ないけど、人生なんてこんなもんでエエのよ。順位や成果にこだわり過ぎず、自分の所属している団体(会社とかグループとか国家とか)への貢献ばかりを気にせず、日々を小さくてもおだやかに幸せに生きていく。幸せって今感じる事であって、数値とか成果で測れるもんじゃないよねぇ~。
文章は確かに津村節なんだけど、津村節でこんな本も書けるのかと感心したし、とても気に入った1冊
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津村さんのほかのエッセイと比べると、この本は言葉に力がない感じがする。好きな物や事についての記述がうまい人なのでぼやーんとした感じが残る
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P.30
ただ賢明にあろうとしすぎて、何かに関わった時に、本当にそれをすべきなのか、得なのか、人に見せる見栄えのすることなのか、ということにまで考えが及んで、結果的にそれらの要求を満たすのものが見つけられない(後略)。
P.40
自分で自分にOKを出せない人は、いつまでたっても、いくつになっても他人の誉め言葉を必要とするし、(中略)、中には他人をおとしめて安心するようになる人もいます。
P.94
(前略)、フラットな人間関係の中での、「見せたい自分」の売り込みが要求しているものは、精神的な接待に他ありません。
P.111
ゆるやかなつながりの中で話をして励ましあって、それからまたそれぞれの持ち場に戻るということ。
P.118
人間の行動を決定するかなりの部分を支配している要素は、倫理や欲望という以上に「慣れ」であると思います。
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教訓や反省と、少しの慰めを感じられる。
自分をマネジメントすることは難しいけれども、少しずつ考え方を変えていこうとする姿勢が大切だと感じた。
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くよくよとあれこれ悩んでダメだな、自分。
と思うことが多く、それで更に疲れるということが多い私。
この本を読んだ後は、でもくよくよ悩むのってそんな悪いことでもないかもしれない。
結構くよくよ悩んでる人って多いのかも。
こんな立派に本を出されている方でさえ、くよくよ悩んで、余裕のある大人になれないことに引っかかりを覚えたことがあるのだと安心した。
怠けてしまうことはあるけれど、それも許しつつ、一つ一つやっていくしかないのだ。
むしろ、一つ一つやっていけることが十分立派なことなんだと今の自分を少し受け入れられたような気がする。
くよくよ悩んでダメだな、
子供の頃想像していた"大人"に成れてなくてダメだな、
とかって考えて自分のことを認められていない人は
読んでみると、自分に少しは優しくなれるかも。
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私もくよくよしがちなので、何かのヒントになればと思い手に取ってみた。
特にいいなと感じたところ。
P57〜58
「今の自分を腹立しく思うであろう未来の自分を『間抜けで文句言いの疲れた客』とみなすことにしてみました。
もはや明日の自分は今日の自分と同じ人間ではなく、ちょっとしたことで怒る、疲れている客として仮定して、今の自分は、その人を接待しようとしている、と考えるようになりました。(中略)
生活することとは、つくづく、今日の自分と明日の自分との終わりのない交渉なのだな、と最近は思います。
「明日のあんたは今日よりつらそうだから、このぐらいはやっておいてあげる」
高飛車な、どうしようもないなあ、君は、という気持ちで、明日の自分を扱ってやると、少しだけ憂鬱の数が減っていくような気がします」
一続きの自分ではなく、今日の自分と明日の自分が別人だと考えるのが面白い。
今日面倒くさくても、明日の自分の為にちょっとだけやっといてやるかと思える。
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くよくよを認め、それをコントロールするって言うのは、単語としてキャッチーですね「くよくよマネジメント」で、中身としても非常に深く頷けるお話が多いです。で、深めにささる。そんなとこまでは考えないなーと思う部分も多々あるけど、ここまで考えるヒトもいるんだろうなと思うことも気づきであり、違うタイミングで、やっぱ自分も考えちゃっているな、くよくよと。結構、日常でもくよくよの種ってあるのですね。そういう気づきのためにちょこちょこ読むのも効果的そうな一冊です。
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津村さんってどんな人なんだろうと思って読んだ。クヨクヨしたり、ノートに心情をひたすら書いたりと自分と似ているところがあって親近感がわいた。
洗濯や趣味の話、自他の区別をはっきりさせるという内容の話が面白かった。
クヨクヨするのは悪いことではない。ただ、一つの思考にハマるとなかなか抜け出せなくなる。なので、思考をストップする意識をもつことが大切。自分の場合、少しでもプラスの案が思い付いたらそこで考えることをやめるようにしている。
所々、参考になることがあったので、読んでみて良かった。
印象に残った言葉
●モノを捨てられないのは、自分の可能性に対する過信。また、捨てるか捨てないか判断することを怠け続けるという惰性である。
●趣味において
初期投資が3000円以下で、始めてもすぐにやめられることなら、どんどんやったほうがいい。
●真面目は簡単な保身技術の一つ。
●日常における「上手くできたなあ」とか「今の自分はやれている」とか「これは面白い」という感覚をじっくり養うことは、日々の力になってくれる。
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津村さんによる「心の取り扱い説明書」みたいな本
日常で感じる些細な不快感、悪いことが連続してうまく浮上できないときに、自分の心の状態を言語化するのに手助けしてくれる本だと思いました
作家さんには向かって言う褒め言葉ではないのでしょうが、
やはり言語化するのがすごく上手なのです
感想はここまで。
以下に自分が覚えておきたいことをいくつか備忘録代わりに書きます
「明日の自分を接待する」
→めんどうなことに遭遇した際に、これを放置した場合の未来の自分を想像する。片付けもメールの返信も放置してあとでイライラしながらする自分を少しだけ想像して「しゃーないな、明日のあたしがつらそうやから今やっといたるわ」と明日の自分のために少しの手間をかけてあげることで憂鬱を減らせるかもね。というお話
「倦怠感のためのリスト」
→人生に倦怠感(成長の見込みがないなぁ、何となく沈むなぁ)を感じた時の対処。やりたいけれどまだやってない、手のかかることをいくつか書き出す。まだやりたいことがある、ということを確認する行為自体の大切さ
「手書きによる心の保存方法」
→SNSで人にみせる部分が人に公開する人生の一部だとしたら、人に公開しない人生の部分に手をかけてあげましょう、というお話
「「おなじみ」の問題に安住しない」
→どうでもいいなじんだ問題(些末な後悔やお決まりの愚痴)とどうでもやくないなじみのない問題(片付けなきゃいけない服やお金の問題など)とをきちんと分けてましょう。というお話
特に前者の問題は解決することじゃなく問題をいじり続けることが目的となってる場合があるので注意
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わたしも悩むと負のスパイラルに落ちるけど、なんか似たような人いるんだなって親近感がわいた。
悩みごとは手放してもいいっていうのはいい考え方だと感じた。