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「怪盗と探偵」
予告時刻が曖昧だったわけ。
彼の言動全てが犯行への伏線だったという訳だが、ここまで見事に掌の上で踊らされると相手に対し見事としか言えなくなるな。
宝石を守る・獲るの話ではなく命の奪い合いに発展している三つ巴、満を持して現れた教授たちとの今後が気になるな。
「夜宴」
ダイヤに隠された居場所。
流石怪物揃いの組織だといいたいが、あれ程までに強い者達がたった一人の人間に従っているのが不思議だな。
一人の元人間が、色々な怪物の要素を取り入れるなど前代未聞だろうしチートと言ってもいいぐらいの強さだよな。
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80日間世界一周を成し遂げた大富豪フォッグの元に届いた一通の予告状。それは若き天才怪盗紳士、アルセーヌ・ルパンからのものだった。オペラ座の怪人を従えた怪盗紳士に立ち向かうべく、ホームズとワトソン、レストレイドにガニマール。不穏な動きを見せる保険機構ロイズとそこに所属する怪物並みの戦闘力を有するエージェント二人。そこに“鳥籠使い”真打津軽と怪物専門の探偵、輪道鴉夜も絡んできて、怪物たちによる宝石争奪戦が幕を開ける。
冒頭から続々と出てくる怪人と怪物のオンパレードに最初からクライマックス状態である。図書館に並んでいた世界名作劇場の登場人物が出て来る様はサーカスのような興奮に満ちており、夢中で読んでしまった。怪奇ミステリだった前作とは打って変わって、今作はロジカルな本格ミステリとしてのアプローチこそ弱いものの、怪盗VS探偵の知恵比べによる王道的なコン・ゲームに仕上がっている。特に宝石争奪戦は二転三転する白熱の知的攻防となっており、ルパンの裏を掻くホームズ、それすらも出し抜こうとするルパンの鮮やかな手並みは読み手の想像をはるかに越えていた。加えて、今作は非常にバトル要素も強かったわけだが、キャラの強さの描き分けが非常に巧みであり、異能バトルのお手本のようなバランスの良さを誇っている。ワクワクさせる厨二病チックなアジテーションも上手く、BBCと映画版シャーロックのキャラを彷彿とさせるホームズとワトソンの拳闘に始まり、驚異的な先読みに寄る空間支配を「場律(バリツ)」というのは最高に厨二病的でゾクゾクする。また保険機構ロイズのエージェント二人の戦闘術もラノベ的で、今まで読んだ異能バトルの中で五指に入るぐらい面白かった。前作の戦闘がややオマケ的な扱いだったので、バトルにしっかり尺を割いてくれた本作の評価は個人的にはポイントが高い。他にも、ビー玉を使った一風変わったルパンのバトルスタイルも魅力的で、こちらを引き立たせるために、ほぼ最強を誇っていた鳥籠使いをあっさりと噛ませ犬にする割り切りも素晴らしい。ルパンのお披露目としては満点である。それが後にわざと負けただけだということが明かされるが、落語の演目名が作戦のコードネームになっていたというひっくり返しも素晴らしく、このどちらにもキズをつけないやり口は非常にプロレス的だと感じた。前半いいところがなかったぶん、後半になっての主人公サイドの盛り返しは痛快の一語である。ミステリとしての評価だけでなく、異能バトルのライトノベル方面からももっと評価されていい作品だろう。これだけのネタを贅沢に使いながら、その全てをきっちりと調理しきった作者の手腕は驚嘆に値する。間違いなく、著者の新たな代表作になるシリーズであり、ターニングポイントとなる作品であろう。富士見ミステリが成功した世界線の作品を読んでいるような気にさせられた。紛うことなき傑作である。
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1と2の感想。
なんかこう、頽廃的で耽美なかんじを勝手に想像して読み始めたら全然違った笑
タイトルどおりのファルス。
人外のひとたちの事件を解決していくのだけど、トリックはふつうに?本格ミステリ。津軽と鴉夜の掛け合いが楽しいし、津軽のアクションシーンも小気味良い。
それぞれが、自分が「化け物」であることに対して色々な想いを持っているんだろうけど、あえてそこに重点を置かないところがいいな、と思う。
2巻ではホームズにモリアーティにルパンに、有名どころが総出演でとても楽しい。ホームズとワトソンの距離感が絶妙だな〜
推理パートとアクションパートがあって、どっちもわくわくする。
そして全然終わってないんだけど続くんだろうか…
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今作は前作と同じ登場人物に加え、あのホームズにワトスン、それにあのアルセーヌ・ルパンにオペラ座の怪人、はたまたあの教授とその一味まで出てくるという豪華仕様。しかし今回は派手なドンパチも多く前作のようなミステリ要素は限りなく薄い。あえて言うならルパンがどのようにして盗みを働くのかを看破する部分ぐらいかな。青崎有吾のミステリが読みたい方には物足りないだろうがライトノベルのような軽さを求める方には十分楽しめると思う。
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○ 総合評価
シリーズ2作目だが,1作目とはかなり雰囲気が違っている。1作目は,本格ミステリテイストの作品だったが,2作目は本格ミステリ的な要素は陰を潜め,冒険小説的なエンターテイメント作品になっている。
アルセーヌ・ルパンとルパンが盗み出した「ファントム」すなわちオペラ座の怪人チームが,80日間世界1周を成し遂げた男フィリアス・フォッグが所有している「最後から2番目の夜」というダイヤを盗むという予告がされる。
フォッグは,ダイヤを守るために,シャーロック・ホームズと輪堂鴉夜が探偵として雇われる。更に,保険機構ロイズの諮問警備部のエージェントが派遣される。
そして,モリアーティ教授が率いる「夜宴」のメンバーも人狼を探し出す鍵である「最後から2番目の夜」を巡る争いに参加する。ルパン,シャーロックホームズ,輪堂鴉夜,ロイズ,夜宴の5つ巴の勢力による「最後から2番目の夜」を巡る争い。かなり良質なエンターテイメントに仕上がっている。
物語は前半の「怪盗と探偵」,後半の「夜宴」に分かれている。前半は,解答と探偵というタイトルどおり,主にルパンとシャーロックホームズの知恵比べがメイン。真打津軽とルパンの小競り合いなどもあるが,基本的にはルパン対ホームズ。そして,この対決は,本家「ルパン対ホームズ」のように,ホームズがルパンの噛ませ犬っぽい立ち位置になっている。ホームズは「最後から2番目の夜」が入った金庫を守るために,「最後から2番目の夜」がある部屋の鍵を破壊。これがルパンの策略で,ルパンは水責めを行う。ルパンはホームズを出し抜き「最後から2番目の夜」を盗み出す。そこから物語はミステリから,格闘・闘争シーンに移る。「夜宴」のメンバーがフォッグ邸に突入したところから,後半に突入
ロイズの第5エージェントであるレイノルド対ルパン対真打津軽の三つ巴。ロイズの第7エージェントのファティマ・ダブルダーツはファントムを追う。ホームズと輪堂鴉夜はアレイスターと遭遇。吸血鬼のカーミアと馳井静句が対峙する。
モリアーティとヴィクターがアレイスターと合流。モリアーティとホームズ,輪堂鴉夜が出会う。
レイノルド,ルパン,津軽がいた場所にはファントムとファティマが現れ,更に切り裂きジャックが現れる。切り裂きジャックはあっという間にファティマを殺害とレイノルドは瀕死の状態になる。切り裂きジャックと真打津軽の戦い。切り裂きジャックが圧倒的優位な状況だが,津軽は最後から2番目の夜を切り裂きジャックから奪うことに成功する。
ルパンは,最後から2番目の夜を奪うために堀の水を地下に流していた。これは逃走路を確保するためでもあり,その逃走路から夜宴のメンバーも逃亡
最後にホームズと輪堂鴉夜は,紫外線を利用し最後から2番目の夜の暗号の謎を解き,人狼の居場所が「牙の森」だと知る。夜宴もその情報を得ている。次の話は人狼を巡る争いか。
キャラクターが生き生きと描かれている上に,話のスジが非常に秀逸。青崎有吾は,本格ミステリも見事だが,漫画の原作を真剣にしたらとんでもない傑作ができるかも。最後まで��常にワクワクして読むことができた。
シャーロックホームズ,ルパン,ロイズ,夜宴と輪堂一味が人狼をめぐる争いという次の展開も期待できる。途中盛り上がり過ぎて尻すぼみパターンになる可能性もあるが,最後まで盛り上がれば大傑作になるだろう。
この段階での評価は★4で。十分に楽しむことができた。
○ サプライズ ☆☆☆☆☆
エンターテイメントだが特にサプライズ要素はない。
○ 熱中度 ★★★★★
話のスピード感もあり,最後まで盛り上がる。登場人物が生き生きと描かれており,ルパン対ホームズ,ホームズと輪堂の絡み,ルパン対津軽,静句対カーミラ,切り裂きジャックの登場,モリアーティとホームズ,輪堂の再会など最後まで一気に楽しめる。★5を付けれる。
○ インパクト ★★★☆☆
文句なしに面白い。ただ,とびぬけたインパクトはない。
○ キャラクター ★★★★★
シャーロック・ホームズも,ルパンも既にしっかりしたキャラクターができており,素直にそれを踏襲している(ルパンは,ルパン3世っぽい気もする。)。
ロイズのメンバーや夜宴のメンバーもきっちり立っており,輪堂,津軽,静句も,アンデットガール・マーダーファルス1でしっかり描かれている。キャラクターとしては十分に描かれている。★5で。
○ 読後感 ★★★☆☆
起承転結でいけば承。起承転結の「承」でここまで面白いとは・・・。これが更に盛り上がっていけば傑作になると思うけど,ここがピークの可能性もあるかも。
この段階での読後感は付けれないので読後感は良くも悪くもなく★3で。
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鳥籠使いとルパン、ホームズの頭脳合戦が面白い。ちゃんと伏線も敷いてあるのがさすがである。
教授一派も豪華メンバーの強者揃いでこの先の展開も楽しみ。
最後に出て来たのは誰だろう。
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不死と鬼、さらにルパンにホームズ、ロイズのエージェントが出てきてますます胡散臭い登場人物たちだが、内容はミステリにアクションで前作を上回る迫力。1巻は2015年12月、2巻が2016年10月発売で、2020年6月現在において3巻が未だに出ていない。
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一巻に続いて。
ちょっとくどい。
いかにもなキャラクターが勢揃いで、ベタな展開が続くのはこの作品の味なので良いのだが…描写もベタすぎて少し疲れる。予想外な展開はない。
一巻の方がまだよかった。
一巻は探偵が色々な事件を解いていくオムニバス的に続くのかと思いきや、2巻ではなんか強大な敵(キャラがキモい変態なのは作者の好みだな…)が出てきて探偵たちは実質敗北する。
マンガとかアニメでは壁にぶつかって、それを乗り越えてという展開が熱いのかもしれないが、ミステリ小説では求めていなかったので合わなかった。
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変わらず軽快な会話が楽しい。鴉夜と津軽の敵の正体が徐々に明かされていく。これでもか、というくらいオールスター出揃っているけど、私は楽しく読めた。ワトソンが意外と使える奴だったのは、ワトソン本人が書いてない話だから?作者がワトソン好きなのかしら。
これ、ずーっと3巻出てないのは知ってて読んだので、2巻で終わるのかと思ってたら、ようやく3巻が出るんですね。ずっと待ってた皆さん、おめでとうございます。裏染天馬も待たされてるけど、これもなんだね。
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新たな登場人物が有名人だったこととどこか癖のある人柄でキャラがたっていたので面白かったのと前回と違い続き物なので次回が楽しみ。
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ロンドンにMのイニシャルの杖の手がかりを追って来た鳥籠使い一行、怪盗のルパンからフォッグ邸の黒いダイヤを狙う予告状が届き、その警備を任された。しかし、警備を任されたのは自分たちだけではなかった。ブラックダイヤに集まる新たな劇の勝者はだれか?
シリーズ1では鳥籠使いと教授一派が少し出る程度だったが、今作は鳥籠使い、怪盗ルパンいちみ、ホームズたち、保険機構ロイズのエージェント、教授一派と登場人物が大幅に増えた。前半はブラックダイヤの攻防戦。いかに盗むか、いかに守るかの心理戦でお互いの知識と経験、先の読み合いが展開されて、誰が自分の目的を達成できるか分からないのが楽しい。後半はブラックダイヤを巡っての戦闘が勃発、教授一派が胸クソ悪いことこの上ない。反則的でかなり強引な展開になったのが残念だった。
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ブラックダイヤをめぐって、鳥籠使い、ルパン、ホームズ、教授一派(切り裂きジャックやカーミラなど)が戦うエンタメ小説。
有名なキャラクターたちがわんさかでてくるのでそれだけでも楽しめる。
あまりにたくさんのキャラを出してるから雑な扱いになるキャラもいるかとおもいきや、みんなに出番や特色があってよかった。
ミステリ要素は薄くほぼ戦闘シーンだけど、もしアニメになったらこうだろうなという映像が脳内でイメージしやすく楽しかった。
ミステリ要素薄めといっても、ルパンとホームズの攻防戦は良い頭脳戦だったとおもう。
ルパンの手口はお見事。
三巻はどうなるのか楽しみ。
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宝石をめぐってルパン対ホームズの対決のはずが。
鳥籠使いとロイズ保険機構が乱入。その上謎の集団まで。
バトル場面が多く強いもの同士が戦っているので迫力があり面白かった。続きが気になる。
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シリーズ2作目。今回の舞台はロンドン、ダイヤを狙うルパンvsホームズに鳥籠使い一行、ロイズ保険機構のエージェント、そして謎の教授一行…
登場キャラクターが多くて、前作より読むのが大変だったけどシリーズの続きが気になる…
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原作のホームズとエリックが推しなので、彼らが登場するだけで楽しい。
少年漫画にありがちな、戦闘力のインフレがおきかけているのが心配。