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大重版出来!の帯に釣られた本で読み始めこそ半信半疑でしたが終盤すべての伏線が終息するさまには頁を繰る手が止まりませんでした。死神だけに切ない展開は必至ですがそれだけにとどまらないのが好印象です。本は厚いけど是非読んで欲しいな。
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感動ストーリィ。死んだ人間の魂を導く死神がなぜか人間界にやってきて、これまたなぜか人間と心の交流をしていくという筋書きです。死神も恋をするのだなと邪推。どんどん惹きこまれていきます。姉妹編もあるそうなので、読んでみたいと思います。
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内容(「BOOK」データベースより)
犬の姿を借り、地上のホスピスに左遷…もとい派遣された死神のレオ。戦時中の悲恋。洋館で起きた殺人事件。色彩を失った画家。死に直面する人間を未練から救うため、患者たちの過去の謎を解き明かしていくレオ。しかし、彼の行動は、現在のホスピスに思わぬ危機を引き起こしていた―。天然キャラの死神の奮闘と人間との交流に、心温まるハートフルミステリー。
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かわいいゴールデンのはずが、肝心の中身がいまいちかわいくない。
伊坂幸太郎製のミュージックを愛する死神の方が犬としてゴールデンにはしっくりくるような。と思っていたのですが、読み進めていくとなんとなく馴染んではきました。
全体的には、わかりやすい山も谷もあって読みやすい印象。
中盤から後半にかけては楽しんで読めました。
でもなんとなく形容しがたい染み込みにくさが拭えない。
謎解きに対するヒントが親切すぎることとか、盲導犬や介助犬を偽るのもストーリー上とはいえスッキリしない。
そして、読者が個々のキャラクターへ抱くイメージを操作されている感をがっつり感じてしまう。
違和感なく物語に入り込める文章って、「キャラクターの言動」や「意図を感じさせない程度の描写」によって意識することなく著者の思惑通りに導かれるものだと思うんですが、どうも直接的な説明に引っ掛かりを覚える。
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第一章読んだ時点であぁ……これは好きじゃない奴だ……ってなって第二章読んでもう嫌だ……って思ったけど、第三章以降は面白くなっていった。
7年前から始まる一連の事件、70年前の出来事、そして現在に起こる大事件。
上手く物語が出来ていて良かった。
キャラクターたちの心情の変化もうまく描けていて良い。
ま、終わり良ければすべて良しってな。
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私の知っている死神は、黒い布をまとい、大きな鎌を背負い、顔は骸骨.…
この本に出てくる死神は、ゴールデンレトリーバーだ。
手違いで夏毛のまま雪の中に放り出されたゴールデンレトリーバーだ。
いくつもの出来事が絡まりあい、それが1つに繋がった時に素敵なクリスマスプレゼントを手に入れる。
ホロッと涙が出て、あったかい気持ちになる1冊。
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私の死神のイメージは、御多分に洩れずガイコツが黒いマントで大きなカマを持っている姿だった。口は悪いが気持ちの優しいレオにほっこりした。
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伊坂幸太郎の「死神の精度」、本多孝好の「WILL」「MOMENT」を思い起こす、死神と人間のハートフルなお話。
この手の類は大好きなので期待していたが、やはりよかった。犬ってのがまた、かわいい。
最後ちょっと泣いた。読みやすいし面白い。
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自分の人生は有限である。
だれもが、そんなことは知っている。
でも、
みなそれを気にせずに生きている。
まだ先があると思うから。
まだ続きがあると信じているから。
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分厚くて、でも帯で気になってとりあえず購入しやっと読む。
「死神」というのは黒いローブを着て鎌を持って命を狩るというイメージだが、この本ではというか、死神側としては魂を我が主様の元へ導く案内役。
死ぬ前に悔いを解消できれば我が主様の下へ導くのも簡単になるはず、という失言により犬として実態を持ち人間たちを関わることになったレオ。
ホスピスでペットとして飼われ、そこの住人たちの悔いを素晴らしき頭脳で解消していく。住人たちはホスピスである洋館の歴史の関係者。すべての話はつながる。
愛や人間に興味のなかった死神が人とのかかわりを通じてそれらを知っていく、良いほうに変化する。
私自身人とのかかわりに一番ストレスを感じるが、それはとても大切にしたいと思っているからだろう、と思う。
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ハートフルミステリーという分類らしいですが、確かにハートフル、暖かい気持ちになる作品でした。
小説としては王道ストーリーかもしれませんが、死神が犬の姿っていうのが何とも面白くて、良いアクセントになっていました。
ゴールデンレトリバーの姿形とは分かりながらも、犬が喋る時点で白戸家のお父さんが頭に浮かんで困りました笑
自分の人生も有限であるという当たり前のことを思い出させてくれる良い作品です。
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数ページ読んで、伊坂幸太郎さんの「死神の精度」まんまじゃないか、と思ってしまいました。
しかし読み進むにつれて、レオのキャラクターも好感が持てましたし、患者個々の話もまあ悪くはなかった。ラスト、黒幕が襲撃してくるシーンはなかなか熱かったです。
展開が読めてしまってうーんとなる事も多かったのですが、エピローグの死から目を背け、死を特別視するようになった……というレオの語りはとても心にくる物がありました。
なんだかんだオススメできる一冊だと思います。
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「優しい死神の飼い方」 知念実希人 ★★★★☆
主人公は”死神”。死神というと、ドクロに黒いマントをはおり、鎌をもっているイメージですが、本作の死神は違います。
主人公は”ゴールデン・レトリバー”です。死神だけど犬のレオです。
死神ですが、人の寿命にかかわることはできません。できることは、霊を「我が主様」のもとへ導くこと。死に近い人の未練をなくすことがレオのお仕事。常識はずれの死神が、派遣された終末医療の患者の過去と未練を解決していくお話。
とても面白いです。
終末医療なのでお涙ちょうだいかと思っていたのですが、そんなことはありません。
重くなりがちなテーマを、”死神なのに犬”というジレンマに悩まされるレオがコミカルに中和していきます。
2章くらまで読むと出木杉だろーって思い始めますが、最後まで読むと納得感アリ!
というより、エピローグのあの3行は最高です!『イニシエーション・ラブ』のあの1行に通じる秀逸さ!あそこだけで加点しちゃいそうです。
ミステリーというよりファンタジーで読後感は最高!
ドラマ化の際は、レオは小栗旬で、菜穂は広瀬すずでお願いします。主題歌はSEKAI NO OWARIですかね。
いや、『君の名は。』の新海誠監督によるアニメ化で!
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いつかの朝日新聞で、中高生がこの本を読んでブックトークしたという記事を見て、どんな物語なのだろうと思い、手に取る。
もうすぐ閉鎖が決まっている(?)ホスピスに死神が天界から「左遷」されてくる。ホスピスにいる患者さんの未練を夢を通して知り、未練の「思い込み」をやさしくほぐしていくお話。
短編かと思いきや、後半からそれぞれの人生がつながっていて…ぼんやりよいお話だったと思う。でも、それだけかなぁ。
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死んだ人間の魂を誘導する役目のあるある死神は、使命を帯びてゴールデンリトリバーに魂をついやされる。
そしてその病院で使命をこなしながら、飼い主の菜穂と交流を深める。
犬になったレオの話で十分楽しめます。終盤、わかりきった内容のはずなのに、十分心温められます。