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「時をかける少女」自己パロディ。芳山は平凡少女だったがビアンカは超科学者。オーバースタディは“超科学”だが、放課後の意味も含むかもしれない/「時かけ」で読者の不満、未来社会の様相について描く本作では“階級分化を放置。長期的改革策に抗議する非受益者の「人権」を配慮して、実行を先延ばし(高齢化による予算硬直化もあって)”で、臨界住域すべてが水没(研修生労働力を失いオランダのように堤防築くこともなく)、津波と超大潮で下層民のほとんどが溺死。高緯度国は先に全滅…。残るは耕地の大半を失って食糧問題/男子のスペルマ衰弱傾向もストーリーに採り入れられて
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筒井康隆御大の初のラノベ。
って若い頃に散々ハチャメチャSFを書いておきながら何が今更初のラノベなのか。
主人公の美少女の一人称で話が進むが、どう見ても中身はおっさんなのである。さらにいとうのいぢのイラストと合わせるとイカの塩辛にアイスをトッピングした気分になるのである。
とはいえ、疾走感とハチャメチャ感は往時のキレっぷりを感じさせる。
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表紙はラノベっぽく、ストーリーも意図的にラノベに寄せてるけど、だんだん話がドタバタしてきたあたりから、もうどうしようもなく筒井康隆小説。
御年70の巨匠がこれを書いたという事実がすごい。
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ラノベの棚にあったので手に取ってみたけど、筒井康隆さんのいつもの小説でした。
はちゃめちゃすぎて「ラノベでもこんな設定ないぞ」と思うのですが、筒井さんは昔からこんな感じなので懐かしい。
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200ページ弱で絵もわりと入っていてササッと読める。伝家の宝刀「筒井康隆だから成立する」の極北みたいな作品。一作として成立してて読後感は相変わらず良いんだけど物足りなさは否めない。ただその物足りなさを補って余りあるのがこの年齢の大御所にして新しいジャンルに挑戦し成立させてしまった凄さと、あとがきにあるように他の筒井作品へ誘導されてしまうようなメタネタの使い所の上手さ、SF設定の安定感、文章の軽快簡潔な読みやすさという、自身の魅力も適所に盛り込んでみせたところ。異種ジャンルを融合させて間口を広げる作品。