紙の本
飽きない面白さ
2017/05/16 09:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
質、量ともに文句なし。ガールフレンドのグロリアに泥棒稼業をしていることがばれてしまったり、インフレのせいで手数料が二万五千ドルになったりと変化が見られます。「感謝祭の七面鳥を盗め」は、ニックが足を骨折、七面鳥が盗まれたことを誰にも気づかれないようにする、報酬が百万ドルなどおもしろい要素がてんこ盛りでよかったです。「消防士のヘルメットを盗め」は終わりの一文が情緒溢れる感じで好き。
投稿元:
レビューを見る
「価値のないモノを盗む」
怪盗ニック全集の3巻
今回は、きのうの新聞、赤い風船、蜘蛛の巣、石鹸、使用済みのティーバッグ、子供の絵、絵葉書、電話機、消防士のヘルメットなどなど
古いテレビドラマシリーズを見てるような感覚で、なめてかかると「何故依頼人はそれが必要か?」「それをどう盗むか?」で、ひと捻り加えてくるのが心地よい。
ジェフリー・ディーヴァーが豪華な食材(積み上げた設定、下調べ)で作る料理だとしたら、ホックさんのはなんというか「ひねり揚げ」スナック菓子感覚で合間合間でつまんで結局満腹になる感じ。
恋人のグロリアについに泥棒稼業がバレてしまうものの、グロリアはニックよりも冷静…強い…友達が麻薬の密売してるんじゃないか?とか疑いつつその友達と普通に接してるあたり…芯の図太さを感じる。
投稿元:
レビューを見る
夜、寝る前に1編ずつ読む楽しみ。読み終わってしまった。どれも面白かった。3に入ってから微妙に状況が変わったり、依頼料を取り損ねたりとイロイロありますが、依頼者の裏の動機を探るホワイが目立つ感じでしたね。
投稿元:
レビューを見る
2巻ではとうとうニックの仕事がグロリアにばれた……? わけですが、3巻では完全にばれております。
しかし動じないグロリアすげえ。
しかも、手数料の値上げをニックに実施させるとは。
女性はしたたかですw
投稿元:
レビューを見る
怪盗ニックの第三作。
思いもよらない展開だった。
一緒に暮らしているガールフレンドを仕事に連れていったら、
攫われてしまったとか、
とうとう彼女に泥棒であることを話すことになったとか、
手数料が値上げしたとか。
消防士のヘルメットを盗んだことで、
殺人犯の汚名を雪ぐことになった話の最後や、
彼女の友達の依頼を受けた話で、
身を守るためにバードウオッチャー達を呼び寄せたのも面白かったけど、
ニックが東京に現われたのには驚いた。
新樹という名前は珍しすぎないか?とか、
食品サンプルが店頭にあるレストランは多すぎて目印にならないぞ、とか
波打つサフラン色の僧衣はインドっぽくない?とか、
突っ込みどころはあるが、
ホテル・オークラや東京タワーが登場して嬉しかった。
投稿元:
レビューを見る
第三巻のトピックは。
・ニック、日本に来る。
・グロリアに、怪盗であることを告白。
・記者に盗みの現場を押さえられる。
・依頼を受けてから決行までの間に足首を骨折。
どれも読み応えあったが、グロリアに話したことによる微妙な変化がいちばんの見どころ。この作品を楽しむうえではどうでもいいことだが、長年連れ添ったパートナーに「俺、実は怪盗なんだ」と言われたらどうするかな。人を殺したりはしていないわけだし、法には背いているかもしれないけど所詮法律も人が作った決まりに過ぎないし、職業に貴賎なし、愛があれば問題なし…か?とリアルに想像するのも楽しかった。