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「理想的な友人が欲しい」と願っている、リンデという女の子の一生を、各章ごとに描いていく。
舞台は「英語圏ではないどこか」だが、国名は明らかにされていないので、不思議な世界観が醸し出されている。
「自分を好きになる方法」とは、リストにやるべきことを書き、それをこなしていくことだと、リンデは63歳にして知るのだが、果たしてそれで彼女は幸せなのか…は最後まで分からなかった。
ハッピーエンドとはハッキリ言えない。
彼女が人間関係に不器用なのはひしひしと伝わるけど…
どこかぼんやりと、寂しい結末のように思った。
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リンデに対して持つ嫌な感情は自分にも似たところがあるからなのかも。
読む人が歩んできた人生や現状によって、読んだ後の感想が違う作品だと思いました。
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2018.3.3
心から一緒にいたいと思う相手、を見つけるというのは時間をかけるかたくさんの人と出会うか、その両方を並行してやるかどれかだと思う
最近相性や、会話や、そこにまつわる関係性や、見えてくる人間性ってなんだろうと思う 全くわからなくなってしまったように思う 結局誰かと一緒に何かをわかちあうみたいな、そんなわかりやすい結末になるのかな
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「お互い心から一緒にいたいと思える相手」を求め続けるリンデ。3歳から63歳までの六つの年齢で感じた孤独と後悔を描く長編小説。
リンデを女性の代表としてみれるかどうかが評価の分かれ目か。実際の心情は具体的に表現はされていないので、読み手の現在の状況に左右されそう。
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Looking through six chaper of Linde's life. I think trying to find the perfect person that you want to be with is normal. But I don't like this book it's too lonely and not a happy ending.
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確かBRUTUSの読書特集で知ってに取った本。久しぶりの、もしかしたら10年ぶりくらいに読む本谷有希子かもしれない。若い頃は、第1章16歳のリンデのモヤモヤのような、本当の友達は...みたいな女同士の面倒くさい感情の描写にすごく惹かれた。でも私も作者も年をとったのか、もっと年配の女性の描写に主眼が移り、そこに映し出される「お一人様」の姿が痛々しかった。
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本谷有希子週間。どんどんと洗練されていく。海外小説の様だ。驚くほど以前の野性味がなくなった様に思うが、お得意の粘着質はそこはかとなく漂っているか。神経質は健在。興味深い。
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ミルクくさそうな少女時代からしょぼくれた老後まで、飽きさせないエピソードがつづく。
40代のときだけ性格が変わってる気もするけれど、浅い考え方と見栄っ張りな性格が海外小説の翻訳版みたいで面白かった。オリーヴキタリッジにブリジットジョーンズをふりかけたような。
じぶんを好きになる方法が何なのかはわからないけれど、ひとはこうやって1日ずつ生きていくということがしみじみ感じられる。
もうすこし何か印象に残る場面や言葉があれば…
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主人公と自分には似ている部分がある。 他者目線で自分に自信がない。我儘。 反面教師となる一冊。 主人公の孤独であるがそれを受け入れている姿勢には自分も見習わなければならないと思った。
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映画『生きてるだけで、愛』がとても良かったので、本谷有希子さんの作品を読んでみたい!と思いこれを読んでみたがあまり好きになれなかった。主人公の性格が苦手だったので、最初から最後まで楽しめなかった。
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リンダの気持ちはよくわかる。
義理付き合い、義理お喋りと言った本心と違う言動を不本意ながらも、場の雰囲気といったもののために自己を犠牲にする。
息苦しくなる。読書中も読後も。
もっと、小さな幸せは身の回りにいっぱいあるのに…。
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「お互い心から一緒にいたいと思える相手」を求めることには興味はないが、「自分を好きになる方法」があるのなら是非知りたい。
本谷有希子さんの作品は、数年前に何作か読み耽った時期があり、エキセントリックな一面があると思ったのと同時に、人間の良い面も悪い面もすごくリアルに描写される方だなと思っていました。そして本作は、後者に当たると思いました。
読んでて、34歳の結婚記念日までは笑えたのだが、それ以降は(3歳を除き)、笑えなくなっている自分に苦笑するしかなかった。ドキュメントを観ている感覚ですよね。この、こういう女性いるよねという、リアル感は本当にすごい。
主人公の「リンデ」の一見、お洒落な名前とは、また対照的に、時に見られるあざとい感じや、要領よくしようとして逆効果になるところや、心から憎たらしいと思える一面もありつつ、人の良すぎるところや、老夫婦を見て感動しているところには、やはりこれが人間なんだという、一種の安心感を得た気分になり、自分を好きになる方法も、一生かけて、気軽に探せばいいんじゃないの、と思えました。
まあ正直、63歳の一日は哀愁を覚えもしたのだが、色々あっても、翌日のリンデ自身の意識は変わっていないように見えるところには、本当に励まされた。いや、それ以上に前向きにも見えてきた。だって、人生はこれからもまだまだ続くのだから。
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今後何度も自分の人生の中で読み返したいと思った小説。
25歳の私にはまだ早いのかもしれない。きっともう少し経ってから読み返したら違う受け取り方が出来るんだろう。
物や情景の描き方が丁寧で、一つ一つの景色にリンデの心が映し出されている。読んでいて、リンデの心に寄り添う想像力が掻き立てられる。
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その繊細さについて共感し合える人と話がしてみたかった。できれば心の豊かさや機微というものについても。
「こんなふうに知らない小道を発見して、幸せだと
思れば、他に何もいらないのかもしれないわね。」
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タイトルが自己啓発のようだけど、普通の長編小説。
ある女性の一生を6日間だけ切り抜いて描かれているのですが、28歳の時の話が自分と前々彼女との意思疎通が図れないすれ違いの日々に似ていて、胸が苦しくなりました、、、
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すぐ読めたから、良かったのかもと思いつつ、リンデに対して好意的な感情はあまりないので、星1つにしました。
タイトルの自分を好きになる方法、この本を読んでそう思えるようになれる本なのかなとなんとなく思ったりしましたが、私の読み取りではいまいち上手くいきませんでした。
どこからどう見ても合っていない夫との性格。
合わない人と時間、生涯を共にするなんて絶対に嫌です。
私はこの人と一緒になれて良かったと、新婚の時も熟年になっても年老いても思える人と一緒になりたいと思いました。
そんな人が見つかる事を願って。