投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
この後の未発売の4を日経新聞で読んだ。
4より、ぞくりと背筋が寒くなる話が多かった。
1と2をこの後で読むつもりなので、どの程度の怖さなのか見極めるつもり。
結局、一番怖いのは、人の怨念だという話にまとめられるのかも。
傷心なのはわかるけど、主人公がもうちょっと活発で人間的魅力があってもいいのかなぁと。これから、活発になってくるかしら?期待してみる。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
好きなシリーズの一つです。今回百物語にふさわしい読んでいても怖いな、と思う語りから怖いんだけどちょっと微笑ましい語りまでバラエティー豊かで次々読み進めたくなりました。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
三島屋シリーズ第3弾。
聞き手のおちかと彼女を支える三島屋の人達との、安定した温かいやり取りに癒される。
今回もちょっと怖くてゾクゾクする話あり、じんわり心に染みる話ありと楽しめた。
特に東日本大震災のすぐ後に発表された『くりから御殿』は言葉に詰まる位切なく泣ける。
仲良しの幼馴染み達との切なくも儚い「かくれんぼ」。
そして優しい「いけず」。
いくつになっても何十年経とうとも、決して忘れることの出来ない大切な幻。
宮部さんの震災に遭われた方々への想いが伝わってくる。
この百物語はおちかにとっても私にとっても「心の煤払い」のような存在になっている。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
三島屋シリーズ第三弾。前作「あんじゅう」は百物語でありながら、どの話も続いており一気に読めてしまったが、今回はそれぞれのお話が独立しており短編集のようにも感じた。いまだ18話にしか到達しておわず、特性的にひとつひとつの怪異が独立してしまうのは致し方ないが、人間模様にもう少し進展が欲しかった。商人の正体が一体なんなのか気になる。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
驚いたりぞっとしたり、じーんとしたり。いろいろ感情が忙しいですが、そこが良いんですよね。
このシリーズが本当に大好きです。もっともっと読みたいです。
読みやすいからどんどんページをめくってしまって、すぐに読み終わってしまったのが、何だかもったいないと思いました。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
人から貸され、知らずに手に読み始めたらシリーズものでもう3作目だったのでした…。でも一話一話の冒頭に毎度簡単な経緯が書かれるので、それほど困らずに読めました。怪談なんて好き好んで読まないほうなのに…引き込まれました。人々の心の通う様など、美しいと思いました。これから1、2作を買って読みます。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
一緒に見に行った人を奪う池ー魂取の池
山津波に逢った子供が行方不明の仲良したちに逢うーくりから御殿
なぜ赤子は泣き止まないのかー泣き童子
おちかが怪談会に出向くー小雪舞う日の怪談語り
母と離されたこどもが見てしまった獣ーまぐる笛
節気になると顔がかわるー節気顔
以上六本。
このシリーズを読むと優しくなろうと思ったり、まじめにやろうと思ったり、なぜだか人としてよくあろうと気持ちがしゃんとします。(結局その時だけにおわるのですが)
そう思いつつ読んでいたところ、4本目の「小雪舞う日の怪談語り」でこの主催者の札差の旦那が、怪談会を「心の煤払いだ」と言っていたのを読んで、納得しました。
悪いことをすれば自分に返ってくるし、人に優しくあればまわりも自分に暖かくなる。理屈でなくそんなもんなのだと。
悪いことをして、どんなにうまくたちまわって、人間が罰せなくとも結局怪異という形で戒められるものだ。
そうやって緩みがちな己の箍を時々キュっと締める。
できるだけ誰もが他人に干渉しないようにしている世の中、なかなか叱られることがないのですが、それなら自分でキュっとやらないと。
それを思い出させてくれる本。このシリーズはわたしにとってそういう役割です。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
おちかの百物語シリーズ第3段。青野先生との仲はなかなか進展しないが、また今後も絡んできそうな人物が増え、謎の「商人」の布石も打たれてさらに面白くなってきた。
ほとんどの話は恐ろしいながらも、ほんのり優しかったり、切なかったりするが、まぐるはただ怖かった。話自体は荒神によく似ている。宮部さん、この時期そちら方面にはまってたんだろうか。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
最初の「魂取の池」が恐いというより、ちょっと恋バナチックだったので、今回は不思議話もほっこり系が多いのかと思ったら、やっぱりいつもの感じでした。
「人が何かを恐れることはやまない。人は何かを恐れずには生きられない。」その数だけ百物語も存在するということか。
「くりから御殿」、震災を思い出しましたが、あとがきに、やっぱりその直後に発表されたものだとありました。泣けました。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
電車の中で「くりから御殿」を読んでしまって、涙が込み上げ、周りから見たらおかしな人になりそうでした。3.11の後に書かれた(発表された?)物語なんですね。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
宮部みゆきさんの「泣き童子」読了。三島屋変調百物語シリーズ三作目。今回は幼なじみと祝言を迎える娘や、田舎から江戸に来た武士など、いろんな語り部を交えた全六編を収録。どの話も面白かった。特にいつもとは逆におちかが怪談話に招待される「小雪舞う日の怪談語り」や表題の「泣き童子」には背中がぞくりとなり「節気顔」では、おちかの将来も匂わせる話で次作が楽しみになりました。あとがきによると、ここまでで三島屋の百物語も十八話目とのこと。まさに宮部みゆきのライフワークとなりうるシリーズというのも納得。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
「くりから御殿」では3.11の津波被災者のことが真っ先に思い浮かんだ。解説を読み、更に得心がいった。表題作の救いのない最後もよかったが、一番印象深いのは「小雪舞う日の怪談語り」だった。農閑期の冬場に、三島屋へ奉公に上がったおえいに向けられた温かい見守りにほっこり。第六話「節気顔」に再度現れた彼岸と此岸を行き来できる謎の男。なんとなくメフィストフェレスと重ねて見てしまう。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
5巻で一区切りついたので,再読.
3巻の内容はほぼ忘れていた.
「魂取の池」カップルを別れさせる池のお話.相手の気持ちを確かめるために,そんなところに普通行く?
「くりから御殿」からくり御殿ね.生き残ってしまったことへの罪悪感,3.11をふまえての作品か.奥さんの言葉に救われる.上方ことばが活きている.
「泣き童子」3つになるのに口をきかない末吉が,突然火がついたように泣くようになる.罪をなかったことにして暮らすおもんと語りの客.おもんがやっと授かった末の男児は,3つになっても口をきかない.おもんが昔罪を犯したのと同じ日に,突然泣き出す.「じじい,おれがこわいか」は本当に聞いたのか心の迷いか.漱石の夢十夜の1話目がこんなテイストだった気がする.
「小雪舞う日の怪談語り」 おちかが怪談話を聞きに行く話.1話目:普請道楽で家を増改築したら・・・.2話目:いわれのある橋の上で転んでしまった妊婦の話.3話目:人の病気が見える右目を持った女性の話.4話目:黒子の親分こと紅半纏の半吉が語る,夜ごと訪れる死霊に少しずつ殺されていく様子に立ち会った話.
「まぐる笛」 「荒神」にでてくる物の怪によく似た「まぐる」の話.
「節気顔」 二十四節気の日になると,死人の顔になる人の話.凶宅に出てきた赤裸足の家守,再登場.
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
魂取の池、女の焼きもち。くりから御殿、死んだ幼なじみたち。泣き童子、殺人警報。小雪舞う日の怪談語り、心の煤払い。まぐる笛、人喰い怪獣。節気顔、死者に顔を貸す。
江戸の街の季節ごとの風習や暮らし、おちかと周りの人たち、そこに重なる不思議話。円熟の境地。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
今よりも闇が濃かった頃の江戸を舞台に、三島屋の小町娘おちかが、訪問客の語る怪異談を聴く短編集。
何年か前に読んだけれど、シリーズのどれにどの話が出てるか分からなくなり、備忘録をつけるために再読。
やはり面白い。突飛と思える話も時代を遡ると、真実味を増す。宮部さんの時代モノは本当に面白い。2019.6.23