- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
日本共産党研究 絶対に誤りを認めない政党 みんなのレビュー
- 産経新聞政治部 (著)
- 税込価格:1,430円(13pt)
- 出版社:産経新聞出版
- 取扱開始日:2016/05/25
- 発送可能日:購入できません
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
7 件中 1 件~ 7 件を表示 |
紙の本
ひねりのない書名におかしな党史批判
2016/05/31 18:31
7人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
有名な立花隆氏の「日本共産党の研究」から「の」の字を取っただけの芸のない書名に、いかにも「アカ」を書いています、という感じの真っ赤なカバーが安っぽさを感じさせる。
読みどころとしては党大会の会場として使われる熱海の伊豆学習会館の写真と共産党の広報を通して内部を見学させてもらったところだ。日本共産党も反共を売りにしている産経新聞の反共企画に対してゆとりのある態度を取るものだ。あとは現憲法が帝国議会で議題に上がった時に共産党が反対したという指摘ぐらいだろう。
246頁に「除名された徳田と野坂はやはり呼び捨てだ」とあるが、徳田球一が除名されたという話は、一体どこから出たのか?伊藤律あたりと混同しているのだろうか?
「結果的に党指導者らは厳しい弾圧を受け、別の罪で死刑に処せられるものもいた」(159頁)って、何?特高の拷問で死んだ「指導者」や獄死した「指導者」はいるが、そもそも「死刑に処せられ」た「指導者」がいるのか?多分、ゾルゲ事件の関係者達と混同しているのだろうと思うが、山本懸蔵ならば彼を「死刑に処」したのは「プロレタリアートの祖国・ソ同盟」の内務人民委員部なのは常識でしょう?
日本共産党がソ連共産党との関係がこじれたのが「要するにスターリンとの関係悪化をきっかけに“ケンカ別れ”したといえる」(165頁)と書かれているが、貴方達のところで兵本達吉氏の「日本共産党の戦後秘史」を出版しているのに何故こんな間違いを書くのだろうか?日本共産党はユーゴスラヴィア共産党ではないし、トロツキストの集団ではないのは自明の事だ。第一、この本で志賀義雄が除名されたのは昭和39年だと書いているのに、これでは五〇年分裂と部分核実験停止条約の賛否とを混同しているとしか思えない。
日本共産党を批判するならば、こういうおかしな間違いなどしていたら、逆効果なのは見え見えだ。
日本共産党を「絶対に誤りを認めない政党」だと批判するならば、総統府の肝いりで出した「蒋介石秘録」の版元が「南京大虐殺なるものは国共合作のフィクションだ!」と蒋介石委員長を「批判」したり、「幾山河」の版元が「死人に口無し」と言わんばかりに「瀬島龍三はソ連のスパイだった!」といった記事を「正論」に載せる産経新聞は、どうなるのか、聞いてみたいものだ。
7 件中 1 件~ 7 件を表示 |