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内容は以前に読んだ『幸福の増税論』のエッセンス。税金はみんなから集めてみんなに還元していく(もちろん必要なところには厚く)、つまり「弱者救済社会」よりも「分かち合い社会」のほうが社会全体が住みよくなると説いています。
無党派層や支持なし層とは「ムダの削減か」「弱者救済か」選択肢を迫られ我慢を強いられ続ける中間層の静かな抵抗ではないかとの著者の指摘のとおり、分かち合い社会は分断社会からの脱却の処方箋です。
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・国政では、所得によらず、負担は一定割合で、再分配は一率にする
・地方自治体では、税を上げてその税収増加分で、教育・福祉への負担を減らす
の2点の主張。もっともな話ですが、現在の国民の認識、政治家への不信感を考えたら無理だよねーってなってしまう。
2016年当時の18歳目線で考えると、池田内閣がやったことについては書いてあったけれど、消費税導入の竹下内閣や、規制緩和の小泉内閣についてもあったほうがよかったかな、という気がする。
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日本は誰かのための負担を嫌う「冷たい社会」である。では何故そんな冷たい社会になってしまったのか?
必要な政治とは、所得に関係なく「人間に共通の必要」なサービスを全員が享受できるよう、受益感を高めながら租税抵抗を緩和する戦略を取るべきだ、とするもの。
いまの日本社会がどう出来上がったのかすぐ知れる。
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若干筆者の意見が強く主張されている部分はあったものの、自分が知らない世界が広がる「格差」について考え始めるには良い本だったように感じる。
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読書感想文のために読みました。
自ら進んで読んだわけではありません。
国民の格差をなくすための方法が述べられていた。
これまでの日本の経済の歴史も。
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18歳からのとあるようにイラストが織り交ぜられていて容易に理解できる。このテーマに興味があるのならば、18歳未満の高校生にも勧められる。
作者も書いてあるがこの意見の賛否は分かれるだろう。
私としては賛成だ。
ただこの国で税金を上げるのに抵抗があるのは、負担率が他国より低いということへの無知のほかに、政治に対する信頼の無さがあると思う。そのため、本書でも語られる分断を煽る政治の罪は大きい。
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イラストとわかりやすい文章で書かれているので、格差について知るための入門書にも最適。鬱々とした気持ちを抱える中間層が、なぜこんなに生活が苦しいのかを知るためにも役立つ。自己責任って知らず知らずのうちに使っているが、改めて嫌な言葉だと感じた。
弱者を助けるのではなく、全員で負担し、全員がサービスを受けるとは、例えばどういうことなんだろう。具体的なイメージが湧かない。犯人探し・責任追求の政治は、国はもちろん、もっと小さい企業や地域、家庭単位でもダメだよなぁ。
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資本主義に行き詰まりを感じていて、かといって共産は違うしなぁと思っている私にとってはとても納得のいく本だった。
実現には、現在の政治に対する不信感があって難しそうだし、悪い意味での島国根性も邪魔しそうな気もするけれど。
近頃やけに、強盗事件が多くなってきている気がして。本当に生活が立ち行かない人たちが増えているんだと思う。
最低限の生活の基盤がしっかりしていたならば、犯さなくてもよい罪もあったのではないだろうかと思っている。
本気で考えていかなければいけない時期なんじゃないかなぁ。
その考え方のひとつとして良いと思う。
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助け合いは、多くの場合、人間に共通の必要を満たすために生まれました
税への抵抗が強い社会は、誰かのために負担を嫌う冷たい社会
貧困に喘ぐ人々を見て、見ぬふりをする社会を僕達は生きている
すごいのては9再生あると同時に、カーブドッチに、そして深く人間を傷つける
同情とは、愛する人を張りつける。十字架である。哲学者、ニーチェの言葉
僕たちは、連帯や団結を強いることはできません。なぜなら、人間は人間の心を支配することはできないからです。